岡崎京子原作による映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」のメインキャストが発表された。渋谷ハルコ役を山田杏奈、神奈川ケンイチ役を鈴木仁が演じる。
山田、鈴木、脚本・監督を務める瀬田なつきからはコメントが到着。山田は「いつも力に溢れているけどどこか苦しくて分からなくて。そんな青春の時を戸惑いながら、走るように生きるハルコとケンイチがとても愛おしいです」と登場人物への愛を語る。鈴木はケンイチについて「行動が読めなくて、一見変わってる男の子」と評するとともに、「でもその内にある、目には見えないケンイチらしい真っ直ぐさを残せるように演じました」と演技に込めた思いをコメント。瀬田は「あやふやな未来に向かうふたりを、不器用で、大胆で、美しい、かれらの冒険を、映画に収めることは、本当に楽しかったです」と制作時の思いを振り返った。併せて「夜のふたり」と題されたWebビジュアル第一弾が解禁。夜の街に佇むハルコとケンイチの姿が映されている。
「ジオラマボーイ・パノラマガール」は、東京で暮らす平凡な女子高生・ハルコと、突然学校を辞めた男子・ケンイチを中心に悩みもがく少年少女を描く物語。1989年に刊行された作品で、映画は舞台に現代を置き換えて描かれる。今秋に新宿ピカデリーほかにて全国公開。
山田杏奈(渋谷ハルコ役)コメント
いつも力に溢れているけどどこか苦しくて分からなくて。
そんな青春の時を戸惑いながら、走るように生きるハルコとケンイチがとても愛おしいです。
岡崎京子さんの原作と瀬田なつき監督の世界観の融合、すごく刺激的な時間でした。
ぜひ楽しみにして頂けたら嬉しいです。
鈴木仁(神奈川ケンイチ役)コメント
行動が読めなくて、一見変わってる男の子。
でもその内にある、目には見えないケンイチらしい真っ直ぐさを残せるように演じました。
ケンイチとハルコ、2人の中に流れる特別な時間を、ぜひ皆さんに感じていただけたら嬉しいです!
瀬田なつき(脚本・監督)コメント
岡崎京子さんの、あの突き刺さる言葉たちが、現在の「東京」の街を、素晴らしい、キャスト、スタッフとともに、自由に駆け巡る、唯一無二の映画になったと思います。
笑顔でどんな無茶にも前向きに楽しんで演じてくれる山田杏奈さんがいたから、安心していろいろなことに、みんなで挑戦できました。鈴木仁くんは、リハーサルもたくさんしましたが、本人の、掴みどころのない魅力は、すでにケンイチでした。
あやふやな未来に向かうふたりを、不器用で、大胆で、美しい、かれらの冒険を、映画に収めることは、本当に楽しかったです。
映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」
2020年秋に新宿ピカデリーほかにて全国公開
脚本・監督:瀬田なつき
原作:岡崎京子『ジオラマボーイ・パノラマガール』(マガジンハウス刊)
出演:山田杏奈、鈴木仁 ほか
(c)2020 岡崎京子 「ジオラマボーイ・パノラマガール」製作委員会