朝日新聞社が主催する、第25回手塚治虫文化賞の受賞作が発表された。山下和美「ランド」が、マンガ大賞を受賞した。
「ランド」は、山間にあるしきたりに縛られた村を舞台に、その村で生まれた主人公・杏を描く物語。モーニング(講談社)にて2014年3月から2020年7月にかけて連載され、単行本全11巻が刊行された。
また“斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者”に贈られる新生賞は、「葬送のフリーレン」でファンタジー世界の冒険を独自の視点で描いたことから山田鐘人とアベツカサが、短編賞は「消えたママ友」「妻が口をきいてくれません」を手がけた野原広子が受賞。さらに“マンガ文化の発展に寄与した個人・団体”に贈られる特別賞は、幅広いファンを獲得し社会現象を起こしたとして、吾峠呼世晴「鬼滅の刃」に贈られた。
なお贈呈式は新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小し、6月3日に朝日新聞東京本社で開催予定。受賞者の言葉などを収めた「受賞記念動画」と、最終選考会を振り返る記者イベント「白熱の最終選考会を振り返る!」を、6月25日から無料公開する。