TVアニメ「白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE」の報道関係者向けWeb先行上映会が、6月10日に開催された。
Web先行上映会では黒の王国と白の王国の争いが激化する第11話と最終話となる第12話を上映。そののち、本作にスーパーバイザーとして参加する角田亮二とアニメ宣伝プロデューサーの岩田星人がトークを交わした。
このトークでもっとも話題が集中したエピソードが、白の王国の守護神である王アイリスの提案で両国の人々が山菜採りを通じて交流する第7話。角田はお気に入りシーンについて「アイリスが山菜についてマニアックな説明をして、山菜の作画のクオリティもほどよくよい」「シリアスなシーンが続く中での緩い日常の話」と語りつつこのエピソードをピックアップした。さらに脚本会議時点では、湖を見つけたアイリスが全裸になり、彼女の勧めでグローザやシーマも全裸になってキャッキャするというシーンがあったと明かす。しかしゲーム版におけるアイリスのキャラクター性を考えてこのお色気シーンはボツになったようで、「個人的にはぜひ観たかったけど……」と悔しさをにじませていた。
なお、この山菜採りのエピソードは神保昌登監督から「シリアスなシーンが続くので(日常話を入れよう)」と提案があったという。一方、王位継承者決定戦やアイリスの過去といったエピソードは、原作ゲームのライターがもともと構想していたものが原型になっており、アニメのプロット制作時に取り入れられたことが語られた。
また岩田は本作のオープニングテーマ「天秤-Libra-」をASCAとともに歌った西川貴教に言及する。西川はインタビューを受けた際にお気に入りのセリフや名言を一言一句間違えずに語ったといい、ASCAとセリフを掛け合うようなMVの内容も西川の発案だと紹介。彼の作品への理解の深さを賞賛した。
最終話の見どころに話が及ぶと、コンテを見たときからうるっときていたという角田は、音楽を含めての演出を絶賛。「ゲームとは違った、アニメならではの表現でまとまった」と手応えを語った。また岩田が「終わり方がすごかった」と指摘すると、角田は「(ゲームにつながる)大きな伏線の1つ」と説明し、「エンディングテーマが終わったあとも見ていただきたい」と訴えていた。
(c)COLOPL/Shironeko Animation Project