映画「ONE PIECE」の台本は分厚くて文字がデカい、自称・老眼の千葉繁ら明かす
尾田栄一郎原作・監修による映画「ONE PIECE STAMPEDE(スタンピード)」の舞台挨拶が、本日8月18日に東京・新宿バルト9で開催された。
イベントにはルフィ役の田中真弓、バギー役の千葉繁、ハンコック役の三石琴乃、大塚隆史監督が登壇。田中は映画のヒットを受け、本日会場に来ているという大塚監督の母親に成り代わり「皆さま、隆史がお世話になっております。私、母として幸せでございます!」とジョークを飛ばす。司会が「あれ、大塚監督のお父さまも来ていらっしゃるんですか……?」と振ると、千葉が「はいはい、お父さんです!」と返事。興行収入約30.5億円を記録したことに触れ、「30億円って、電子タバコ何個買えるんですか!?」と興奮した様子を見せる。三石も「大塚の……娘でございます」とのっかると、田中から「監督の娘ってこんなに大きいんだ」とツッコミが。三石はすぐさま子供の声色に変え、「みんな、パパをみんなで応援してあげてね!」と呼びかけた。
本作の台本は5冊にも及んだそうで、三石は「重っ!て思ったのと、めくってもめくってもキャストが書かれていて、この尺でどうするんだろう?と思っていたんですけど、(完成した作品を)拝見して感動しました」と大塚監督を称賛。田中は「台本が厚いっていうのは、尺が長いっていうことじゃなくて、カット数が多いんです。だから電話帳みたいで、バババッて進んでいくのでめくるのに付いていくのが大変でした」と述懐。千葉が「レギュラーキャスト陣がみんな老眼だから字がデカい! 叫びだけでページをまたぎますから」と明かすと、観客から笑い声が上がった。
なお過去に登場したキャラクターがルフィたちと共闘する点について、ハンコック役の三石は「ハンコックはルフィが好きだから、ルフィには協力するだろうけど、ほかの人と手を組むのかな?と思ってました。台本を読んだら、やっぱり組んではいなかったですよね」と苦笑。田中は「バギーは一生懸命逃げてましたよね」と言い、バギーの長ゼリフについて「どこまでが台本に書かれていて、どこからが千葉さんのアドリブなんだろうかって、思いませんでした?」と観客に問いかける。大塚監督は「映画は尺の都合もあるので結構(セリフを)決めておかないといけないんです。これだけのセリフを言ってほしいと台本には書いていたものの、正直入らないだろうなと思っていたら、バチーンとはめていただくというプロの技を見せていただきました」と言うと、千葉は「観ていただいたからわかると思うんですけど、途中息切れしてるんですよ。でもバギーをやっていて、あんなシーンを入れていただけたのはうれしいですね」と語った。
ここで8月末に本作の応援上映が行われることがアナウンスされる。司会が「どのシーンで声を出してほしいか」と問いかけると、田中は「私は(ハンコックの)『誰じゃ、そなたは!』ですね。そなたは、って言ってみたい気がする」と希望を述べる。千葉は「最後のルフィのがんばり。あれは鳥肌が立ちました」とコメントし、三石は「(ハンコックの)『美しいから』は御唱和いただきたいですね」とほほえんだ。
最後に田中は「『ONE PIECE』は20年続いていても、まだまだ旅の途中。今回は20年の歴史の中で一緒に戦うはずのない人たちが共闘しているんですが、これからもルフィが倒した敵が協力してくれるかもしれないと思うとすごく楽しみですよね。我々も『ONE PIECE』ファンなんですが、これからも一緒に応援していきましょう」とコメントし、イベントは幕を閉じた。
(c)尾田栄一郎 / 2019「ワンピース」製作委員会