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不二子ちゃんとしゃべってる!栗田貫一が「ルパン三世」初現場の思い出語る

モンキー・パンチ原作による「ルパン三世 THE FIRST」の完成披露試写会が東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、ルパン三世役の栗田貫一、次元大介役の小林清志、石川五ェ門役の浪川大輔、ゲスト声優の広瀬すずと藤原竜也、監督の山崎貴が登壇した。

かのアルセーヌ・ルパンが唯一盗み出せなかったお宝“ブレッソン・ダイアリー”を狙い、広瀬演じるヒロイン・レティシアとともに謎に挑むルパン三世一味を、フル3DCGで描いた本作。栗田は「劇場版『相棒』をご覧に集まっていただきありがとうございます。杉下右京役の栗田貫一です。おやおや」といきなりジョークを飛ばしてファンを笑わせ、次元役を48年間務める小林は「もう少しね、次元大介をやらせていただきたいと思います」と挨拶し、客席からは大きな拍手が送られた。

「ルパン三世」シリーズ初となるフル3DCGの本作について、栗田は「すごいですよ。こんなふうになるんだと驚きましたね」と感嘆した様子で語り、浪川は「さらに新しいルパンができたという印象を受けました。今回も五ェ門はそんなにしゃべるほうじゃないですが、心の葛藤が非常によく表に出ていると思います」とコメントする。本作はプレスコ方式で収録が行われたそうで、小林が「まず我々が口のない絵を見ながら演技をする。その口元を撮影して、それをもとに作画している。大変な作業ですよね」と解説。プレスコが初めてだったという栗田が「大ちゃんはやったことあるんでしょ?」と尋ねると、浪川は「ありますが、今回はセリフの間や言い回しも自ら作っていくので、どういう間でしゃべればいいのか考えました」と苦労を明かした。

そのため本作の収録では監督もアフレコブースに入り、近くでディレクションを出していったという。山崎は「(一般的な)収録の距離感が苦手で、実写みたいに近くで言いたいので、無理言ってお邪魔させていただきました」と、実写作品を多く手がける監督ならではのこだわりを語った。

栗田とともに収録を行ったレティシア役の広瀬は、「本当にルパンがいる!って。『本物だ!』みたいな気持ちでした」と感動を述べ、一方の栗田は「僕も横にすずちゃんがいると思うと、『ザマミロ、浪川』って」と、この日が広瀬と初対面だったという浪川に自慢げな声をかけてみせる。広瀬が「試写で初めて見たときに、また改めて衝撃的なカッコよさを覚えました」とルパンを絶賛すると、栗田は「今回CGで作ってくださったことで、リアルな人間を見てるような、不思議な世界に連れて行ってもらったような気がしました」と、これまでにないリアルな質感が新鮮だったと話した。

藤原が演じたゲラルトは、“ブレッソン・ダイアリー”の謎を追い求める組織を操る謎の男。「なんと言ったらいいのか……『なんで僕はルパンに話しかけてるんだろう?』って」と、小さい頃から観ていたルパンに出演することへの、不思議な心持ちを語る。すると山崎が「僕も脚本を書くときにワープロで「ルパン」って打つと、『ルパンって打ったよ!』って(笑)」と共感。さらに栗田も「僕も山田(康雄)さんが他界されて現場に入って、レジェンドの皆さんの中に立たされたとき、まさにその気持ちでした。『いま不二子ちゃんとしゃべってる』とか、『次元にバカ野郎って言っちゃった!』とか。そんなことを思い出しましたね」と懐かしそうに語った。

最後に小林が「私がこの映画で感動したのは、音響効果と音楽。ちっぽけなルパンの物語が壮大なドラマに変わっていく。これはすごいですよ。これから皆さんご覧になったらわかりますから」とアピール。栗田は「一度ではわからないほど細部まで作り込まれています。新しい風が吹いた『ルパン三世 THE FIRST』をたっぷりご覧になっていただいて、何か感じていただけたら」と呼びかけ、ルパンの声で「また会える日まで、素敵に暮らせよ。愛してるぜ」と挨拶し、舞台挨拶を締めくくった。

「ルパン三世 THE FIRST」

2019年12月6日(金)全国東宝系にてロードショー

監督・脚本:山崎貴
原作:モンキー・パンチ
音楽:大野雄二
出演:栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、広瀬すず、吉田鋼太郎、藤原竜也
制作:トムス・エンタテインメント、マーザ・アニメーションプラネット
製作:2019映画「ルパン三世」製作委員会
配給:東宝

(c)モンキー・パンチ/2019映画「ルパン三世」製作委員会