蛇蔵&鈴木ツタ・たら子原作によるTVアニメ「天地創造デザイン部」のステージイベントが、オンライン開催中の「AnimeJapan 2021」内で本日3月27日に行われた。
「天地創造デザイン部」は、神様からの依頼で動物たちを創造する会社・天地創造社のデザイン部を舞台にしたお仕事コメディ。イベントには監督を務めた増井壮一、下田役の榎木淳弥、水島役の諏訪部順一、金森役の岸尾だいすけが登壇した。
3月25日に最終回が放送されたことを受けて、榎木は「いろんな生き物が出てきましたが、みんなかわいかったですね。多くの人に観ていただきたい、誰が観ても楽しめる作品でした」と作品を振り返る。続いて榎木をはじめキャスト3人があらかじめ用意していた質問に、増井監督が答えるコーナーへ。岸尾の「キャストが兼役で演じた生き物の中で好きだったのはどれですか?」に対して、増井監督は「岸尾さんに演じていただいたシジミチョウの幼虫を襲うハチですね」と答える。その理由について「『芋虫だ、ご飯だ、やふー』みたいなセリフがあって、どんな感じになるかなと思っていたんですが、フラットな調子で演じられていたのを聞いて『やられた』と思いました」と話した。
また諏訪部の「クリエイティブな面でご自身に一番近いと思われるのはどのキャラクターですか?」という質問には、生き物のかわいさについて独特の感性を持っており、毒々しい生物を提案しがちなデザイナー・冥戸を挙げ、「僕がいいな、可愛いなと思ったものについて、周りから共感を得られないことが多いので……」と苦笑。最後に榎木の「もし監督が神様みたいに無茶振りなオーダーをされたら、どのように対処しますか?」という質問には、「最近は無茶振りする方の立場になってきました」と述べつつ、「自分が無茶振りされたら、最初は従順に従いつつ、徐々に存在感を薄くして、最終的にいなくなります」と対処法を語った。
その後、監督からキャストへ「もしも、ご自分が天地創造社のデザイナーだったら、どんなオリジナルの動物を作って、何をしたいですか?」という質問が。榎木は「やたら毛並みがいい動物。羊よりさらに上級な毛を持っていて、その毛を使えば一瞬で安眠できるような」、そして諏訪部は「人間に害をなすものに対するカウンターになるような生き物。有害生物を除去しながらも、手触りのいい動物です」とそれぞれアイデアを披露する。続いて岸尾は「地球は悲鳴を上げているので、地球を浄化する生物」とコメント。「それ、人間を食う生き物じゃん」と言う諏訪部に対して、「でも食べられるときに痛みはないんですよ」と応じ、「あと、もふもふした……犬がいいですね」とさらに設定を付け加えた。
次のコーナーは、視聴者から募集したお題に沿って、登壇者がスケッチブックに新たな生き物を描いていくというもの。「東京のビル街でも生きていけそうな生き物」「見ているだけでお腹が空いてくるような、美味しそうな生き物」などのリクエストに対して、各々が描いた生き物を発表し、珍回答に笑いが起こる一幕もあった。
終盤にはサプライズとして、3月29日が誕生日の諏訪部と、明日28日が誕生日の岸尾に花束が贈呈される。諏訪部の花束には水島、岸尾の花束には金森のイラストがそれぞれ添えられていた。最後には登壇者が、視聴者に向けて一言ずつ挨拶し、イベントは閉幕。なお同イベントのアーカイブが、YouTubeのエイベックス・ピクチャーズ公式チャンネルにて配信されている。
(c)蛇蔵&鈴木ツタ・たら子・講談社/天地創造デザイン部製作委員会