帆の単行本「クマとカラス」が、9月9日に文藝春秋から発売される。
森で孤独に暮らすクマと、都会育ちではぐれ者だったカラスが出会うことから始まる同作。1頭と1羽はまだ見ぬクマの仲間を探す旅に出て、さまざまな美しい景色を一緒に超えていった。シカやフクロウ、サギ、イノシシといったほかの動物たちと触れ合いながら、ほかのクマの手がかりを探ろうとするが……。「クマとたぬき」で話題の帆による、切なくもあたたかい友情物語だ。単行本にはコミックエッセイルームでの連載分に加え、描き下ろしも収められた。
帆コメント
クマの地域個体群について考えていたら、少し不思議なお話ができました。カラスも身近なようでいて知らなかったことも多く、二匹の関わりや他の生き物たち、そして色々な風景を描けて楽しかったです。一緒に旅するような気持ちで読んで頂けたら嬉しいです!よろしくお願いいたします。
担当編集コメント
帆さんの繊細な筆致で描かれる美しい風景や、丁寧な観察眼による、動物たちのコミカルで生き生きとした仕草、ハッとさせられるセリフの数々に胸を打たれる作品です。クマとカラスの旅路と、あたたかい感情の交流が、読者の皆様のささやかな癒やしとなることを切に願っております。