裸村「穴殺人」が実写映画化。杉野遥亮と福原遥がダブル主演を務め、「羊とオオカミの恋と殺人」のタイトルで11月29日に全国公開される。
マンガボックスで連載されたスプラッターラブコメディ「穴殺人」。映画では大学受験に失敗して引きこもりになった自殺志願者・黒須越郎を杉野が、彼の隣人で殺人鬼の美少女・宮市莉央を福原が演じる。監督は「クソすばらしいこの世界」「女の子よ死体と踊れ」の朝倉加葉子、脚本は「凶悪」「ごっこ」の高橋泉が手がけた。
杉野は「全ての人でなくても誰かの心に刺さる作品になっていたら嬉しいです」、福原は「愛というものの尊さ、そして美しさを存分に感じ取っていただけたら嬉しいです!」とコメント。朝倉は「ほんわかした杉野くんの存在感と、鋭さと愛をたたえた福原さんの微笑みが眩しい、クセになる青春ラブストーリー(だが人はたくさん死ぬ)です。ぜひ楽しみにしていてください」と言葉を寄せる。
また映画化の発表と併せ、特報映像と場面写真が解禁に。映像は人生に絶望した黒須が、自殺を図るも未遂に終わるシーンから始まる。黒須は偶然見つけたアパートの壁の穴から宮市の生活が覗き見えたことで、「人生は素晴らしい」という気持ちに。また恋人になった2人の仲睦まじい姿や、黒須が宮市に襲われそうになる場面なども収められた。
※高橋泉の高は、はしごだかが正式表記
杉野遥亮 コメント
愛ってなんだろう?と僕はよく考えます。答えなんて簡単には見つからないし、もしかしたら見つける必要はないのかもしれない。完成した作品を見て、改めてそう感じました。周りから観たら煙たがられ、理解してもらえないのかもしれないけど、彼らの前にあるのは愛しかない。他の人と何一つ代わり映えもない世界だからです。普遍的な異世界です。全ての人でなくても誰かの心に刺さる作品になっていたら嬉しいです。
福原遥 コメント
この度、宮市莉央役を演じさせていただきました。原作を読んだ時、一見理解しがたい奇妙な恋愛観や2人がどんどん惹かれ合い愛し合っていく姿がとても美しく衝撃を受けました。実際に現場で創り出された、独特な2人だけの世界観に、私自身感銘を受けました。この作品が、皆さんにどんな風に受け取っていただけるのか少し不安はありますが、愛というものの尊さ、そして美しさを存分に感じ取っていただけたら嬉しいです!
朝倉加葉子 コメント
「隣人を愛せよ、だよ。黒須くん」。
殺人鬼の女の子に恋しちゃう自殺志願の男の子、という原作の突飛な設定にまず心を掴まれました。そして殺人鬼の女の子・宮市さんが自殺志願の男の子・黒須くんに言うこの言葉は、彼女自身にも、私たちにも向けられています。複雑なことが起き続けるこの世界では、果てしなく難しいけれど、その喜びは何にも代えがたい。そこを鋭く描いているのに、どことなく可愛らしい不思議な緩急を持つこの原作の魅力を、主演の二人が体現してくれました。ほんわかした杉野くんの存在感と、鋭さと愛をたたえた福原さんの微笑みが眩しい、クセになる青春ラブストーリー(だが人はたくさん死ぬ)です。ぜひ楽しみにしていてください。
(c)2019「羊とオオカミの恋と殺人」製作委員会 (c)裸村/講談社