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「処刑少女の生きる道」原作・佐藤真登の“深い”回答に、佐伯伊織・岸本萌佳が関心

TVアニメ「処刑少女の生きる道(バージンロード)」のステージイベントが、オンラインで開催された「AnimeJapan 2021」内で去る3月28日に行われ、メノウ役の佐伯伊織、アカリ役の岸本萌佳が出演した。

1月にTVアニメ化が発表された「処刑少女の生きる道」は、GA文庫大賞にて「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」以来7年ぶりの大賞に輝いたファンタジー小説。世界を滅ぼそうと異世界の日本からやって来る“迷い人”を殺す役割を持つ“処刑人”の少女メノウと、不死身の“迷い人”の少女・アカリが出会ったことから物語が動き出す。

イベントでは、まずキャラクターやストーリーについて2人のトークを交えながら解説していく。原作小説の感想を聞かれた場面では、佐伯が戦闘シーンがアニメでどう描かれるのか気になると話し、思いを巡らせる。岸本はキャラクター同士の絡みに注目し、メノウと同じ処刑人のモモの登場に期待を寄せた。アフレコの話題では、佐伯が原作小説を再現できるようにがんばりたいと意気込む。ファンの声からも期待値が高い作品だと感じているという岸本は、期待以上のものを届けたいと決意を新たにした。

この日は、作品に関する質問への、原作者・佐藤真登の回答を紹介するコーナーも実施。「『処刑少女の生きる道』はどんなお話なのか、作品について教えていただけますか?」という最初の質問には、「自分の人生で自分自身が許せないものを内面に抱えてしまったキャラクターが、どうやって自分を許すかというのが一つのテーマになります」という佐藤からの回答が映し出される。佐伯も岸本も深いテーマに感心しつつ、これをヒントに演技に活かしたいと話していた。

続いては佐伯からの質問に回答。キャラ作りで妥協できないポイントについて聞かれた佐藤の答えは「内面的に不完全であること、物語の中で転換点があって変化するところです」というもの。この答えに佐伯は、佐藤の妥協できないポイントということでプレッシャーを感じつつも、アフレコに向けて気合を入れていた。

岸本から佐藤への質問はメノウとアカリのかわいいポイントについて聞きたいというもの。これに佐藤は各キャラクターについて丁寧に解説し、メノウは「自分に厳しいくせに、他人に甘いところ」、アカリは「自分の意見をぐいぐい押していくところがかわいいです」と伝える。さらにアカリについては「自分の欠点を省みない自分勝手さも好きです」と付け加えた。

イベントの終盤には原作イラストを手がけるニリツによるライブドローイング映像も紹介。イラストの完成を、キャスト2人も笑顔で見守っていた。最後の挨拶では、佐伯が原作の面白さを伝え、アニメにも期待してほしいと呼びかける。岸本はこの日のイベントで得た演技のヒントを大切にアニメに活かしたいと語った。なお、佐藤による回答の全文などイベントの様子は、YouTubeのWarner Bros. Japan Animeチャンネルでも配信中だ。