「プリパラ」WITHの初舞台がいよいよ開幕!「“WITH史”に刻まれる重要な3日間」

舞台「WITH by IdolTimePripara」より。

TVアニメ「アイドルタイムプリパラ」に登場する男子アイドルチーム・WITHを主役とした舞台「WITH by IdolTimePripara」が、本日12月10日から12日にかけて東京・Zepp DiverCityで全6公演上演される。本記事では上演に先がけて行われたゲネプロの模様と、夢川ショウゴ役の山下誠一郎、三鷹アサヒ役の小林竜之、高瀬コヨイ役の土田玲央への合同取材のレポートをお届けする。なお公演内容のネタバレを含むため、鑑賞予定の人はご注意を。

2017年4月から2018年3月までオンエアされた「アイドルタイムプリパラ」。同作の主人公・夢川ゆいの兄であるショウゴが率いるWITHは、男子による男子のためのプリパラ・男プリのトップアイドルチームだ。TVアニメで声をあてた山下、小林、土田の3人は、放送終了後も単独でのアルバムリリースやライブを重ねるなど、精力的な活動を行ってきた。初の舞台では、男プリのはみ出し者たちが集う地下ステージ“ヤミプリ”のNo.1チーム・DARK NIGHTMAREのシンヤとウシミツが、かつての仲間であるコヨイをチームに引き戻そうとするオリジナルストーリーを展開。舞台のために制作された新曲を盛り込んだライブパートも用意される。

アニメが始まる以前、WITHとしての初めてのレコーディングの際に「いつか舞台とかもやれたらいいですね!」と口にしていたという山下は、「それが3年越しに実現したことに、『プリパラ』の偉大さを感じました。自分にとって舞台は未知のもの。いい緊張を感じつつやれています」と心境を述べる。「いつかやるだろうとは思っていましたが、思ったより早かったです(笑)」と言う土田に対し、小林は「まさか舞台になるとは」と驚きを隠さない。小林が演じるアサヒは「マジヤッベェーッ!」が口癖の底抜けに明るいキャラクター。「アニメの中では『マジヤッベェーッ!』『スゲーッ!』『フー!』しか言ってなかったので、アサヒもちゃんとしゃべれますよってことを皆さんにお伝えしたい(笑)」と意気込んだ。

朝・昼・夜をモチーフにしたWITHのメンバーのうち “夜”担当のコヨイは、アニメでは囁くように話す大人っぽいキャラクター。しかしその後、ライブの朗読劇や新曲の中で、少しずつ変貌を見せてきた。土田は「囁きのお兄さんから、実は元“暴れ拳銃”という呼び名であったり、味噌汁が好きということがフォーカスされたり……本当におかしなお兄さんになってしまった(笑)。『コヨイがこうなったのはあなたのせいです』みたいなお手紙をもらうんですよ(笑)。責任は感じてます」と語る。そしてセンターでありトップアイドルのショウゴを演じる山下は、「歌やダンスを自分もやるようになって、よりいっそうショウゴが目標であり、憧れの存在になりました。今回の舞台で、身をもってショウゴらしさを表現するのはきっと生半可なことじゃない」と、舞台への気合いを覗かせた。

WITHを演じるようになってからの3年間で特に印象に残っている出来事を尋ねると、土田と小林からは2019年夏に行った2ndライブ「WITH #IIZE Tour 2019 by IdolTimePripara」の名前が挙がった。土田は「WITHの1stライブから『Pripara Friendship Tour 2019 プロミス!リズム!パラダイス!』までライブが立て続けにあって、ダンスを含めた見せ方の力がぐんと鍛えられたんです。そこからの2ndライブでは、そのときに学んだすべてを出し切れた。振り付けもすごくカッコよくて、そのぶん難しいものだったんですが、それをしっかり踊り切ったことで自信も付きました」と振り返る。小林も「振り付けや曲順、コンセプトもみんなで考えて作り上げることができて、スタッフさんを含めたチームとして生まれ変わっていったのが2ndライブでした」と、ターニングポイントになったことを明かした。山下も「やっぱりそうだよね」と同意しつつ、「2ndライブでそこまで僕たちが主体性を持てたのは、やっぱり1stライブがあったから。本当にお客さんが来るのか不安だったんですが、幕が上がったときの歓声とペンライトの輝きが、本当に忘れられなくて。あのとき、今のWITHにつながるスタートを切ったという感覚があります」と真剣なまなざしで語った。

そもそも「プリパラ」シリーズは、真中らぁら、夢川ゆいら女の子のアイドルを中心に描いた、主に子供を視聴者層とするアニメ。その中から生まれた男性ユニットが、放送終了後もこれだけの活動を続けているというのは異例のことだろう。そんな3人にとって、WITHはどんな存在になっているのだろうか。土田は「実家みたいな。久しぶりに会っても『ああ、WITHだ』っていうふうになります」と回答。山下も「特別なんですけど、当たり前でもありますね」と続けた。小林も「初めて歌ったキャラクターソングもWITHだったので、自分の人生を大きく変えてくれた存在です。2人とはいつ会っても同級生のように自然体でいられて、この2人とはずっと一緒にやっていくんだろうな、という気持ちがあります」と笑顔を見せ、3人の絆もまた、WITHの活動を支えていることがうかがえた。

ところで山下は、WITHの初単独ライブのトークコーナーで自身の考えた架空のマスコットキャラクター“ウニコン”のイラストをたびたびTwitterで披露している。プリパラアイドルには欠かせないマネージャーマスコットだが、WITHにはまだマネージャーがいないことから、ウニコンが舞台に登場する可能性もあるのではないかと聞いてみたところ、山下は「本当にすいません!(笑) もちろん出ません!」と即答する。土田と小林から「山下くんの描くウニコンが、だんだんかわいくなってきてるんですよ」「確かにちょっとうまくなっちゃった」「公式のマスコットにしようっていう魂胆が見えてる」「わかる。売れてきたYouTuberみたいな……」と口々に責められると、山下は「僕もウニコンを公式にしようと本気で思ってるわけじゃないんです! 夢川ショウゴのマスコットじゃなくて、山下誠一郎のマスコットだと思ってください」と弁解。そして「あくまで永遠に非公式のキャラとして描いているだけなので、話半分で愛してください(笑)」とファンにメッセージを贈った。

舞台の見どころについて、山下は「今までライブもたくさんやらせていただいたんですが、それ以上に『目の前にWITHがいた』『ここは男プリだった』と感じてもらえる、没入感のあるステージにしたいです」と意気込む。そして「“WITH史”に刻まれる重要な3日間を目に焼き付けていただけるとうれしいです。歴史の生き証人になってください!」と呼びかけた。最後に今後、WITHや「プリパラ」で叶えたい夢を尋ねてみた。土田は「やっぱり男プリのアニメ化かな」とコメント。さらに小林は「武道館やりたい!」と野望を口にし、山下は「気が早いんですが、舞台を経て次にショウゴを演じるときに、どういうふうに変わるのかも楽しみなんです。WITHが今後どうなっていくのか、僕も楽しみにしています」と、まだまだ尽きない意欲を見せた。

なお最終日である12月12日の昼夜公演は配信でも視聴可能。通常配信チケットに加えて定点チケット、マルチアングルチケット、特典映像付きマルチアングルチケットの全4種類が用意されている。詳細は舞台「WITH by IdolTimePripara」の公式サイトで確認を。

山下誠一郎(夢川ショウゴ役)コメント

本番を終えるまで、この緊張は取れないのだろうと思います。ですがこの舞台、絶対に観てほしいし、皆様といいぜ!を、プリパラを共有して楽しみたいと思っているので、よろしくお願いします。WITHの歴史の転換点を、お見逃しなく。

小林竜之(三鷹アサヒ役)コメント

WITHにとって初めての舞台!ということでとてもドキドキしていたのですが、改めて舞台に立ってアサヒを演じられて嬉しい気持ちでいっぱいです!! 本公演が間もなくスタートしますが、チーム一丸となって、マジヤッベェー!舞台にしていきたいと思います!! 男プリ~最高~!!

土田玲央(高瀬コヨイ役)コメント

刮目してください。これがプリパラ、これが男プリです。

河合健太郎(シンヤ役)コメント

舞台を皆さんに観ていただけることは当たり前ではないと改めて実感した1カ月でした。舞台上には本物の男プリの世界が広がっています。お客様も男プリの一員です! キラキラ輝くステージに出来るよう精一杯頑張ります!

鵜澤正太郎(ウシミツ役)コメント

1秒でも早く皆様に見て頂きたい!という気持ちでいっぱいです。そして何よりこのご時世の中、無事に幕を上げられることが一番嬉しいです! 皆で同じ方向を向いて精一杯走ってきたので、あとは楽しむだけだと思ってます! 

大橋典之(めが兄ぃ役)コメント

とてもスタイリッシュな作品に仕上がっています。WITHの皆さんも、DARK NIGHTMAREのふたりも出演している男プリ。全員、最高にスタイリッシュタフガイで、わたくしめが兄ぃもさらにスタイリッシュタフガ(文字数オーバーのためここまでの表記とさせていただきます)

大崎捺希(雨宮春希役)コメント

雨宮春希役の大崎捺希です!! 心からこの作品と雨宮君に楽しく向き合えています!! お客様とカンパニー一同で公演を重ねる度により良い作品になっていければと思います!! 舞台ならではの雨宮君も楽しみにしていてください!!

舞台「WITH by IdolTimePripara」

会場:東京都 Zepp DiverCity

上演日時

2020年12月10日(木)昼公演 13:30開演 / 夜公演 18:30開演
2020年12月11日(金)昼公演 13:30開演 / 夜公演 18:30開演
2020年12月12日(土)昼公演 12:00開演 / 夜公演 16:00開演

スタッフ

原作:タカラトミーアーツ、シンソフィア
原案:土屋理敬
原案監修:森脇真琴
演出・脚本:村井雄(KPR/開幕ペナントレース)
主催:エイベックス・ピクチャーズ株式会社

キャスト

夢川ショウゴ:山下誠一郎
三鷹アサヒ:小林竜之
高瀬コヨイ:土田玲央
シンヤ:河合健太郎
ウシミツ:鵜澤正太郎
めが兄ぃ:大橋典之
雨宮春希:大崎捺希
アンサンブル:吉田哲也、瑞野史人、朝間優、竹内凛太郎

(c)T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / IPP製作委員会 (c)エイベックス・ピクチャーズ