「A子さんの恋人」近藤聡乃の回顧展が福岡で、トークイベントやサイン会も

「近藤聡乃 呼ばれたことのない名前」ビジュアル

「A子さんの恋人」「ニューヨークで考え中」などで知られる近藤聡乃の回顧展「近藤聡乃 呼ばれたことのない名前」が、10月12日から11月10日まで福岡・三菱地所アルティアムにて開催される。

本展では1998年から2019年まで、近藤が手がけたアニメ、マンガ、絵画、エッセイなどを一堂に展示。「A子さんの恋人」「ニューヨークで考え中」「電車かもしれない」といった代表的な作品に加え、高校時代に初めて描いたマンガ「女子校生活のしおり」、アニメーション、スケッチ、絵画、ドローイングなど異なる形式で表現した「Kiya Kiya」、さらに未発表の絵画作品など約50点が披露される。

会場併設のアートショップ・ドットジーでは近藤のグッズを販売。また近藤が来場するオープニングレセプションのほか、10月13日には近藤によるトークイベント「2019年も考え中」も行われる。トークイベントは事前の電話予約が必要となり、9月13日10時より受付開始。さらに関連イベントとして、10月12日に福岡・六本松蔦屋書店にて近藤のサイン会も行われる。サイン会の整理券は、9月13日から同店で開催される「近藤聡乃ブックフェア」で対象書籍を購入した人に配布される。

近藤聡乃コメント

展示作品のひとつである《Kiya Kiya》は、「胸がきやきやする」という古い日本語からタイトルをつけたアニメーション作品です。私は澁澤龍彦『少女コレクション序説』中の一編「幼時体験について」でこの言葉を知りました。「何とも説明しがたい、懐かしいような、気がかりなような気分」、「既視感(デジャ・ヴュ)」の気分を表すこの言葉の存在を知った時、それまであの気分を形容する言葉を知らなかったことに気がつきました。そしてあの気分の「名前」を知ったことで、一瞬で忘れてしまうあの気分を、以前より確かなものとして感じられるようになりました。
何かの名前を知ることで、その存在が確かになることがあります。何かを作るという行為は、まだ呼ばれたことのない名前を呼ぶようなことかもしれません。

近藤聡乃 呼ばれたことのない名前」

会期:2019年10月12日(土)~11月10日(日)※10月15日は休館日
会場:福岡県 三菱地所アルティアム
入場料:一般400円、学生300円、高校生以下無料

オープニングレセプション

日時:2019年10月12日(土)18:30~20:00
会場:福岡県 三菱地所アルティアム
料金:無料・予約不要

近藤聡乃トークイベント「2019年も考え中」

日時:2019年10月13日(日)14:00~
会場:福岡県 セミナールームA
定員:50名
料金:500円