さそうあきら「ミュジコフィリア」実写映画化!井之脇海、松本穂香、山崎育三郎出演

「ミュジコフィリア」1巻

さそうあきら「ミュジコフィリア」の実写映画化が決定。今秋、東京・TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開される。

「ミュジコフィリア」は、音楽に対するコンプレックスを持ちながら京都の芸術大学に入学した主人公の朔が、ひょんなことから現代音楽の世界に身を投じ、さまざまな出会いを経て自分の音楽を作り上げていく青春群像劇。今回の映画はさそう原作による「神童」「マエストロ!」に続く音楽映画3部作の完結作として制作され、京都市内で撮影が行われた。映画では“モノ”の形や色が“音”として聴こえる特殊な才能を持つ主人公の漆原朔役を井之脇海、朔に思いを寄せる芸大のピアノ科生・浪花凪役を松本穂香、朔の異母兄であり父親の呪縛から逃れられないでいる作曲家・貴志野大成役を山崎育三郎が演じる。ピアノ経験がある井之脇と山崎は撮影のために練習を重ね、物語のクライマックスでは兄弟によるピアノアンサンブルを披露。松本も自身の歌声で朔と凪のピュアなラブストーリーに彩りを加える。

監督は「時をかける少女」「マザーズ」「人質の朗読会」の谷口正晃が担当。映画化の発表に合わせ、さそう、井之脇、松本、山崎、谷口監督からはコメントが寄せられた。なお公開に先立ち、3月29日には京都にてプレイベントを開催。当日は映画に登場する新作音楽のコンサートやパフォーマンス、特別予告編の上映が行われるほか、谷口監督、さそう、出演者によるティーチインが予定されている。

さそうあきら(原作)コメント

京都は伝統と革新が矛盾なく共存する場です。そこで僕が聴いてきた様々な音たちが「ミュジコフィリア」の源泉になりました。音楽が生まれ出づる瞬間の喜びを描きたい。そんな思いがこの映画から皆さんに伝わりますように!

井之脇海(漆原朔役)コメント

僕の人生のターニングポイントに、12歳の時に出演した映画「トウキョウソナタ」があります。
ピアノの才能を持つ少年の役を演じて、役者の楽しみを知り、役者を続けることを決心しました。
そして今回、初主演映画がピアノにまつわる作品ということに、とても深い縁を感じています。
初主演という不安やプレッシャーもありましたが、ピアノと一緒ならきっと乗り越えられると思って撮影に臨みました。僕が演じた漆原朔は、日常の中の様々なモノの形や色が「音」として聴こえる、音楽の才能を持った大学生です。朔の天真爛漫さと音楽への溢れる愛を、素敵なキャストの方々、そして“ピアノ”と共に、全てを出し切って演じました。楽しみに待っていてください!

松本穂香(浪花凪役)コメント

最初はすれ違ってばかりいた不器用な人達が、音楽というものを通して自分だけの表現を手に入れ、心を通わせていく物語です。私は今回、ギターやダンスなど初挑戦が多かったのですが、凪という役を通して、表現することの楽しさを改めて感じました。

山崎育三郎(貴志野大成役)コメント

貴志野大成は朔の兄であり、天才と謳われた作曲家です。何事も完璧を求め、音楽に対しては特にプライドが高く、作曲に人生の全てをかけています。
今回、日本の美しい文化の宝庫である京都での撮影は感動の連続でした。国宝のお寺の境内で指揮をさせて頂いたオーケストラ演奏シーンでは、驚くほど美しい絶景に息を呑みました。
この作品で音楽の持つ力を改めて感じ、音楽が言葉を超える瞬間に立ち会うことが出来ました。

谷口正晃監督コメント

最初から最後まで、俳優たちは己の身体を使って音楽を歌い、奏で、躍動し続けます。
本物志向の奔放さは過剰かもしれませんが、とても愉快なことでありましょう。
美しい京都の街を舞台にして描く若者たちの音楽への情熱。ぜひご覧ください!

映画「ミュジコフィリア」

2021年秋、東京・TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー(京都先行公開)

スタッフ

原作:さそうあきら(双葉社刊)
監督:谷口正晃
脚本・プロデューサー:大野裕之
製作:「ミュジコフィリア」製作委員会
制作:フーリエフィルムズ
後援:京都市
特別撮影協力:京都市立芸術大学
配給::アーク・フィルムズ

キャスト

漆原朔:井之脇海
浪花凪:松本穂香
貴志野大成:山崎育三郎
ほか