舞台「血界戦線」開幕!百瀬朔らに見どころ聞く、岩永洋昭は「愚問」とバッサリ
内藤泰弘原作による舞台「血界戦線」が、去る11月2日に東京・天王洲銀河劇場で開幕。初日公演の前日には、ゲネプロとキャスト陣による会見が行われた。
「血界戦線」の舞台はかつてニューヨークと呼ばれていた街が異界と交わり、異形の都市と化したヘルサレムズ・ロット。第1幕は百瀬朔演じる主人公のレオナルド・ウォッチが語り部となり、斉藤瑞季演じる妹・ミシェーラへ送る手紙の内容を明かしていく形で展開される。岩永洋昭演じるクラウス・V・ラインヘルツが率いる超人秘密結社・ライブラにレオが入社するきっかけや、血界の眷属(ブラッドブリード)とのバトル、ライブラの仲間たちと過ごす日々がコミカルかつスピーディーに描かれた。
第2幕ではミシェーラが突如、ヘルサレムズ・ロットを訪ねてくることから始まる騒動を展開。妹の視力と引き換えにレオに移植された“神々の義眼”を巡り、レオの覚悟とライブラのチーム力が試される。またここで、これまで伏せられていた佐々木喜英と丹澤誠二の配役も解禁。佐々木はレオの義眼を狙うDr.ガミモヅ、丹澤はミシェーラの恋人であるトビー・マクラクランを演じる。なお丹澤はステージ後方で生演奏を披露するバンドの一員として、サックス演奏も担当した。
会見にはレオ役の百瀬、クラウス役の岩永、ザップ・レンフロ役の猪野広樹、スティーブン・A・スターフェイズ役の久保田秀敏が出席。百瀬は本作の見どころを「登場人物にはそれぞれ特殊能力があるので、見どころはその格好良さと必殺技を出すときの表現の仕方。原作ではもちろんですが、舞台によって表現できる方法があると思っていて、僕はそこがすごく素敵だと感じています」と語る。
同じく見どころを聞かれた岩永は「愚問ですね。見どころではないところはありません!」と自信満々にコメント。また「約1カ月間、スタッフ・キャスト全員で身を粉にしてひとつの目標に向かって走って参りました。『なんか分からないけどカッコイイ、面白かった!』という作品になっているのではないかと、我々は自負しています」と胸を張る。猪野は「(岩永さんの言う通り)全部が見どころですが(笑)、1幕と2幕で全く作風が変わります。1幕のスピード感、そして2幕はどうなっていくのか……というところも楽しみにしていただきたいです。個人的には役のために肌を全身黒くしましたので、『なぜ全身を黒くしなければならなかったのか』というところにも注目していただければなと思っております」とアピール。久保田は「必殺技を出すときに技名を叫んで繰り出す、“『血界戦線』といえば”の場面演出が見どころだと思います。個人的には、血管に氷の針を通すかもしれないです。この意味が分からない人は、ぜひ実際に観てお確かめください(笑)」と呼びかけた。
舞台「血界戦線」の東京公演は11月10日まで天王洲銀河劇場で上演。大阪公演は11月14日から17日まで梅田芸術劇場のシアター・ドラマシティで行われる。
百瀬朔(レオナルド・ウォッチ役)コメント
初日を迎えて、キャスト・スタッフの皆様と、やっとここまで来られたなという気持ちでいっぱいです。その分、皆さんに観ていただく舞台は最高のものになるのではないかと、僕自身も期待しておりますし、皆さんも期待して観に来ていただけたらと思います。
登場人物にはそれぞれ特殊能力があるので、見どころはその格好良さと必殺技を出す時の表現の仕方。原作ではもちろんですが、舞台によって表現できる方法があると思っていて、僕はそこがすごく素敵だと感じています。
舞台「血界戦線」は、とても面白くて迫力のある作品で、その原作の迫力をそのまま持ってきた作品になっていると思うので、皆さん楽しみにしていてください!
岩永洋昭(クラウス・V・ラインヘルツ役)コメント
素敵なスタッフ・キャスト一同で、全力をもって推して参りたいと思います。よろしくお願いします。
見どころ?……愚問ですね。見どころではないところはありません!
約一ヶ月間、スタッフ・キャスト全員で身を粉にしてひとつの目標に向かって走って参りました。「なんか分からないけどカッコイイ、面白かった!」という作品になっているのではないかと、我々は自負しています。劇場へワクワクしながら来て、涙を流し、笑い、カッコイイと痺れ、フラフラになりながら帰ってください。以上! 推して参る!
猪野広樹(ザップ・レンフロ役)コメント
原作の面白さにプラスして、脚本・演出の西田大輔さんが作る世界観というものをキャスト・スタッフみんなで作り上げてきました。本当に大変な稽古期間だったのですが、皆さんにぜひ楽しんでいただければなと思います。
(岩永さんの言う通り)全部が見どころですが(笑)、1幕と2幕で全く作風が変わります。1幕のスピード感、そして二幕はどうなっていくのか……というところも楽しみにしていただきたいです。個人的には役のために肌を全身黒くしましたので、「なぜ全身を黒くしなければならなかったのか」というところにも注目していただければなと思っております。
“原作からそのまま飛び出してきた”というところもあれば“舞台ならではの表現”というものもありますし、それぞれの役者が考えてきた役に対してのアプローチもあります。自分は尊敬している演出家のひとりである西田大輔さんと今回一緒にやれたということが大きいですし、西田さんだからこそ成立した世界観がある作品です。それが劇場にいらっしゃったお客様にどう映るのか楽しみです。お待ちしています。
久保田秀敏(スティーブン・A・スターフェイズ役)コメント
「血界戦線」という作品は、僕ら人間たちが暮らす人界と、異界の者たちの世界が交わって物語が始まります。人界と異界の者たちによる「パレード」のような、照明と映像の合わせとてもにぎやかな演出もあり、お客様のイメージによっていろいろな捉え方ができる作品だなと思っています。
必殺技を出す時に技名を叫んで繰り出す、“「血界戦線」といえば”の場面演出が見どころだと思います。個人的には、血管に氷の針を通すかもしれないです。この意味が分からない人は、ぜひ実際に観てお確かめください(笑)。
いよいよ開幕となります。必死に稽古して、原作の世界観を具現化するために頑張ってきました。皆様の期待を超える作品を作って参りたいと思います。ぜひ楽しみにお待ち下さいませ。
舞台「血界戦線」
日程:2019年11月2日(土)~10日(日)
会場:東京都 天王洲銀河劇場
日程:2019年11月14日(木)~17日(日)
会場:大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
スタッフ
原作:内藤泰弘「血界戦線」(集英社 ジャンプ コミックス刊)
脚本・演出:西田大輔
キャスト
レオナルド・ウォッチ:百瀬朔
クラウス・V・ラインヘルツ:岩永洋昭
ザップ・レンフロ:猪野広樹
スティーブン・A・スターフェイズ:久保田秀敏
チェイン・皇:長尾寧音
ツェッド・オブライエン:伊藤澄也
K・K:安藤彩華
ギルベルト・F・アルトシュタイン:萩野崇
デルドロ・ブローディ&ドグ・ハマー:川上将大
ミシェーラ・ウォッチ:斉藤瑞季
偏執王アリギュラ:甲斐千尋
Dr.カミモヅ:佐々木喜英
トビーマクラクラン/サックス:丹澤誠二
ドラム:KEN’ICHI
ピアノ:安島萌
ウッドベース:玉木勝
ほか
(c)内藤泰弘/集英社 (c)舞台『血界戦線』製作委員会