loundraw初監督作、ひと夏の少年少女描く短編アニメ映画「サマーゴースト」2021年公開

映画「サマーゴースト」ティザービジュアル

イラストレーター・loundraw(ラウンドロー)の初監督作となる短編アニメ映画「サマーゴースト」が、2021年に公開される。

大学の卒業制作として手がけたアニメ「夢が覚めるまで」で注目を集め、その後小説「君の膵臓をたべたい」の装画執筆や「名探偵コナン ゼロの執行人」のイメージボード制作、音楽アート集団・CHRONICLEでの活動など、多岐にわたる活躍を見せてきたloundraw。2019年にアニメーションスタジオ・FLAT STUDIOを設立し、昨年6月には短編アニメ映画の制作を発表していた。「サマーゴースト」は、loundrawが「自分が自分でなくなっていっていく。そんな自分を、どうにかつなぎ止めたくて描いた落書き」と語る1枚のイラストから生まれた物語。友也、涼、あおいという2人の少年と1人の少女が過ごす「ひと夏の、ある不思議な日々」が描かれる。ティザービジュアルには夕闇が迫る中、憂いを帯びた眼差しで異なる先を見つめる3人の姿と、火花を散らす線香花火が収められた。

「サマーゴースト」はZ会とのコラボレーションも決定しており、同作の世界に存在するもう1つの物語として、コンセプトムービー「一番近くて遠い星」が制作された。監督・演出・キャラクターデザイン・作画監督・美術監督・撮影監督・編集のすべてをloundrawが担当。志望校合格をめざす天文部の高校生・香織を主人公に、人生の岐路に立つ友也、あおい、涼の姿も描かれている。「一番近くて遠い星」は現在YouTubeで公開されており、今後TVCMも放送予定だ。

loundrawコメント

映画のタイトルが公開されました。

「サマーゴースト」
ひと夏の、ある不思議な日々を過ごした少年少女のお話です。

2018年9月29日。僕は「Summer Ghost」という絵を投稿しました。
思っていたほど器用に生きられなくて、でも、孤独を楽しめるほど強くもなくて。
期待に応えようとするほどに、自分が自分でなくなっていっていく。
そんな自分を、どうにかつなぎ止めたくて描いた落書き。
映画「サマーゴースト」は、そんな一枚のイラストから生まれた物語です。

ここで生きているということ。作品を通して、それをもう一度確かめてみたいと思いました。
正論で語れるほど、僕たちは簡単ではないから。綺麗事でない弱さや身勝手さ、そこまで含めて、生きるということだ。
そんな気持ちを、ちゃんと形にして残すべきだと思ったのです。

皆さんの心のどこかに、そっと残り続ける。「サマーゴースト」がそんな作品になるよう願いながら、ずっと制作をしています。
楽しみにしていてください。
よろしくお願いいたします。

(c)サマーゴースト