「月とライカと吸血姫」AJイベント、内山昂輝が林原めぐみとのアフレコ語る
「AnimeJapan 2021」のTVアニメ「月とライカと吸血姫(ノスフェラトゥ)」ステージイベントより。左から木野日菜、内山昂輝、日野聡、小松未可子。(c)牧野圭祐・小学館/「月とライカと吸血姫」製作委員会
TVアニメ「月とライカと吸血姫(ノスフェラトゥ)」のトークステージが、「AnimeJapan 2021」内で去る3月27日に行われた。
2021年放送予定の「月とライカと吸血姫」は、架空の超大国間の宇宙開発競争の最中、有人飛行実験のために連れられた吸血鬼の少女イリナと、ある理由から宇宙飛行士候補を落第した青年レフが、ともに宇宙を目指していく物語。ステージにはレフ・レプス役の内山昂輝、ミハイル・ヤシン役の日野聡、ローザ・プレヴィツカヤ役の小松未可子、アーニャ・シモニャン役の木野日菜が登壇した。
内山は作品について「独特な雰囲気がある作品だなと感じました。そして架空の国家を舞台にしたファンタジーで、歴史ものの要素もあり、宇宙も絡んできて、吸血鬼も出てくる。いろんな要素があります」とコメント。また自身が演じるレフについては「『宇宙に行きたい』という強い思いを抱えた青年。明るく優しく、本当に好感の持てるいい奴ですね」と言い、小松も「本当に嫌になるくらい嫌なところがなさすぎる」と同意する。また木野が演じるアーニャは、空軍医学研究所所属の研究員。彼女について木野が「意志が強くて、吸血鬼をすごく愛していて、まっすぐで。難しい言葉もしゃべるんですけど、年相応なところも見せる、ギャップのある子です」と紹介すると、内山は続けて「アーニャはこのアニメの中の清涼剤。この作品にはつらい物語もあるんですが、アーニャの登場シーンは画面が華やかになるし、木野さんの演技もあってほっと一息つくことができます」と述べた。
日野演じるミハイル、小松演じるローザはどちらも人間史上初の宇宙飛行士候補生で、レフのライバルであるキャラクター。日野はミハイルについて「育ちがよく、自信と誇りを持っているエリート。彼は隠れたところで努力をしているはずだから、それを常に意識しながら演じました」、小松はローザについて「彼女はけっこういろんなキャラクターとバチバチします。宇宙飛行士の候補生の中で唯一の女性ということもあり、自分自身を強く保つのに精一杯であるがゆえに、相手にも厳しい言葉を投げかける場面が多いですね」とそれぞれ話す。内山はそんな2人のキャラクターについて「どちらもパーフェクトで、レフが敵わないキャラクター。でも完璧に見える彼らにも葛藤があって、物語が進むにつれて印象が変わるんじゃないかなと思います」と語った。
次に林原めぐみが演じるイリナについて、内山は「たくさんの顔を見せてくれるキャラクター。レフは彼女を訓練して宇宙に送り出す立場ですが、2人は訓練での交流を通して、それぞれの心の奥深いところを共有していきます」と解説。さらに林原との収録について「たくさんのものを吸収させていただきました。『林原さんのフィルターを通すとこういうふうな演技になるのか』と学ぶことが多いです」と振り返る。またイベントの途中では、林原からの手紙を木野が代読する一幕もあった。
最後には登壇者一同が、視聴者に向けてメッセージを送る。内山は「今日は皆さん、タイトルだけでも覚えてください。『月とライカと吸血姫』というタイトルを見たとき、僕も最初『吸血姫』の読み方を『きゅうけつき』かな? 『きゅうけつひめ』かな? と間違えたのですが、『ノスフェラトゥ』です。たくさんの要素が詰まっている分、いろんな人に刺さる作品だと思いますので、ぜひ皆さんご覧になってください」と挨拶し、イベントを締めくくった。