アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」のヒット祈願イベントが、本日12月10日に劇中にも登場する大阪の海遊館にて実施された。この日のイベントには、鈴川恒夫役の中川大志が東京からリモート参加。会場には本作で初の声優にチャレンジしたお笑いコンビ・見取り図が駆け付けた。
中川が演じた恒夫は、普段はダイビングショップでアルバイトをする海が好きな大学生。中川はダイビングシーンのアフレコで実際にシュノーケルをつけて演技したことを明かし「地上で付けたのは初めて、かなりシュールでした」と印象深いシーンを語る。恒夫のアルバイト先の西田店長を演じた盛山は「大阪市出身で大阪人の役なのに、自分で大阪弁がわからなくなり、途中エセ関西人ゾーンもあったけれど、それを乗り越え、西田店長という人情味のある男をやり切りました」と充実した表情を見せる。一方、相方のリリーは「駅員の一言で映画が決まる。すごく重要な役だった」と一言しかセリフがないにもかかわらず自身ありげな様子。続けて「僕も20テイクぐらいやり、監督から『もう少し違う表現でお願いします』と直にアドバイスをいただいた」と一言に苦戦したエピソードを披露し、笑いを誘うと、盛山からは「お前一言やったのによく今日ここに来れたな」とツッコミが止まらなかった。
今回は来阪が叶わなかった中川が「高いところは苦手だけど、HEP FIVEの観覧車に乗ってみたい」と映画の舞台となった大阪への思いを語ると、盛山は中川を案内したい大阪のスポットとして「なんばグランド花月や千日前通りなど“大阪果汁100%”のお笑いの街、なんばに来てほしい」とホームグラウンドを挙げる。リリーからは、さらなるディープなスポットが飛び出すかと思いきや「僕はホームパーティがしたい。岸里で一緒に飲みたい」とまさかの自宅への招待を希望し、中川を笑わせていた。
また、イベントでは中川が12月20日に「M-1グランプリ2020」決勝を控える見取り図とこの日限りのトリオ「中川大志と見取り図たち」を結成し、リモート漫才にチャレンジ。海遊館にデートに出かけるという設定の盛山とリリーの前に、リモート用の等身大液晶パネルを水槽に見立てた中川が全力でペンギン、サメ、ジンベイザメになりきって登場するも、盛山には「全部一緒やないか!」とツッコミまれてしまう。負けじと中川が盛山を指差し「あ、ロン毛のオコゼだよ!」と逆ツッコミを入れ、場内は大きな笑いに包まれた。終了後盛山は「目が合っている気がして、ドキドキしました」と3人での漫才に手応えを語り、リリーは「来年のM-1は大志くんと3人で!」とラブコールを送った。
映画の公開日が12月25日のクリスマスであることにちなみ、絵が得意な中川と美術の教員免許を持っているリリーが20秒で盛山の似顔絵を描いてプレゼントする場面も。リリーの絵を見た中川が「いくら20秒でもそれはない、愛が感じられない。僕のは……」と自信満々に披露した似顔絵はオコゼ写真に盛山を思わせる長髪を書き加えたもの。それを見た守山に「いや、だからオコゼ違うわ!」とツッコまれるも、中川はしてやったりと満面の笑みを見せた。
イベントの最後には中川が「慌ただしい一年でしたが、ホッと一息、心が温かくなる優しい映画ですので、劇場で楽しんでいただけたらと思います」と挨拶。さらに「見取り図さん、M-1決勝がんばって下さい!応援しています!」と見取り図にエールを贈ると、盛山は「中川さんにエールをもらうファイナリストなんていない!やった、優勝や!」感激。リリーも「大志くんもかんばってください!」とエールを贈り返し、最後まで会場を沸かせた。
アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」
2020年12月25日(金)ロードショー
スタッフ
原作:田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」(角川文庫刊)
監督:タムラコータロー
脚本:桑村さや香
キャラクター原案:絵本奈央
キャラクターデザイン・総作画監督:飯塚晴子
コンセプトデザイン:loundraw(FLAT STUDIO)
劇中画:松田奈那子
プロダクションデザイン:平澤晃弘、片貝文洋、中村章子
画面設計:川元利浩
美術監督:金子雄司
色彩設計:梅崎ひろこ
撮影監督:神林剛
3DCG監督:三宅拓馬
編集:坂本久美子
音楽:Evan Call
音響監督:若林和弘
音響製作:ソニルード
アニメーション制作:ボンズ
配給:松竹 / KADOKAWA
製作:『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会
キャスト
鈴川恒夫:中川大志
ジョゼ:清原果耶
二ノ宮舞:宮本侑芽
松浦隼人:興津和幸
岸本花菜:Lynn
山村チヅ:松寺千恵美
西田店長:盛山晋太郎
駅員:リリー
(c)2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project