「あはれ!名作くん」小野賢章と江口拓也、なすなかにしに負けじとボケ倒す
TVアニメ「あはれ!名作くん」のイベント「あはれ!名作くん イベント’19」が、東京・山野ホールで開催された。
NHK Eテレのバラエティ番組「ビットワールド」内で放送されているショートアニメ「あはれ!名作くん」。本作では「鶴の恩返し」や「ジャックと豆の木」など古今東西の名作をテーマにボケとツッコミの応酬を繰り広げる。イベントには松田名作役の那須晃行(なすなかにし)、スウィーツ役の中西茂樹(なすなかにし)、ボルト役の小野賢章、つる公役の江口拓也、新海岳人監督が出演した。むすび役の金子学(うしろシティ)、ノキオ役の阿諏訪泰義(うしろシティ)、松田メイ役の佐藤優樹(モーニング娘。’19)は欠席となったが、ビデオメッセージやインターネット中継を通じてファンに顔を見せた。
出囃子が流れ始め、ステージ下手から登場する出演者たち。しかしそのまま上手へと通り過ぎていく小野と、それに着いていく江口。2人は「本日はありがとうございました!」と早速終演の雰囲気を漂わせてイベント初の笑いをかっさらう。その後も中西が「スウィーツの父をやっています」と自己紹介したことを受けて、小野は「ナレーションをやっています」と倣い、江口は極端に低い声で挨拶を行う。なすなかにしが驚くほどの声優2人のボケっぷりもあり、イベントはテンション高く始まった。
最初に行われた「見よう!名作くんコレクション」は、これまでに放送されてきたエピソードから新海がセレクトした1話をファンとともに鑑賞するというコーナー。恋愛シミュレーションゲームの世界に名作が入り込む第120話「トキメキ▽竜宮小」(▽はハートマーク)が上映され会場が笑いに包まれる中、通学路でむすびにぶつかったところで映像がストップ。唐突に本当のコーナーである「思い出せ!名作くんカルトクイズ」がスタートする。ここで出題されたのは「ノキオは恋愛ゲームの何キャラとして登場する?」というもの。正解は「主人公を翻弄する先輩キャラ」だったが、頬を染め、手で口を抑えている画面内のノキオを見て江口は「二日酔い?」と回答し、中西は「4月19日8時30分をお知らせします」と右上に表示された文字を読む始末。その後も第119話「おおきすぎるかぶ」や第131話「迷子の迷子のメイちゃん」を題材にしたカルトクイズが出題され、出演陣は巧みな回答と合わせ、それぞれのゲスト声優であるコウメ太夫や内田雄馬のエピソードでファンを楽しませた。
続いて5人は、テレビでの本編後に展開される大喜利コーナー「こんな名作はイヤだ!」に挑戦する。「このブレーメンの音楽隊解散しそうだな。なぜ?」というお題に、小野は「猫と犬とニワトリの三角関係」「ニューアルバム 白馬~ホワイトホース~」との回答を畳み掛けてファンの笑いを誘う。一方の江口は奇抜なイラストセンスで大活躍。「あしながおじさんのライバル、○○おばさんってどんな人?」の問いに「足超長おばさん」をスケッチブックに描いて答えると、それが呼び水となって中西はスカート、小野は小さいおばさんを描いて江口のイラストに重ねる。さらに「『走れメロス』のメロスがついに立ち止まった。なぜ?」の問いに、答えが思いつかず困りきった様子の江口はシンプルに走るメロスの姿を描く。しかしそのイラストのインパクトはこの日最大の爆笑を呼んでいた。
イベント終盤ではYouTubeで展開しているフリートーク番組「名作くん生学級会」や、現在のエンディングテーマ「名作とか言うてますけれど」の初ライブが行われた。ライブは名作やスウィーツが加わり、新海監督が担任教師・ラッスィーのパートを担当するというスペシャルな編成でのもの。楽曲と同様に賑やかなステージが展開し、最後には出演者がフロアに降りてファンと触れ合うサービスも。小野は子供らとフレンドリーに握手し、江口は空席に座って周辺の観客を大きくざわつかせる。
プレゼント抽選やLINEスタンプ第2弾の告知、記念撮影タイムなどを挟んで、最後の挨拶へ。新海は「今日はNHKの人も見に来ていると思うんですけど、皆さんが応援してくれていることが伝われば来年もあるんじゃないかな。続くも殺すも皆さん次第」と独特の言い回しでファンにプレッシャーを与えながら「(名作たちは)今は小学8年生だけど、9年生、10年生と続けていきたい」とさらなる展開に向けて意気込んでいた。なお本日「名作くん生学級会」やライブの様子は、YouTubeにて確認できる。
(c)「あはれ!名作くん」製作委員会