寺嶋裕二原作による舞台「ダイヤのA The LIVE IV」が、本日4月6日に東京・シアター1010にて開幕。初演の前に囲み取材とゲネプロが行われた。
「ダイヤのA The LIVE IV」は、野球の名門・青道高校へ入学した投手の沢村が、天才捕手・御幸らと切磋琢磨しながら甲子園を目指す高校野球マンガ「ダイヤのA」を原作とする舞台の4作目。囲み取材には沢村栄純役の小澤廉、御幸一也役の和田琢磨、小湊春市役の深澤大河、倉持洋一役の葉山昴、小湊亮介役の椎名鯛造、真木洋介役の本川翔太、成宮鳴役の小西成弥が参加した。
小澤は「僕たち『ダイヤのA The LIVE』カンパニーも、今作で4作目となります。I、II、IIIと、ともに戦ってきたみんなの分の気持ちも背負って、新しいキャストとカンパニーのみんなで一緒に戦っていきます」と意気込み十分。和田も「青道のメンバーはさることながら、ここにいる本川くん、小西くんも僕らの熱に負けないように稽古中から一生懸命取り組んでくれました。みんなで『ダイヤのA』という作品を盛り上げていければ」と、キャッチャーらしく全体を見渡しながら答えた。
小西と本川は「ダイヤのA The LIVE」に初参加。青道の最大のライバル高校・稲城実業のエースにして関東No.1サウスポーとの呼び声も高い成宮鳴を演じる小西は、「今作から稲実、そして成宮鳴が登場ということで、王者の風格を出していけたら。今回試合はないんですが、青道にプレッシャーを与えられるような存在になれればと思います」と、大役への思いを口にする。青道からのスカウトの声がかからなかったことから、青道へ強いこだわりを見せる真木役の本川も「青道への思いや熱意を試合に向け、皆さんと一緒に熱い試合を届けたい」と語った。
見どころについて聞かれた深澤は「兄貴(椎名演じる亮介)との過去編です」とズバリ。続けて「Iのときから、僕と鯛さんで一緒に過去編がやりたいってずっと言っていて、念願だったんです。 IVになって、やらせていただけることになって……」と感慨深げに語った。「ダイヤのA The LIVE IV」では、小湊兄弟と倉持のそれぞれの過去エピソードが描かれることは既報の通り。葉山は「倉持の過去編はもちろんストーリーとして楽しみにしていただきたい」と話しつつ、「亮さんと倉持の関係がすごく濃く描かれています。原作でも鉄壁の二遊間(倉持と亮介)に対して、熱い思いを持つ方々がたくさんいらっしゃると思うので、そこはぜひ見てほしいです」と胸中を明かした。
今回で第4作目と回を重ねてきた「ダイヤのA The LIVE」。自身の心境の変化について問われると、青道キャストは口を揃えて「野球が大好きになった」と語り、カンパニーで楽しんでいるという草野球のエピソードを明かした。深澤は「うちの兄貴(椎名)なんか、野球が好きすぎてエースを目指してる。(亮介は)セカンドなのに、(椎名は)ピッチャーになったんですよ」と笑いながら暴露。椎名が「ピッチャーっていいなと。こないだみんなで野球をしたとき、1人で完投しました」と上達ぶりを披露すると、ほかのメンバーも口々に「(椎名が)ナックルボールを投げてた」「変化球を覚えだした」と称えた。小澤は「ちなみに僕は6人連続フォアボールを出しました」と沢村役のキャストらしからぬ答え。「僕だけで相手に2点を稼がせた」となぜか自慢げに話すと、周りから「やめちまえよ!(笑)」とヤジが飛んだ。
「ダイヤのA The LIVE IV」で描かれるのは、2016年8月に上演された「ダイヤのA The LIVE III」で、スラッガー・轟雷市を擁する薬師高校との激闘を制した青道高校野球部の、西東京地区大会の準決勝。195cmの長身を誇るエース・真木洋介を主軸とした仙泉学園との戦いが描かれる。小湊兄弟が野球を始めた頃の思い出、兄弟の絆、中学時代の倉持がとある理由から野球の推薦入学が取り消されるエピソードなどが挿入されており、人間ドラマも見どころのひとつだ。上下の2つに分かれた舞台と、ステージに広がる4つの巨大スクリーンに映る映像を駆使し、臨場感あふれる高校野球が表現されている。
東京公演は本日4月6日から13日までシアター1010にて、大阪公演は4月20日から23日まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。キャストによるアフタートーク実施回は公式サイトにて確認を。
「ダイヤのA The LIVE IV」
東京公演
日程:2017年4月6日(木)~13日(木)
会場:シアター1010
大阪公演
日程:2017年4月20日(木)~23日(日)
会場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
スタッフ
原作:寺嶋裕二(週刊少年マガジン:講談社)
脚本・演出:浅沼晋太郎(bpm)
キャスト
沢村栄純:小澤廉
御幸一也:和田琢磨
小湊春市:深澤大河
倉持洋一:葉山昴
小湊亮介:椎名鯛造
伊佐敷純:高橋良輔
結城哲也:上田悠介
増子透:水沼天孝
丹波光一郎:NAO-G
滝川・クリス・優:汐崎アイル
宮内啓介:中島大地
川上憲史:青峰佑樹
前園健太:澤田拓郎
金丸信二:校條拳太朗
片岡鉄心:加藤靖久
高島礼:遠藤沙季
吉川春乃:遠藤ゆりか
藤原貴子:加島碧
蒼月若菜:梅村結衣
大和田秋子:三枝奈都紀
峰富士夫:島岡亮丞
小湊春市(子供時代):河城英之介
小湊亮介(子供時代):榎本陸
真木洋介:本川翔太
神谷・カルロス・俊樹:太田光る
白河勝之:伊藤孝太郎
成宮鳴:小西成弥
アンサンブル:秋山皓郎、網代将悟、石毛元貴、書川勇輝、儀間裕士、笹岡幸司、佐藤ケンタロー、白石拓巳、森山遼、結城駿、渡辺誠也
(c)寺嶋裕二・講談社/「ダイヤのA」The LIVE Ⅳ 製作委員会