アニメ「鬼滅の刃」のステージイベントが本日3月27日にオンラインで開催された「AnimeJapan 2021」内にて行われ、竈門炭治郎役の花江夏樹、竈門禰豆子役の鬼頭明里、我妻善逸役の下野紘、嘴平伊之助役の松岡禎丞、煉獄杏寿郎役の日野聡、宇髄天元役の小西克幸が登壇した。
2020年10月に公開された「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が年末に観客動員2400万人・興行収入324億を記録し、幅広い世代に人気を誇る「鬼滅の刃」。「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」はいまだに映画館でロングラン公開中だ。本日のステージイベントは前後編で構成され、前編は花江、鬼頭、下野、松岡、日野による「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」トーク、後編はそこに小西を加えて年内にアニメ化される「遊郭編」トークが繰り広げられた。
登壇キャストによる挨拶が次々と行われていく中、下野は「ねぇぇぇぇぇずぅこちゃああああああん!!」と大声量で禰豆子の名を叫ぶ。花江が「今日は大人な流れで行くって決めたじゃないですか!」と嗜めると、司会から下野の声量に耐えられるよう、事前にスタッフが機材を準備していたと明かされた。和気藹々のうちに始まった前半のトークテーマは「無限列車編 見どころ」。花江は「夢の中」と答え、「炭治郎としては、魘夢が最初の目的だった。炭治郎に幸せだったりひどかったりする夢を見せてきたのが印象的で。家族を思う気持ち、禰豆子を人間に戻したい、鬼舞辻無惨を許さないという気持ちが強くあったからこそ、夢から覚醒できた。家族が出てくる一連の流れは、何度見ても心にグッとくる。すごく尊敬できる男だなって思います」と見どころを語った。
下野は見どころとして「伊之助のギャン泣きシーン」を挙げる。アフレコのときから伊之助が泣くシーンに感動するだろうと思っていたと述べ、「アフレコの最中も、花江くんも松岡の空気感を感じ取りながら演じていた。僕自身も松岡の、伊之助のギャン泣きの気持ちに引きずられたじゃないですけど、思い入れがあって。つらい戦いの後も、自分たちが立ち上がって戦い続けなくてはいけないという思いとともに、あれだけオラオラしていた伊之助がここまでギャン泣きしながら自分を奮い立たせる姿に感動しました」と思いを明かした。さらに「演じているときの松岡のギャン泣きの芝居が真に迫っていて。僕感動して、2回くらい松岡にメールを送ってる気がする(笑)。アフレコの後、松岡に『あのシーンよかったよ』って送って、劇場で見た後にも『あのシーンよかったよ』って(笑)」と、松岡の演技へ称賛を隠さない。松岡も「あそこは振り切っちゃいましたね。ここで喉が終わっても俺は構わない、と」と全力を尽くしたと語った。
後半は小西も登壇して「遊郭編」トークへ。小西は「遊郭編」の第1弾PVを見た感想を聞かれると「めちゃくちゃきれい。音楽もいいし、期待を煽ってきますね。早くオンエアが見たい」と声を弾ませた。また「僕に『アニメを見た』と言わない親も、わざわざ見たと連絡をくれた」と親とのエピソードを明かす。「遊郭編」の収録はすでにスタートしているそうで、アフレコ現場でのエピソードを「スタジオで皆さんとガッツリ絡めることが楽しいですし、皆さんから順番に受け継いできたものがあるので、テンションも上がって気合いも入る。緊張と、楽しもうという気持ちでやってます」「熱量、魂をぶつけてきたりするので、アフレコするのが楽しい」と語った。
イベントでは、「遊郭編」の本編映像の一部が公開。音のない映像が流れたが、途中で下野や松岡がアドリブでアフレコする一幕も。最後に日野は「『無限列車編』ももうまもなく終着駅に着く。煉獄の熱い魂は炭治郎たちが引き継いでくれて、そしてこれからは派手派手で頼もしい男が彼らを導いてくれる。『遊郭編』にご期待ください」と熱く視聴者に語りかけ、ステージイベントは幕を閉じた。
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