「宝石商リチャード」誰に宝石を贈りたい?内田雄馬「母よ、守られよ」と思い込める

「TVアニメ『宝石商リチャード氏の謎鑑定』スペシャルイベント~Jewelry Etranger Premium Reception Party~」の模様。

TVアニメ「宝石商リチャード氏の謎鑑定」のイベント「TVアニメ『宝石商リチャード氏の謎鑑定』スペシャルイベント~Jewelry Etranger Premium Reception Party~」が、本日11月8日に東京・中野サンプラザで開催された。本記事では「Pink Sapphire」と題された昼の部のレポートをお届けする。

生配信も行われたイベントには、リチャード・ラナシンハ・ドヴルピアン役の櫻井孝宏、中田正義役の内田雄馬、ジェフリー・クレアモント役の松風雅也、下村晴良役の井口祐一、MCの柳原哲也(アメリカザリガニ)が出演。前半はテーマトークを繰り広げた。最初のテーマ「印象的に残ったシーン」について松風は、オープニング映像に代表される宝石の表現の美しさを挙げ「長くアニメーションに関する仕事に携わっているけど、もしCGがなかったら、この美しさを再現するのはものすごく難しい。この時代で本当によかったなと、宝石が光るたびに思っていました」と語る。第5話「巡りあうオパール」を挙げた内田は「(空手教室の)先輩に対して、正義なりにポジティブな気持ちで接するんですけど、先輩にとっては必ずしもそうではない瞬間があって。でもリチャードの言葉によって、自分の目線でしか捉えてなかったことにハッと気付くんですよね。ほかの視点があると知れたことは大きな一歩だったと思うし、その言葉にすごく救われたと思います」と振り返った。

続く「貴方のコレクション」というテーマでは、櫻井がコレクションしているものに「メガネ」と回答。「メガネキャラみたいになってるけど、視力は1.5あるんですよ」と言い、「デビューしたてのトガってた時代に、事務所の偉い人から目つきが悪いからメガネでも掛けろと言われまして、ジーンズメイトさんに買いに行ったのが最初です。伊達メガネなんですけど、メガネをしている状態が落ち着くようになっていって、忘れたら家に取りに帰るくらい(笑)」と明かして周囲を驚かせた。コレクションしているものが特にないという井口は、手の薬指と中指が同じ長さか、薬指が長い人が収集癖のある人だという説を披露。柳原に「今ここでする話?」とツッコまれていた。

次のテーマ「貴方が感じた宝石の魅力」では、松風が「ダイヤモンドって、地球が誕生するレベルの高熱・高温が炭素に与えられて、元素の配列がきれいに並んだときに生まれるんですよ。地球がもう1度できない限り、ダイヤモンドはもうこの世に現れないんです」とダイヤモンドのロマンに思いを馳せる。櫻井にも話が振られると「作品にも描かれていますが、宝石は手にした人のストーリーや記憶が受け継がれていくもので、溜め込む力があるんだなと思ったのと……ダイヤとかゴリゴリにあしらった金無垢の時計が欲しい(笑)」と願望を付け加えた。さらに「宝石をプレゼントするなら」というテーマでは、井口が「好きな石を見ると元気が出たり、癒されたりしますよね。贈るなら、その人に合ったものをあげたいですね。ちなみに僕は、タンザナイトが欲しいです」と櫻井からの流れに乗って笑いを取る。一方、自身の母親にプレゼントしたいという内田は「お母ちゃんにはいつまでも元気でいて欲しいですから、『母よ、守られよ』って宝石に思いを込めて贈りたいですね。ずっと光り輝いていてほしいです、どうも息子でした(笑)」と答え、トークコーナーを締めくくった。

続いてキャストによる朗読劇「四人の集い」を生披露。脚本は原作を手がける辻村七子の書き下ろしによるものだ。TVアニメから数年後の未来を舞台に、フランス・パリのレストラン、ル・トラン・ブルーで食事をともにするリチャード、正義、ジェフリー、下村の様子などが、リチャードとジェイムズの兄弟喧嘩のエピソードを交えて描かれた。

後半ではキャストがジュエリーデザイナーとなって、お題のアクセサリーをスケッチブックに描くという「エトランジェジュエリーデザイナーズ」のコーナーを展開。しかしお題が「自分が欲しいアクセサリー」だと発表されると、松風が「完全に答え出ちゃってるじゃないですか! 絶対、金の時計を描きますよ!」と櫻井を指して場内は笑いに包まれた。スケッチブックには松風が王冠、内田が勇者の剣と盾、井口が仕掛けを施したブレスレットのイラストを描写。櫻井は案の定金の時計を描いたうえで、「ROLEXでお願いします。金無垢でダイヤがあって、文字盤のところにちょっとだけルビーが入ったらオシャレかなと」と、こと細かに説明する。松風から「もっとギラギラしたものかと思ったら、本当に売っていそうなガチのやつじゃないですか」とツッコまれ、「20代、30代だったら面白いことを言ってるかも知れないですけど、ガチです」と真面目な面持ちで返した。

最後に櫻井からイベントを締めくくる一言が贈られた。櫻井は「(辻村)先生の書き下ろしドラマでは、時が進んだ彼らのつながりが描かれていましたが、先の未来を想像させてくれるこのドラマをお届けできてよかったなと思います。彼らも先を歩んで行っているので、我々も楽しくハッピーに少しでも素晴らしい日が来るのを夢見て、これからもがんばっていきたいです」と挨拶し、昼の部の幕を下ろした。

なおイベントの模様は11月9日18時から11日23時59分までアーカイブ配信が行われ、視聴チケットは11日21時59分まで販売中。配信期間中は何度でも視聴が可能だ。さらにイベントの模様を収めたBlu-ray / DVDが、2021年3月26日に発売決定。また朗読劇「四人の集い」の脚本を全文収めたパンフレットやイベントビジュアルを使用したグッズが、11月15日までHMV&BOOKS onlineで受注販売されている。

※EtrangerのEはアクサンテギュ付き、辻村七子の辻は一点しんにょうが正式表記。

(c)辻村七子/集英社・宝石商リチャード氏の謎鑑定製作委員会