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「パンダ探偵社」の澤江ポンプ、身近なテーマを掘り下げた初短編集「近所の最果て」

「パンダ探偵社」の澤江ポンプによる短編集「近所の最果て 澤江ポンプ短編集」が、本日1月31日に発売された。

「近所の最果て」は澤江がマンガ家になってからおよそ10年の間に描かれた作品を、商業誌で発表された読み切りから未発表ショート、SNSで公開した1ページマンガまでまとめた1冊。夫が不在の時間、裸で家事に勤しむ妻を描いた“ほぼデビュー作”の「ハダカヨメ」、離婚して失意に沈む男が、頭に葉っぱの生えた店員に助けを求める「はっぱの人」、父を忘れられぬ少年が、母の再婚相手を前に“勇者”となる成長物語「サイコンクエスト」などが収録されている。

タイトル「近所の最果て」について

僕の発想はいつも身近なところにあります。
僕は出不精でいつも家にいて、外出しても数キロ圏内の近所をうろうろ散歩するだけ。人にもあまり会いません。そうやって生きてきたので世界の狭い人間です。クッソ狭い。そういう人間が漫画を描くとなると、狭いなりになるべく遠くまで、あるいは深く深くまで一生懸命潜っていって何かしらネタになるイイモノをみつけて来る必要がありますね。僕の漫画はそうやって作られてきました。言うなれば、僕の漫画は近所の最果てからやってきたわけです。んで、短編集1冊出るくらいの漫画が溜まって、たーっと読み返すと、僕の漫画はそれなりに面白いですね。クッソまぉまぁ面白い。手が届いている(ような気がする)。ということはつまり、その狭い世界にある材料だけでもわりと考えるにたるし、充実というか満たされているというか、そういうことになるんじゃないでしょうか。ちょっと軽々には言えませんが、でも言うんですが、実はその狭い近所に世界の全部があるんじゃなかろうかと。思うわけです。熊谷守一的な。千と千尋の神隠しの「いつも何度でも」的な。ふふふですよ。お笑い草ですね。ウケる。おわり。