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「フルバ」生アフレコで島崎信長&内田雄馬が息ぴったり、最終章は透の変化に注目を

高屋奈月原作によるTVアニメ「『フルーツバスケット』The Final」の先行上映生配信イベントが本日3月13日に行われ、本田透役の石見舞菜香、草摩由希役の島崎信長、草摩夾役の内田雄馬が出演した。

4月5日よりテレビ東京ほかでオンエアされる「『フルーツバスケット』The Final」。本日の生配信イベントでは、2019年放送の「1st season」、2020年放送の「2nd season」に続く最終章の第1話が、特別編集版としてひと足早くお披露目された。草摩家の当主である慊人が十二支の絆にすがり、彼らを恐怖で縛り付けようとする理由がついに明かされる最終章。イベント冒頭から第1話のシリアスなシーンが届けられるが、慊人の母・楝を折笠愛、父・晶を石田彰が演じると発表されると、島崎は「現場で『彰さん、晶さんですね!』って絶対に言おうと思ってたのに、アフレコがバラバラで結局会えなくて。『The Final』唯一の悔いです!」と明かして石見と内田を笑わせた。

トークパートではまず「『フルーツバスケット』The Final」の見どころや台本を読んだときの感想が語られる。石見は「『The Final』にして、透くんの中の部分がどんどん出てくる。“ですます”口調がけっこう外れてきたり」と透の変化に言及。内田は「夾は一歩踏み出すことへの勇気やきっかけをずっと求めているんですよね。それが最後にどうなるのか、透の姿とともに夾がどうあるのかを気にかけていただけるとうれしい」と語った。島崎が「あ、ファイナルなんだ、終わっちゃうんだって」と、長きにわたった「フルバ」の現場への愛着を口にすると、内田も「さっき(第1話を)観ていて、この家に『ただいま』って言うことがなくなるのかって、自分が住んでるような気持ち」と思い入れを見せた。アフレコ現場も“家”のようだったと振り返る3人。「The Final」からはコロナ禍の影響でアフレコの人数が限られるようになったが、石見は会えなかったキャスト陣に対し、最終日に手紙を書き残したと明かした。

演じるうえで意識していることを聞かれると、石見は「透くんは素直で裏表がない子だからこそ、自分の中に嘘があってはいけないなって」と、実感を持って演じることを大事にしていると述べつつ、「透くんの気持ちが割とわかるというか、想像してみると自分の中にすっと落とし込める子だった」と言う。さらに「透くんが優しいだけじゃなくて、草摩の方々が本当に素敵な方ばかりだから、『自分も動きたい』って頑固になれるんだと思うんです」とも語り、島崎はそんな石見を「こう思ってやってるから、やっぱり透なんだよね」と称賛した。

内田は「特に『フルバ』は会話劇で、いろいろな気持ちを持っているキャラクターが多いから、それを繊細にとらえていかないといけない。相手の言葉をとにかく聞き逃さないように」と、コミュニケーションの中でセリフを発することを大切にしていると話す。島崎も「『こういう言い方をしよう』『こういう音を作ってこういう声を出そう』とか、作品によってはそれがよかったりするけど、『フルバ』は“役としてそこにいられればいい”というか。そういう現場だったよね」と振り返った。丁寧な心理描写が積み重ねられていく「フルバ」の演技は「あまり悩む必要がない」という3人だったが、一方で草摩紫呉役の中村悠一が紫呉を「難しい」と言っていたことを明かし、「あの中村さんをして難しいと言わせるなんて……」と、紫呉というキャラクターの複雑さについて触れる場面も見られた。

3人は「無限に話せちゃうね」と言いつつ、イベント後半では生アフレココーナーを展開。「2nd season」第2話でのそうめんを食べるシーンをはじめ、視聴者投票によって選ばれたシーンなど、4つのシーンを20分以上にわたって披露した。「2nd season」第5話のお化け屋敷を訪れるシーンで、由希と夾が声をぴたりと重ねる場面を見事に演じた島崎と内田は、「完璧だったね!」「『1st season』の頃は本当に合わなかったんですよ!(笑)」と喜びの笑顔を見せた。

最後に内田は「今まで積み重なったものが結末に向かう、集大成となったシーズンです。この世界で生きる彼らに思いを馳せて楽しんでいただけたら」とメッセージを贈り、島崎は「重い展開はあるんですが、アフレコを終えた今の僕たちがこんなに温かく楽しく振り返っているということは、最後まで観ていただければきっと温かく幸せな気持ちになれると確信しています」とアピール。石見は「収録が終わっても皆さんで集まれる空間が愛おしくて、今泣きそうなんですけど……」と照れ笑いをしつつ、「私自身『フルーツバスケット』に出会えてよかったなと思っていますし、最後まで観てくださった皆さんも、同じ気持ちになってくださるんじゃないかなと思います。1人ひとりの行く末を最後まで見守っていただけたら」と呼びかけた。

「『フルーツバスケット』The Final」先行上映生配信イベントのチケットは4月5日22時まで販売中。アーカイブ配信は3月15日18時から4月5日23時59分まで行われる。

TVアニメ「『フルーツバスケット』The Final」

放送情報

テレビ東京:2021年4月5日(月)より毎週月曜25:30~ ※初回のみ25:35~。
テレビ愛知:2021年4月5日(月)より毎週月曜25:30~ ※初回のみ25:35~。
テレビ大阪:2021年4月5日(月)より毎週月曜25:30~ ※初回のみ25:35~。
AT-X:2021年4月9日(金)より毎週金曜21:00~ ※リピート放送:毎週火曜9:00~ / 毎週木曜15:00~ほか。

スタッフ

原作・総監修:高屋奈月「フルーツバスケット」(白泉社・花とゆめCOMICS)
監督:井端義秀
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン:進藤優
美術監督:神山瑶子
色彩設計:菅原美佳
撮影監督:蔡伯崙
編集:肥田文
音響監督:明田川仁
音楽:横山克
音楽制作:トムス・ミュージック
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:フルーツバスケット製作委員会

キャスト

本田透:石見舞菜香
草摩由希:島崎信長
草摩夾:内田雄馬
草摩紫呉:中村悠一
草摩楽羅:釘宮理恵
草摩紅葉:潘めぐみ
草摩はつ春:古川慎
草摩はとり:興津和幸
草摩綾女:櫻井孝宏
草摩杞紗:上田麗奈
草摩燈路:大地葉
草摩利津:河西健吾
草摩依鈴:豊崎愛生
草摩紅野:梅原裕一郎
草摩慊人:坂本真綾
草摩楝:折笠愛
草摩晶:石田彰
草摩藉真:森川智之
魚谷ありさ:種崎敦美
花島咲:佐藤聡美
本田今日子:沢城みゆき
真鍋翔:江口拓也
倉伎真知:加隈亜衣
ほか

※島崎信長、種崎敦美の崎はたつさきが、はつ春のはつはさんずいに発の旧字体が正式表記。

(c)高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会