弱ペダイベントで青八木の「純太!」31連発、鳥海浩輔は決め台詞を欲しがる

「ツール・ド・ヨワペダ2017 ~LE TOUR DE YOWAPEDA 2017~」の様子。後列左より御堂筋翔役の遊佐浩二、青八木一役の松岡禎丞、手嶋純太役の岸尾だいすけ、今泉俊輔役の鳥海浩輔、黒田雪成役の野島健児、葦木場拓斗役の宮野真守、銅橋正清役の小野大輔。前列左から岸神小鞠役の福山潤、鏑木一差役の下野紘、鳴子章吉役の福島潤、小野田坂道役の山下大輝、真波山岳役の代永翼、泉田塔一郎役の阿部敦、新開悠人役の内田雄馬。

渡辺航原作のテレビアニメ「弱虫ペダル NEW GENERATION」のイベント「ツール・ド・ヨワペダ2017 ~LE TOUR DE YOWAPEDA 2017~」が、本日7月9日に千葉・舞浜アンフィシアターで開催された。コミックナタリーでは昼の部の模様をレポートする。

イベントには小野田坂道役の山下大輝、今泉俊輔役の鳥海浩輔、鳴子章吉役の福島潤、手嶋純太役の岸尾だいすけ、青八木一役の松岡禎丞、鏑木一差役の下野紘、真波山岳役の代永翼、泉田塔一郎役の阿部敦、黒田雪成役の野島健児、葦木場拓斗役の宮野真守、銅橋正清役の小野大輔、新開悠人役の内田雄馬、御堂筋翔役の遊佐浩二、岸神小鞠役の福山潤のキャスト14名が出演。それぞれの自己紹介では宮野が葦木場のメトロノーム・ダンシングばりに揺れながら名乗ったり、「出ろ、銅橋!」の声に小野が「ブハァァァァ!」とステージ前方に勢い良く飛び出したりと、賑やかな幕開けとなった。

まずは名シーンを振り返りながら、事前にファンから募集した質問にキャストが答えるコーナーに。「3期から新しく加わったキャラクターの中で印象的なのは?」という質問では、新キャラではないものの3期から大きく出番が増えた黒田の話題に。黒田を演じる野島は「箱学で唯一、人間(らしいキャラ)ですね。面白いメンバーの中でやらせていただけて……とてもうれしいなと思っている……今日この頃でございます」と独特のテンポで答え、司会から「4日寝てないの?」とつっこまれる。銅橋役の小野は「最初はヒールかと思ったらハコガクを背負ってたり、先輩思いだったり、実は戦い方が真摯。そういう部分を演じられるのは演者としてやりがいがある」と語った。続いて内田がコメントを求められる番となり、周囲から「出ろ、悠人!」と焚き付けられた内田はステージ前に飛び出して悠人ばりに「ぶるぁぁぁぁ!」と叫ぶが、「4割ぐらいしか笑ってないぞ」と言われるほど客席の反応はイマイチ。同じ事務所の先輩である下野が「アイムエンタープライズ(の後輩)がすみません(笑)」と謝る場面も見られた。

続いて「松岡さんは青八木の気持ちを『純太』の一言で表してますが、今まで一番気持ちを込めた『純太』はどのシーンですか」という質問を受け、松岡演じる青八木が劇中で『純太』と言ったシーンを集めたVTRが流される。計31回、「純太」「純太ッ!」「……純太」とさまざまな言い方の「純太」がまとめられた映像を見たあと、司会から「じゃあ『やべー、電車に乗ろうと思ったら財布忘れちゃった』のときの『純太』はどんなのですか?」と振られるが、松岡は即興でこの「純太」を演じてみせ、演者と客席から喝采を浴びる。さらには同じシチュエーションをさまざまなキャラで演じる流れになり、岸尾は「どわっちょ」、阿部は「アブゥ!」、小野は「ブハ!」、遊佐は「キモッ!」でそれぞれ財布を忘れたときの感情を表現してみせた。

さらにキャスト14人による「もしも弱ペダキャラが夏祭りに行ったら」という内容の朗読劇に続き、「弱虫ペダル匿名意識調査」コーナーへ。これは質問に対して答えが「YES」の人だけボタンを押し、その人数が発表されるというもの。「『弱虫ペダル』を見て泣いたことがある」という質問には、司会が「こんなの全員押さないと!」と煽るが、YESは12人中8人。この結果を見た司会が「押してないのは……下野さん? 意外と感情が死んでそう」と予想すると、宮野が「下野さんの場合は……感情は歌で表現するのが一番得意だと思う。『僕が弱ペダで泣いた日』って歌があるんですよね?」と無茶振り。それを聞いた下野は「ありますよ」と答え、客席のペンライトが揺れる中で「リハーサルのVTRを見ながら杉元が鏑木に負けるシーンで一緒に泣いた」「『弱ペダ』はホントに最高、鏑木の応援もよろしく」といった内容の曲を即興で歌いあげ、大歓声を浴びた。

続いての質問は「あの人、ちょっとアブアブ言い過ぎだと思う」というピンポイントで泉田を指したもの。これには9人が「YES」と答え、泉田を演じる阿部も「俺は押しましたよ。ちょっと俺に頼りすぎなんじゃないかって(笑)」と笑う。ここで話題がキャラの決め台詞や口癖に及び、この日も出演者が口にしてきた「アブゥ」や「キモッ!」のほか、坂道には「ヒメヒメ」、真波には「生きてる!」や「そぉーれ!」があることから、内田が「自分も決め台詞がほしい」と盛り上がる。するとここまで大人しかった鳥海が「あのね、(今泉の決め台詞が)何もないまま過ごしてきた俺の4年……。あんなポッと出(内田)が『決め台詞が欲しい』? みんなサイン色紙とかで名前の横に『アブ』とか書けるけど、俺だけないんですよ!」と声を荒げる。これには遊佐が「(今泉が寒咲さんの店にバスで訪れた際の)『バス停から遠いぞ、ここ』でいいんじゃない?」と、作中で1回しか登場しないセリフを推し、会場は笑いに包まれた。

そしてライブコーナーで夏代孝明がオープニングの「ケイデンス」「トランジット」、佐伯ユウスケがエンディングの「ナウオアネバー」「タカイトコロ」を熱唱後、アニメの第4期が2018年に放送されること、3期の総集編に新規カットを加えた「弱虫ペダル RE:GENERATION」が2017年10月に劇場で上映されることが続けて発表され、観客席からは大きな声援が巻き起こった。

エンディングでは代永が「葦木場さんと悠人くんという不思議ちゃんが増えたので、真波の不思議ちゃん度が薄まりました。ウチ(箱根学園)は不思議ちゃんと筋肉しかいない感じになりましたね(笑)。4期が決定して、ハコガクもさらに盛り上がっていきます」、福島が「この作品や鳴子くんにはたくさんのものを貰いました。鳴子役をやるまで、自分はダジャレとか言う人間じゃなかったんですよ。4期を盛り上げ“チャリ”ますので、楽しみに待っててくだ“サイクリング”!」とそれぞれコメント。また総北高校の新キャプテンとして3期を盛り上げた手嶋を演じた岸尾は、4期の決定に際し「3期で終わってくれれば手嶋が主役で終われたな、という心残りがあります(笑)。だけど4期も力いっぱい『どわっちょ』を推していこうと思います!」と力強く言い放った。

最後には山下が4期について「個人的には同じクライマーの悠人が気になる存在です。今後もしかして戦うこともあるのかもしれない。そういうところもすごく楽しみで仕方がありません。これからも皆さんの期待を背負って、全力でペダルを回したいと思います」とまとめ、イベントは終幕。なお本日のイベントの昼夜2公演を収めたDVDが、2018年1月17日に発売されることも決定している。