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「炎の蜃気楼」浜田翔子によるマンガ版が新たに始動、30周年記念本も

桑原水菜の小説「炎の蜃気楼(ミラージュ)」を原作とする、浜田翔子による新連載「炎の蜃気楼R(リブート)」が、本日8月6日に発売された月刊ミステリーボニータ9月号(秋田書店)にてスタートした。

累計640万部を超える小説「炎の蜃気楼」は、生者の肉体を奪う“換生”を繰り返しながら400年もの間生き続けてきた上杉夜叉衆の闘いを描くサイキックアクション。今年2020年は小説版の第1巻が刊行されてから30周年、さらに桑原のデビュー30周年にあたる記念イヤーで、5月にはアニメ版のBlu-ray BOXも発売された。「炎の蜃気楼R」は、原作でもイラストを担当し、コミカライズ経験もある浜田による、新たなるマンガ版だ。

松本に暮らす高校生・仰木高耶は、戦国武将・上杉景虎の換生者でありながら、景虎としての記憶は失っていた。ある日高耶の親友・成田譲が武田信玄に体を乗っ取られるが、直江信綱を名乗る青年の助けもあり、高耶は譲を取り返す。第1話はこの事件から1カ月後、高耶がバイクで通学中に謎の女と出会うことから物語が動き出す。

なお11月には「炎の蜃気楼」の30周年を記念し、「炎の蜃気楼セレクション」と題したイラスト・小説集が発売される。同書にはスピンオフを含めた「炎の蜃気楼」文庫版の表紙イラスト全点に加え、浜田のほか東城和実、ほたか乱、高嶋上総の描き下ろしイラストを収録。桑原による各シリーズ書き下ろし番外編小説や秘蔵資料なども収められる。

今号では崇山祟「Gペンマジック のぞみとかなえ」、丸岡九蔵「酒処春来荘日乗」という2本のショートも連載開始。「シライサン ~オカルト女子高生の青い春~」「恐怖の口が目女」の崇山による「Gペンマジック のぞみとかなえ」は、学級委員で文芸部の中学生・明日奈かなえのクラスに、新任教師・五嵐ふぶきがやってくることから物語が始まる。ふぶきは授業中、ひたすらある少女マンガを読み続ける自由な生徒・高井のぞみのことが気になり……。一方の丸岡による「酒処春来荘日乗」は、“近未来焼け跡SF居酒屋人情奇譚”を謳う作品。歓楽街の片隅にある小さな酒処・春来荘(ハライソ)を舞台にした物語だ。