Netflixにて全世界独占配信される「BIOHAZARD:Infinite Darkness(バイオハザード:インフィニット ダークネス)」で、羽住英一郎が監督を務め、菅野祐悟が音楽を担当していることがわかった。
1996年にPlayStationでゲーム第1作が発売され、2021年に25周年を迎える「バイオハザード」シリーズ。“連続CGドラマ”となる「BIOHAZARD:Infinite Darkness」では、アメリカ・ホワイトハウスで起きたハッキング事件捜査のため招集されたレオン・S・ケネディと、とある国の福祉施設建設のため陳情に訪れたクレア・レッドフィールドが偶然再会を果たしたことをきっかけに物語が展開していく。日本語吹替版ではレオンを森川智之、クレアを甲斐田裕子が演じる。YouTubeではレオンとクレアのキャラクターPVが公開された。
「海猿」シリーズ、「太陽は動かない」などの実写映画で知られ、今回初めてアニメ作品に挑む羽住。「長い歴史と多くのファンがいる作品に関われる事に、プレッシャーよりも素直に喜びの方が勝っています」と述べ、「フルCGアニメですが、普段自分がやっている実写の撮影に近いキャメラワークやライティングの雰囲気に極力寄せる事により、よりライブ感が出る様に意識しました」と制作の裏側を語る。菅野は作曲するうえで意識したこととして「ゾンビ作品ですが、音楽で怖がらせすぎてしまうとバイオハザードにならないということが、羽住監督との最初のトレーラーのデモ音源のやり取りでわかりました。しかし、怖くなくてもダメなので、そのあたりのバランスをデモ音源で羽住監督と共有し、試行錯誤しながら作曲しました」と語った。「BIOHAZARD:Infinite Darkness」は7月に配信スタート。
羽住英一郎コメント
「バイオハザード」3DCGシリーズの監督を務めるにあたっての意気込み
長い歴史と多くのファンがいる作品に関われる事に、プレッシャーよりも素直に喜びの方が勝っています。自身初となるフルCGアニメへの挑戦は、素晴らしいスタッフ達に助けられて何とか完成まで連れていって貰った感覚で、本当に感謝の気持ちで一杯です。
フルCGアニメですが、普段自分がやっている実写の撮影に近いキャメラワークやライティングの雰囲気に極力寄せる事により、よりライブ感が出る様に意識しました。キャラクター達も多くの人に愛されているので、そのファン達を裏切らない様に描いていく上で、モーションキャプチャーの俳優達そしてボイスアクター達が、レオンやクレアを演じているキャスト達であるというのも心強かったです。
「バイオハザード」シリーズの人気キャラクターであるレオンとクレアについて、今作ではどのような点を引き出したいか
エグゼクティブプロデューサーの小林さんからヒントをいただき、正義感の強い若いレオンと果てしない闘いに少し疲弊してきた感のある「バイオハザード:ヴェンデッタ」の2014年時代のレオンとの中間に位置する2006年を描く事により、白か黒ではないややビターな立ち位置に彼を立たせ、スクエアなクレアとの対比も描く事にしました。スーツ姿のレオンはその象徴として重要なキービジュアルですが、スーツ姿もカッコよく着こなしてくれたので、流石はレオンだなと思いました。
世界配信にあたって意識すること
英語圏への台詞の英訳には文化や風習を含めてADRディレクターのアレックスが、モーションキャプチャーの時から長い期間尽力してくれたので、非常にありがたかったです。プロデューサーの篠原さんからオファーを頂いた時に、サスペンス色を打ち出したいとのオーダーがあったので、「6年前のペナムスタンの戦地で何があったのか?」という謎をきっかけに、時間軸をシャッフルさせつつ裏向きに置かれていたカードが徐々に捲られていく様な構成にしました。
バイオのファンは勿論ですが、そうでない方たちにも、そのあたりを楽しみながら一気に観ていただけたら幸いです。
菅野祐悟コメント
本作の音楽を制作するにあたって意識したこと、「バイオハザード」」らしさを出すための工夫
世界的な人気シリーズ作品なので、これまでの「バイオハザード」を見させて頂き、たくさんの精神を継承しつつ、新しい世界観を構築しようと試行錯誤しながらチャレンジさせていただきました。また、Netflixで配信されることを意識し、海外の方々に観てもらった時にも楽しめるよう、ハリウッド映画のスケール感を意識しました。
アニメ作品現場だからこその発見、気を配った点
実写映画やドラマの時と特に変わらずに、アニメーションを見ながら羽住監督から、いつもと同じ、細かい印象や映像をこう見せたいというような詳細なオーダーを頂きましたので、とくにアニメーションとして意識して制作したような感覚はありませんでした。むしろ、今、「あっそういえばそうでしたね」という感じです(笑)。
楽曲制作にあたって羽住と共有したテーマやイメージ、印象に残った話
ゾンビ作品ですが、音楽で怖がらせすぎてしまうとバイオハザードにならないということが、羽住監督との最初のトレーラーのデモ音源のやり取りでわかりました。しかし、怖くなくてもダメなので、そのあたりのバランスをデモ音源で羽住監督と共有し、試行錯誤しながら作曲しました。
Netflixオリジナルアニメシリーズ「BIOHAZARD:Infinite Darkness」
Netflixにて2021年7月に全世界独占配信
スタッフ
原作・製作・監修:株式会社カプコン
監督:羽住英一郎
フル3DCGアニメーション制作:Quebico
制作プロデュース:トムス・エンタテインメント
音楽:菅野祐悟
日本語吹替キャスト
レオン・S・ケネディ:森川智之
クレア・レッドフィールド:甲斐田裕子
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