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「ドラえもん」本格美術画集で藤子・F・不二雄の筆致堪能、130点以上の原画に付録も

藤子・F・不二雄の初の本格画集にして初の美術書となる「THE GENGA ART OF DORAEMONドラえもん拡大原画美術館」が、4月7日に発売される。サイズはA4判で価格は税込6900円。

同書では美術的視点から「まるみ」「顔・表情」「構図」「ひみつ道具」など7つのテーマを設け、厳選した「ドラえもん」のコマの直筆原画を拡大して掲載。微妙なペンタッチや墨の濃淡、丁寧にホワイトで修正された跡、かすかに残る鉛筆の線など細やかな筆致が、一般的な印刷物の2倍にあたる高解像度での撮影により再現される。“マンガを読む”のではなく“絵を鑑賞”する、新たな「ドラえもん」体験ができる1冊だ。

本は金箔と透明箔加工を施したケースに収納。カラーとモノクロ合わせて130点以上の原画が掲載され、拡大される原画は美術ライターの橋本麻里を中心にセレクトされた。また橋本は日本美術の視点から「ドラえもん」に迫る特別コラム7編を執筆。浦沢直樹とむぎわらしんたろうが藤子Fの作画スタイルを語り合う対談も収められる。さらに別冊付録には、原画原寸による「ゆうれい城へ引っこし」全ページを収録。そのほか全文英訳付きで展開されるほか、初回限定特典として原画を額に入れて飾れる「特大アートカード」2枚が同梱される。

加えて3月13日から4月18日までの期間、東京・渋谷PARCO8階のギャラリースペース・ほぼ日曜日では「ドラえもん1コマ拡大鑑賞展」を開催予定。会場では同書よりもさらに拡大したコマを額装して展示するため、美術館のように「ドラえもん」のコマを鑑賞することができる。

(c)藤子プロ・小学館