「ゴジラ」ボンズ×オレンジでTVアニメ化！キャラ原案に「青エク」の加藤和恵

2020年10月7日2020年10月7日 editor

TVアニメ「ゴジラ S.P ＜シンギュラポイント＞」ロゴ。

「ゴジラ」の完全新作TVアニメシリーズが制作決定。「ゴジラ S.P ＜シンギュラポイント＞」のタイトルで、2021年4月よりTOKYO MXほかにて放送される。

1954年の映画第1作から数多くのシリーズ作品が制作・公開され、いまや国内外問わず知られるキャラクターとなった「ゴジラ」。2017年から2018年にかけては3部作のアニメ映画が公開されたが、「ゴジラ S.P」では映画とは異なるオリジナルストーリーが展開される。今回、制作スタジオも発表に。「僕のヒーローアカデミア」などで知られるボンズと、「宝石の国」「BEASTARS」といったCGアニメを世に送り出してきたオレンジのタッグが実現し、手描きとCGのハイブリッドで制作が行われる。

監督は「映画ドラえもんのび太の南極カチコチ大冒険」の高橋敦史が務め、芥川賞の受賞経験もあるSF作家・円城塔がTVアニメのシリーズ構成・全話脚本に初挑戦。音楽には「弱虫ペダル」シリーズをはじめ、「映画ドラえもん」シリーズにも多数参加する沢田完が名を連ねた。またキャラクターデザイン原案は、こちらも初挑戦となる「青の祓魔師」の加藤和恵。怪獣デザインは「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などのスタジオジブリ作品に参加してきた、アニメーター・山森英司が手がける。なお同作はテレビ放送のほか、Netflixにて全世界独占配信されることも発表された。

さらにキャラクターデザイン原案イラストとゴジラのデザインを一部公開。スタッフからはコメントも到着し、監督の高橋は「子供の頃雑誌で見たゴジラから逃げ惑う人々のエキストラ募集の記事、自分が映画に出れるかも?! 大勢の中でどうやって目立てばいいか演技プランを考えました。結局その夢は叶いませんでしたが今回ついにあの時の演技プランが報われるのかも知れません」と「ゴジラ」に憧れた子供時代を回想しながらメッセージを寄せた。また加藤は「『ゴジラ』に、まさか関わらせていただく日がくるとは…仕事は大変緊張しました」と心境を語り、「アニメのプロの皆さんが作り上げるゴジラの世界を、楽しむなにかしらの一助になっていたらと思います」と話している。

高橋敦史（監督）コメント

子供の頃雑誌で見たゴジラから逃げ惑う人々のエキストラ募集の記事、自分が映画に出れるかも？！大勢の中でどうやって目立てばいいか演技プランを考えました。結局その夢は叶いませんでしたが今回ついにあの時の演技プランが報われるのかも知れません。

円城塔（シリーズ構成・脚本）コメント

世の中には解けない謎が多くある。もっともそのほとんどは、考え続けていくうちにだんだん小さくなっていく。しかしここにごくごくまれに、考えれば考えるほど増え続けていく謎があり、たとえばそれはゴジラと呼ばれる。ここ数年、なんとかそれを抑え込もうとしてきたが、手記はここで途切れている。

加藤和恵（キャラクターデザイン原案）コメント

子供の頃からお馴染みの「ゴジラ」に、まさか関わらせていただく日がくるとは…仕事は大変緊張しました。高橋監督、脚本の円城先生、アニメのプロの皆さんが作り上げるゴジラの世界を、楽しむなにかしらの一助になっていたらと思います。キャラクター達がどう動くのか、私も一視聴者として楽しみにしています！

山森英司（怪獣デザイン）コメント

この作品に関わる機会を下さった関係皆様に感謝致します。そして、何人もの作業を経て画面になった怪獣達を、多くの人に楽しんで頂ければ幸いです。又、ゴジラ好きで、この依頼を最も喜び、楽しみにしながら、完成を見られずに他界した、兄に捧げます。

沢田完（音楽）コメント

大学時代、作曲の恩師・池野成先生が映画「ゴジラ」の音楽のオーケストレーションをされていて、更にその恩師であり「ゴジラ」音楽の産みの親・伊福部昭先生にも自分は管弦楽法を学びました。そんな自分がこの作品に関わる事になり並々ならぬ思いが駆け巡っています。同時に長いシリーズの新たな一ページを開く「ゴジラ S.P」に参加できる喜びを噛みしめています。