柴門ふみ「女ともだち」のTVドラマ化が決定した。4月よりBSテレ東ほかにて放送開始される。
1983年に連載開始された「女ともだち」は、恋愛、結婚、不倫などに直面し揺れ動く女性の心理や葛藤などを描いた物語。1986年にもTVドラマ化されている。今回のドラマ化では時代設定を令和に変更し、DVが原因で離婚し大学の同級生との不倫関係をやめられないバツイチのシューズデザイナー・乾セツと、セツの高校時代からの親友で、何度も浮気を繰り返してしまう夫を捨て切れない主婦・小野沢ちさとの姿が描かれる。
セツ役は原沙知絵、ちさと役は磯山さやか担当。また再ドラマ化について、柴門は「この40年で女性の置かれた環境は大きく変わりましたが、男と女の意識のすれ違いや不倫トラブルは変わらないものだと、改めて感じております。いつの時代も変わらない女性の純情と強がりを味わっていただければ、と思います」とコメントを寄せた。
柴門ふみコメント
今回、再ドラマ化にあわせて、改めて読み返してみると、精一杯強がって生きるヒロインが、「東京ラブストーリー」や「恋する母たち」の登場人物たちの原型であったのだと、気づきました。また、この40年で女性の置かれた環境は大きく変わりましたが、男と女の意識のすれ違いや不倫トラブルは変わらないものだと、改めて感じております。いつの時代も変わらない女性の純情と強がりを味わっていただければ、と思います。
原沙知絵(乾セツ役)コメント
1980年代に多くの女性たちの支持を集めた柴門ふみさんの名作を令和となったこの時代によみがえらせる事は深いメッセージがあるように感じます。
今回、セツという女性を演じさせていただく中で、私自身も人生とは、幸せとは何か、改めて考えるいい機会になりそうです。
この作品を通して女性達が抱える現実的な悩みにも注目して頂き、多くの方々にも自分自身の人生と照らし合わせて考え、何か感じていただけたらと思います。
磯山さやか(小野沢ちさと役)コメント
柴門ふみ先生の漫画や映像化されている作品を見ていました。今回出演させて頂けて、先生の世界観の一部に携われることをとても嬉しく思います。そして、芸能生活20年目のこの時期に、こういった作品、役柄に挑戦させていただくことは、緊張もありますし、楽しみでもあります。
原さん、監督、スタッフさんに助けて頂きながら、一生懸命頑張りたいと思います。
おそらくいつの時代も、これがリアルなんだろうなと胸が苦しくなりま す。もがいたり苦しんだりする中で、何かを見つけられるキッカケになればいいなと思っています。
小林教子プロデューサーコメント
バブルな大学時代をアスファルトの上で筋トレをして過ごし、会社に入ったら球場通いで毎日深夜宅送。その後は少年が闘う理由を考えてばかり。現在は山に登るか酒場巡りの日々。そんな私には縁遠い恋愛至上の女だらけの世界。時代は変わり、女性の生き方や恋愛観、結婚観もずいぶん変わった。稀代の恋愛ストーリーテラーの読後感を現代にどう表現するのか。責任重大ですが、脚本家、プロデューサー部も様々な年代の頼もしい女性が集まりました。素敵な方々に演じていただくことになり、とても楽しみです。監督は肩身が狭そうですが、今を生きる女性に共感してもらえるような作品になるよう、力を結集して作って参ります。
真夜中ドラマ「女ともだち」
放送日時:2020年4月クール放送
放送局:BSテレ東、BSテレ東4K、テレビ大阪
主演:原沙知絵
出演:磯山さやか ほか
原作:「女ともだち」柴門ふみ(双葉社刊)
監督:久万真路、大内隆弘、吉川鮎太
脚本:吉川菜美、狗飼恭子
プロデューサー:小林教子、奥村麻美子
制作:BSテレ東、ホリプロ