「ULTRAMAN」の魅力を潘めぐみが“オタク特有の早口”で1分間熱弁
清水栄一×下口智裕原作によるフル3DCGアニメ「ULTRAMAN」に関する番組が、去る6月7日にYouTubeおよびPeriscopeで生配信。早田進次郎役の木村良平、諸星弾役の江口拓也、北斗星司役の潘めぐみが出演し、レナのマネージャー・白石役の白石稔がMCを担当した。
番組は「アニメ『ULTRAMAN』地上波クライマックス&ゲームリリース記念ウルトラ生放送」と題し、この日までに地上波放送された8話までの振り返りと、5月より配信中のスマホ用ゲーム「ULTRAMAN BE ULTRA」に関する情報を発信するもの。配信開始直後、ゲスト席には潘しか着席しておらず、白石と2人で「木村さんと江口さんが見当たらないですね?」ととぼけていると、そこにULTRAMAN SUITとSEVEN SUITが登場。木村と江口がSUITの動きに合わせながら「世間ではコロナというウイルスが蔓延してるらしいな」「俺たちも、まだソーシャルディスタンスを保って気をつけないといけませんね、諸星さん!」と生で声をあてながら登場した。
まずはアニメ「ULTRAMAN」を、地上波放送時にSNSに投稿された視聴者の声とともに振り返る。進次郎が変身したあとのカラータイマー音が鳴るシーンでの「親の声より聴いたSE」という投稿が紹介されると、このSEは特撮版の「ウルトラマン」と共通なため、同シリーズのファンとしても知られる潘が「親の声より聞いた」と納得。さらに木村が「(潘めぐみの母親である)恵子の声より?」とつっこみ、スタジオ内の笑いを誘った。
白石からそれぞれ印象に残ったシーンを聞かれると、江口は市民が次々に襲われる場面をあげる。「マンガを読んでも衝撃だったんですけど、ヒーローが来たら普通は(市民は)助かるじゃないですか。でも(「ULTRAMAN」では)助からないこともあって、現実的だなって」とその理由を語った。
続いて事前に募集していたファンからの質問を紹介。「共演者の中で、自分にはない、この人のこんな部分がうらやましいところってありますか?」という質問には、木村が「俺らにはなくて、“あの人”にあるのは……身長?」と名前を出さず回答し、これには身長187cmの江口が「たぶん僕のことですよね」と反応。また木村と江口の間にある飛沫感染予防対策のアクリル板が、木村と潘の間にある板よりかなり高いものだったため、「そりゃあ、これも大きくなりますよ。スタッフさんにもご迷惑をおかけして……」と自虐気味につぶやき、木村は「余分に経費がかかる!(笑)」とコメントした。
また木村から「白石さんは何か(うらやましいと思うことは)あるんですか?」と振られると、白石は「木村くんは普段はほんわかとしてるけど、芝居が始まった瞬間に役の顔になってるのが関心する」と真面目に回答。これに木村が「やめろよ急に!(笑)」と困惑すると、さらに白石が「さっきしゃべってたのと同じ人なのかなってぐらい雰囲気が変わるのは、同じ役者としてすごい」と続けると、木村は照れながら「やめろよ、みんないい役者だよ!」「俺、おまえらとやれてよかったよ!」と全員を誉め、潘が「いい番組だな!」とまとめた。
ここで8月27日に発売されるBlu-ray BOX特典として用意されている、清水×下口描き下ろしマンガを紹介。特撮の「ウルトラマン」には登場したが、マンガ「ULTRAMAN」には登場していないムラマツキャップやアラシ隊員にまつわるエピソードになっているので、特撮ファンもマンガファンも必見の内容とのことだ。目の周りのアザが印象的なイデ隊員が描かれた表紙を見た潘は、「バルタン星人(が初登場した特撮版「ウルトラマン」第2話)を思い出しますわー」と、表紙イラストのオマージュ元であろうシーンについて思いを馳せ、「この表紙でそこまでわかるの?」と江口に驚かれていた。
フィギュア紹介や、スマホゲーム「BE ULTRA」の体験コーナーを挟み、最後に行われたのは「ファンめぐみの、アニメ『ULTRAMAN』ここがオススメ!」。マンガ版から「ULTRAMAN」ファンだった“ファンめぐみ”こと潘がアニメ版の魅力を30秒でプレゼンし、木村と江口が合否を判断する新コーナーだ。今回のお題としては「アニメ『ULTRAMAN』の推しキャラについて」「特撮ファンにもおすすめできるポイント」「アニメ終盤の見どころはココ!」の3つが用意されていたものの、配信の終了時間が迫っていたこともあり、木村の提案で3つのお題を1分で消化することに。
これは無茶振りかと思われたが、潘は身振り手振りを交えながら「まずアニメ『ULTRAMAN』の推しキャラについてなんですけども、今回は“イケオジ”を推していきたいと思います。早田進にイデ隊員に、それからレナのお父さんも魅力的ですよね。でもなんと言っても牛山(茂)さんの声帯でしゃべるゼットン星人なんて見れませんから! これを私は非常に推していきたいんですけど、今夜放送回からは野島昭生さんの声でしゃべるヤプール! このおっさんをぜひ見逃さないでいただきたいですね! それと特撮ファン的な目線で魅力を伝えますと、この作品はアニメと特撮のハイブリッドとなっております。特撮にしかできないこと、アニメにしかできないことを合わせたうえで、アクションシーンが贅沢に盛り込まれていますので、特撮を見たことのない方にもぜひ注目していただきたいです! そして終盤の魅力なんですけども、えーっと、ヤツが出てきます! そう、エースキラーです! 超ヤバいです! 超ヤバいんですけど、どうシーズン2に繋がるかは、お楽しみに!」と、終盤はやや語彙が少なくなりながらも熱弁。スタジオは笑いと拍手に包まれた。これには木村も江口も合格の札を上げ、江口は「完璧でしたね。オタク特有の早口で、見事としか言いようがない」、木村「めぐのしゃべりが早くなるにしたがって、(配信の)コメントも増えた。よくイベントの最後にライブコーナーがあるじゃないですか。あれぐらい、いい盛り上がりだった」と称賛した。
潘が疲れ切った顔で「このあと(地上波でアニメを)観てください」と語っていると、急に音楽が流れ、ULTRAMAN SUITとSEVEN SUITが花束を持って登場。去る6月3日が誕生日だった潘をサプライズでお祝いし、潘は号泣しながら「最後のコーナーがんばってよかった」と笑顔を見せた。
最後には木村が「さっきBlu-ray BOXの映像特典を見せてもらったんだけど、『こういうこだわりを持ってくれて作ってくださったんだ』っていうのが、音楽やモーションアクターといったいろんな視点からわかって。すげえいいもの作りができたんだなって、すっげえうれしかったの。実際俺らがどういう思いで作ってるのかっていうのは見てくださってる人には関係ないんだけど、でも俺らがいいもの作れたってのはすごい誇らしかったので、地上波で観てほしいなと改めて思いました。このあとは9話(が地上波で放送)でしょ? こっからだから! そして2期を楽しみにしてほしいと思います」とまとめ、番組は終了した。なおこの配信は、YouTubeおよびPeriscopeにて1週間、アーカイブの視聴が可能だ。
(撮影:曽我美芽)