映画「キャラクター」コミカライズ&ノベライズ発売、それぞれで異なる結末描かれる
「20世紀少年」「MASTERキートン」の長崎尚志が原案・脚本を手がける実写映画「キャラクター」のコミカライズ版及びノベライズ版の発売が決定した。
6月11日に公開される映画「キャラクター」は、長崎が10年の歳月をかけて練り上げた企画。菅田将暉演じる未熟なマンガ家・山城圭吾が、Fukase(SEKAI NO OWARI)演じる殺人鬼の両角と出会ったことから運命に翻弄されるサスペンスだ。ノベライズ版は長崎自らが執筆し、5月7日に発売。いわや晃が描くコミカライズ版は、3月27日発売の月刊!スピリッツ5月号(小学館)より短期集中連載が行われ、単行本は5月28日に刊行される。なお映画、小説、マンガではそれぞれで異なる展開と結末が描かれる。
長崎からは発売にあたりコメントが到着。「映画『キャラクター』は企画段階でさまざまな映画監督の間を行きつ戻りつし、実現までにほぼ10年を費やした作品です。それだけに書いたシナリオは実に20稿! それぞれが異なった結末になっています。小説版『キャラクター』はその中で、どれが映画版と同じくらい面白いか担当編集者に吟味してもらい、選ばれた第12稿をもとに創作したものです」「マンガ版『キャラクター』は映画のシナリオを、マンガ家のいわや晃氏にそのままお渡しし、『好きなように変えていいですから』と言づけたもの。いわや氏もまた、映画版と同じではつまらないと、ラストは驚愕の展開になっています」とノベライズ、コミカライズについて言及した。
長崎尚志コメント (映画の原案・脚本 / ノベライズ著者・コミカライズ脚本)
映画「キャラクター」は企画段階でさまざまな映画監督の間を行きつ戻りつし、実現までにほぼ10年を費やした作品です。
それだけに書いたシナリオは実に20稿! それぞれが異なった結末になっています。
小説版「キャラクター」はその中で、どれが映画版と同じくらい面白いか担当編集者に吟味してもらい、選ばれた第12稿をもとに創作したものです。
冒頭はほぼ映画版と同じ流れですが、中盤から大きく変わり、終盤はまったく異なる展開になっています。
マンガ版「キャラクター」は映画のシナリオを、マンガ家のいわや晃氏にそのままお渡しし、「好きなように変えていいですから」と言づけたもの。いわや氏もまた、映画版と同じではつまらないと、ラストは驚愕の展開になっています。
とはいえ、小説もマンガも、登場人物、キャラクター、人間関係――すべて映画と同じ!
彼らの選択のちがいが、別な方向に向かった……いわば映画版「キャラクター」のパラレルワールドともいうべきもの! 同時に、映画に用意された少し謎に満ちたラストシーンを紐解く解説本にもなっています!
映画をご覧になる前に(あるいは読んだあとに)、ぜひ小説版、マンガ版をご一読いただくことをお薦めします。