日本昔ばなしに登場する人ならざる者が異常犯罪の犯人?キリエが描くサスペンス

「てっぺんぐらりん~日本昔ばなし犯罪捜査~」1巻 (c)キリエ/白泉社

「4分間のマリーゴールド」のキリエによる新作「てっぺんぐらりん~日本昔ばなし犯罪捜査~」1巻が、本日12月26日に発売された。

「てっぺんぐらりん」は、鬼をはじめとした日本昔ばなしに登場する人ならざる存在・Wickedが潜む世界を舞台に描くサスペンス。幼い頃に父親を凄惨な事件で亡くした新人刑事の桃生は、その経験から異常犯罪の解明に並々ならぬ熱意を燃やしていた。そんな中、警察の操作では解決できそうにない事件に直面した桃生は、藁をもすがる思いで日本昔ばなしを専攻する教授・太郎を訪ね、Wickedの存在を知らされる。最初は信じられない様子の桃生だったが、太郎とタッグを組むことで事件の真相に近づいていく。本作はヤングアニマル(白泉社)にて連載されている。

単行本の帯には超常的な現象や存在と戦うという本作と共通点のあるTVドラマ「スーパーナチュラル」の吹替版でディーン・ウィンチェスター役の声を担当する東地宏樹、サム・ウィンチェスター役の声を担当する内田夕夜がコメントを寄稿。さらにキリエの直筆サイン色紙が抽選で5名に当たる、Twitterを使用したキャンペーンも行われている。希望者はヤングアニマルの公式Twitterアカウント(@YoungAnimalHaku)をフォローし、キャンペーンの告知ツイートを2020年1月26日までにRTしよう。

東地宏樹コメント

Q.「てっぺんぐらりん」を読んで

A.いやぁ。無茶苦茶面白いじゃねえか! 2人のコンビの対象的なキャラもいい! ディーンとサムみたいなもんだよな。親父を小さい時に殺された気持ち痛いほどわかるぜ。桃生はそれで刑事になった。ディーン達はハンターに。
何か共感しちゃうよな!

Q.非日常に立ち向かう2人にディーンとサムが声をかけるとしたら?

A.2人が相手してる「ウィキッド」の存在はみんなには信じてもらえないよな。俺たちも天使や悪魔や化け物を相手にしてるけど人知れず戦うということを15年もやってる! お互い頑張ろうぜ!

Q.ディーンとサムにとって 日本昔ばなしはどう映っているか?

A.俺たちもいいつたえを元にした敵とも戦ってる。でも日本の昔話も独特だよな。妙な怖さがあるぜ!

内田夕夜コメント

Q.「てっぺんぐらりん」を読んで

日本昔話が超常現象(スーパーナチュラル)の宝庫だったとは! 謎に立ち向かう教授と刑事の、「ただお前を信じる」に、男の絆を感じました。

Q.非日常に立ち向かう2人にディーンとサムが声をかけるとしたら?

A.決して一人で立ち向かっちゃダメだ。ならざる者に近づけば、知らず知らずにならざる者に染まって行く。それを引き戻してくれるのは、いつも隣にいる奴だから。

Q.ディーンとサムにとって 日本昔ばなしはどう映っているか?

A.日本の昔ばなしは生きている。わずかな湿り気は呼吸だろう。人と分かたれていない昔々から、聞き手を語り手として連綿と生き続けるこの物の怪に、恐怖よりも畏怖を感じる。