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森つぶみが描く姉弟のほのぼのホームコメディ「転がる姉弟」1巻、木皿泉も推薦

「月曜から金曜の男子高校生」の森つぶみによる「転がる姉弟」1巻が、本日1月15日に発売された。

ヒーローズのWebサイト・コミプレ-Comiplex-で連載されている「転がる姉弟」は、父親の再婚により、小学生の弟ができることになった女子高生の宇佐美みなとが主人公。弟は 「とてもかわいい男の子」だと聞き期待を膨らませるみなとだが、実際に会った彼は少し変わり者で……。脚本家の木皿泉からは「ささやかな、でも大切な、みんなが見過ごすような幸せに、気づかせてくれてありがとう」とコメントが寄せられた。

有隣堂、三省堂書店、ヴィレッジヴァンガードでは単行本の購入者に描き下ろしペーパーを進呈。また一部書店ではオリジナルステッカーが配布されている。

木皿泉コメント

「あたりまえ」って何だろうと思う。最初からあるもんじゃないんだよね。コツコツつくってきたもんなんだね。気をつかったりつかわれたり、やさしくしたりされたり、あげたりもらったり、そんなのが繰り返されて、固く踏みしめられた土が道になってゆくように、人と人の間に「あたりまえ」はつくられてゆくんだよなぁ。
 おずおずと、どかどかと、許したり許されたりしながら、みなとと光志郎はこの後どんな「あたりまえ」をつくってゆくんだろう。そして、その様子を、いつまでもいつまでも見続けることができる仏壇の中のお母さんは、なんて幸せなんだろう。そうか、このマンガは、そのお母さんからのおすそわけなんだ。もっと生きたかったお母さんからの贈り物だ。ささやかな、でも大切な、みんなが見過ごすような幸せに、気づかせてくれてありがとう。