ドラえもん×コロコロ展が明日から!大長編全17作の歴史などを振り返り

「ドラえもん×コロコロコミック 40周年展」の様子。入り口にはこれまでに刊行されたコロコロコミックが並べられている。(c)Fujiko-Pro

コロコロコミック(小学館)と「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」のコラボによる展示イベント「ドラえもん×コロコロコミック 40周年展」が、明日7月8日より同ミュージアムにて開催される。本日7月7日にはプレス向けの内覧会が行われた。

1977年に創刊され今年で40周年となるコロコロコミック。今回の企画展では「大長編ドラえもん」シリーズ全17作品の原画を担当編集者らによるコメントを添えて展示する。このほかコロコロコミックの表紙用にマジックを用いて太く均一な線で描いた「ドラえもん」のイラスト、「パーマン」「宙犬トッピ」「宙ポコ」など、コロコロコミック、別冊コロコロコミックに掲載された作品の原画も並ぶ。さらに藤子が自主的にボツにしたという「のび太とアニマル惑星」の原稿や、「のび太のねじ巻き都市冒険記」連載前にアシスタントに配られたという「しずちゃんの部屋徹底研究」と銘打った設定集などレアな資料も。展示される原画は約180点に及ぶ。

さらに併設されているミュージアムカフェには、「大長編」シリーズをモチーフにした「のび太の恐竜白亜紀プレート」や「海底鬼岩城ポセイドン冷やしまぜ翡翠めん」、コロコロコミック創刊号の表紙イラストがあしらわれた「創刊号ケーキ」などのメニューが登場。さらにミュージアムショップでもクリアファイル、アクリルキーホルダー、ピンズなどの企画展限定グッズを販売する。

内覧会前にはミュージアム館長の伊藤善章氏と、コロコロコミックの和田誠編集長による挨拶も。伊藤館長は「先生の匂いがたくさん残っている展示でございます。ぜひ多くの皆さんにいらしていただければ」とアピールする。「コロコロコミックは『ドラえもん』から生まれた雑誌」と語る和田編集長は、「コロコロコミック創刊号は全520ページのうち、『ドラえもん』のマンガを実に200ページ分掲載していました」と創刊時の様子を説明。また今回の企画展について和田編集長は「創刊時の熱気や『大長編』の変遷がよく分かる内容になっていると思います」と感想を述べながら、「藤本先生は『コロコロは私のホームだ』とおっしゃってくれていたと聞いております。この言葉があったからこそ、『藤本先生のようなマンガ家になりたい』という気持ちでマンガ家を志した方たちが、(コロコロから)生まれ続けているのではないか」と語った。「ドラえもん×コロコロコミック 40周年展」は2018年1月15日まで開催される。