舞台挨拶に「生理ちゃん」登場、伊藤沙莉「いつも見守ってくれて支えでした」
小山健原作による実写映画「生理ちゃん」の完成披露舞台挨拶が、本日10月6日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された。
11月8日より公開される「生理ちゃん」は生理痛の原因となる存在を擬人化し、キャラクターとして表現した作品。二階堂ふみ演じる女性ファッション誌の編集部で働く米田青子が、突然やって来る“生理ちゃん”に振り回されながらも仕事と恋に向き合っていくさまが描かれる。イベントには二階堂、青子の職場で清掃の仕事をする山本りほ役の伊藤沙莉、青子の妹で受験生のひかる役を演じた松風理咲、監督の品田俊介が登壇した。
生理をテーマにした作品を手がけるにあたって品田監督は「女性スタッフより生理ちゃんに対する理解度が浅いのはしょうがないので。撮影に入るまで、周りの女性からリアルな悩みだったり、経験談だったりを聞いて、作品に反映させるように心がけました」と男性であるがために行なったアプローチを話す。二階堂は「生理っていう女性の体の中で起こることを題材にはしていますが、だからといって男性対女性という感じになるのではなく。自分とは違う人が抱えている悩みや苦しみを、なるべくその人に寄り添いながら理解してあげられたらいいのかな」と、映画に参加するにあたって感じていた思いを口にした。
劇中の印象的なシーンの話題では、二階堂が「家のドアをバッて開けて『生理ちゃん!』って叫ぶシーンがすごく好きで。ご本人のハスキーなボイスとも相まって、いい『生理ちゃん』が聞けたなと思いました」と、伊藤の出演シーンを挙げる。伊藤も「街中で『生理ちゃん』と叫ぶことがないので、ちょっとだけ恥ずかしかったですけど、必死さが伝わってよかった」と照れ笑いを浮かべた。
映画では、生理ちゃんが着ぐるみとして登場することから「実際に自分のそばに生理ちゃんがいたら?」という質問が3人に投げかけられる。二階堂は「今日は涼しいのでお互い気持ちよく一緒にいれると思いますが、暑い日にあんなに近くにいられると、ちょっと嫌かもしれないですね……」と回答。松風は「寮住まいで家で話すことがないんですよ。それで独り言が増えちゃったので、話し相手になってくれる生理ちゃんがいたらいいなと思います」と述べ、「朝が本当に弱いので起こしてほしい(笑)」と生理ちゃんへの要望を伝え、笑いを誘った。
イベントの終盤にはスタッフに連れられて生理ちゃんがステージに登場。伊藤は「なんとも言えない表情で訴えかけてくるんですよ。いつも見守ってくれて支えでしたね。元気とか勇気とか“プラスイオン”をたくさんもらえて癒されていました」と、久々の再会を喜ぶ。劇中で生理ちゃんの声をキャストがそれぞれ担当しているという話では、品田監督が原作の小山とも相談したことを明かし、「一番近くに寄り添っている親友以上の存在として演じてほしかったので、心の声のように一緒に語ってくれるといいかなと思い皆さんに演じてもらいました」と演出意図を話した。
最後の挨拶で品田監督は「今日は女性の方ばっかりかなと思ったら男性の方も来てくださって、本当にうれしく思います。ちょっとでも気に入ったら老若男女いろんな方に薦めていただきたいと思います」と感謝を述べる。二階堂も「楽しんでいただけたのかなと皆さんの笑顔を見て思いました。また劇場に足を運んでいただけたらうれしいです」と笑顔を見せ、イベントを締めくくった。
映画「生理ちゃん」
2019年11月8日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開
スタッフ
原作:小山健「生理ちゃん」(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
監督:品田俊介
脚本:赤松新
音楽:河内結衣
企画:稲葉直人(フジテレビジョン)
配給:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
制作:よしもとクリエイティブ・エージェンシー/フジテレビジョン
制作プロダクション:フィルムメイカーズ
製作:吉本興業
キャスト
二階堂ふみ、伊藤沙莉、松風理咲、須藤蓮、狩野見恭兵、豊嶋花、信太昌之、藤原光博(リットン調査団)、中野公美子、鈴木晋介、広岡由里子、笠松伴助、小柳津林太郎、八木橋聡美、安藤美優、竹村仁志、田宮緑子、飯田愛美、岡田義徳
(c)吉本興業 (c)小山健/KADOKAWA