越前リョーマが達した無我の境地を最新技術で体感「SPORTS×MANGA」展が明日から
マンガとスポーツをテーマにした企画展「SPORTS×MANGA」が、明日7月13日から9月29日まで東京・パナソニックセンター東京で開催。これに先がけ、本日7月12日に内覧会とオープニングセレモニーが行われた。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を1年後に控えた今、マンガを切り口にスポーツの魅力を伝える本展。会場ではパナソニックのテクノロジーを用いたダイナミックな展示が繰り広げられ、来場者はスポーツマンガの歴史や、その作品に込められた思いを体感することができる。
第1章「スポーツマンガの歴史と日本社会」では、スポーツマンガの代表作100タイトル以上を時代背景とともに年表で紹介。スクリーンは半円状に広がり、作品の書影がずらりと映し出されている。第2章「トレーニング」ではマンガのキャラクターたちが実践したトレーニングを疑似体感することが可能。ロードバイクに乗って1000kmを4日間で走破する「弱虫ペダル」、家の壁の小さな穴にボールを投げ通す「巨人の星」、左ジャブで葉っぱを10枚掴み取る「はじめの一歩」のコーナーが設けられた。
第3章「必殺技」では、「テニスの王子様」にて越前リョーマが切原赤也との非公式戦で到達した“無我の境地”を体感することも。ラケットを持って指定の位置に立つと、スクリーンに映し出された自分の姿に変化が起こる。さらに「キャプテン翼」で立花兄弟が自分たちの足をドッキングさせ、その反動で宙に飛ぶ技“スカイラブハリケーン”を人形で再現したコーナーも。その奥には原作の高橋陽一描き下ろしによる、同技を繰り出すシーンのイラストがスクリーンに映し出された。
そのほか第4章「ヒーローとアスリート」では、マンガのキャラクターと実際のスポーツ選手をリンクさせた映像を上映。第5章「マンガとスポーツの精神的価値」では、スポーツマンガのセリフとグッとくるオリンピックのシーンがともに紹介される。第6章「パラリンピック競技を描くマンガ・アニメ」では井上雄彦「リアル」が紹介されている横に、車イスバスケットボールのゴールと競技用車イスが設置された。
オープニングセレモニーには、来賓の1人として東京都知事の小池百合子氏が出席。小池都知事は「今や世界で人気の日本のマンガが、スポーツをテーマにして特別企画展が開催されている。そのことに対して大変うれしく思っております。またそれを最先端の技術で世界に発信されるということは、日本の技術力の発信にもつながるということです」と述べ、「今回の特別企画展を多くの方々にご覧いただくことにより、東京2020大会の気運がより高まっていけば」とにこやかに語った。
SPORTS×MANGA
会期:2019年7月13日(土)~9月29日(日)
※月曜日休館(7月15日、9月16日は開館予定)
時間:10:00~18:00(最終入場17:45)
場所:東京都 パナソニックセンター東京
料金:無料
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