大地主の一族で欲望が蠢く!手塚治虫「奇子」を九部玖凛が現代リメイク「亜夜子」
手塚治虫「奇子」を原作とする九部玖凛のマンガ「亜夜子」1巻が、本日6月5日に発売された。
原作の「奇子」は敗戦直後の日本を舞台に、大地主の一族が崩壊していく様子を、当主が長男の嫁に産ませた不義の子・奇子を軸に描いた社会派ドラマ。「亜夜子」では舞台を現代に移し、大地主・天外家の土地をめぐって暗躍する金や政治、黒い影を描く。第1話は天外家の次男であるカメラマン・仁が、数年ぶりに故郷へ帰る場面から幕開け。仁が不在の間、天外家では父の剛毅が長男・一馬の嫁である鈴枝と体の関係を持ち、7歳になる娘・亜夜子を産ませていた。父の遺産を欲する一馬はこれを黙認しながら、毎日のように亜夜子を虐待。亜夜子をかばう居候・涼子にまで暴力を振るう始末だった。家の現状を知った仁は「この家は…みんな狂っていやがる…」と苦悶するが、彼もある“仕事”を抱えていて……。本作はテヅコミ(マイクロマガジン社)で連載中だ。