「劇場版パタリロ!」魔夜峰央が堂々ネタバレ、加藤諒も開き直り“巨大化”宣言
魔夜峰央原作による実写映画「劇場版パタリロ!」のオールナイト上映と舞台挨拶が、去る6月7日に東京・TOHOシネマズ新宿で開催された。
イベントにはパタリロ役の加藤諒、マライヒ役の佐奈宏紀、小林顕作監督、そして原作者の魔夜が登壇。役衣装で登場した加藤は「みんなでパジャマパーティみたいな感じでワイワイ楽しみましょう!」と挨拶し、小林監督も「パジャマ持ってきた!?」と観客に問いかける。佐奈は「マライヒ役の佐奈宏紀です!」と華麗にターンを決め、「舞台挨拶というものが初めてなんですが、なんだかポップコーンの匂いがしますね(笑)」とかわいらしいコメント。魔夜は「こういう遅い時間に集まってくれるのかなと心配してましたが、たくさん集まりましたね。よっぽど暇なんでしょうね(笑)。とにかく楽しんでほしいと思います」と皮肉交じりの冗談で会場を沸かせた。
ここからは舞台版と映画版の違いについてトーク。魔夜は「あのー、大きくは変わってません。舞台を映画っぽくしてみたというだけなのでそんなに期待しないでください」と魔夜節を炸裂し、場内は大爆笑に包まれる。加藤はポスターについて「舞台のビジュアルを使っているんですよね」と言及すると、小林監督が「使い回してるんだよね」とぶっちゃけ発言で笑いを誘った。
映画の出来栄えについて、加藤は「ずっと自分が携わってる作品なので客観視できない。エゴサーチが大好きなのでどんどん感想を呟いてください!」と、佐奈は「僕も舞台でやったきたことを映画でやっただけです。だから確かにそんなに期待しない方がいいですね」と発言。そんな2人に小林監督は「なんにも膨らまねえな!」と呆れながら突っ込む。それを必死にカバーしようと加藤が「でも映画ならではの表現方法もたくさん入ってましたよ!」「アニメとかCGとか空間が広がっていて、今回こんな大きなスクリーンで観られるなんて信じられない!」と興奮気味にアピール。すると魔夜が「最後加藤くんが巨大化するところとかどうなるんだろう……」とまさかのネタバレをしてしまう。ほかの登壇者たちは「言っちゃったよ!!」「しかも最後のやつ!!(笑)」「なんで言っちゃったの!?」と総ツッコミ。その後は開き直ったように、最後にパタリロが巨大化することが堂々と宣言された。
加藤は「でもパロディやオマージュもたくさん入っていて、観ながらきっとここあれだなとか探しながら観てほしいです!」としっかり見どころを伝えると、魔夜が「よく言えばオマージュ、悪く言うとパクリ」とバッサリ。小林監督は「パクれるものはすべてパクりました。」「パクってるなと思ったら、パクってるって言いましょう(笑)」と呼びかけた。
フォトセッションでは、事前に配布されたタマネギ帽子を観客たちが装着。劇場に総勢約500人のタマネギ部隊が誕生した。加藤は圧巻の光景に興奮を隠しきれない様子。パタリロ殿下になりきり、「今日撮った写真、Twitterで拡散しろー!!」と場内のタマネギ部隊に指令を下した。最後に魔夜先生は「何も考えずに笑ってください。よろしくお願いします」と締めの挨拶し、まだまだ続くオールナイトイベントをさらに熱く盛り上げた。
「劇場版パタリロ!」
2019年6月28日(金)TOHOシネマズ 新宿ほか全国順次ロードショー
スタッフ
原作:魔夜峰央「パタリロ!」(白泉社刊)
監督:小林顕作
監督補:小泉宗仁
脚本:池田テツヒロ
音楽:小林顕作
撮影:伊集守忠
照明:酒井隆英
舞台照明:坂本明浩
衣装デザイン:朝月真次郎
美術:片平圭衣子
ヘアメイク:堀川貴世
振付:足立夏海、平原慎太郎
キャスト
加藤諒、青木玄徳、佐奈宏紀、細貝圭、金井成大、石田隼、吉本恒生、三津谷亮、小林亮太、松村雄基、近江谷太朗、木下ほうか、池田鉄洋、須賀健太、鈴木砂羽、西岡徳馬、魔夜峰央、哀川翔ほか
(c)魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019