「キンプリ」最終章に寺島惇太「おい菱田!」五十嵐雅はサンシャイン池崎と対決希望
「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- IV ルヰ×シン×Unknown」舞台挨拶の様子。左から十王院カケル役の八代拓、香賀美タイガ役の畠中祐、一条シン役の寺島惇太、鷹梁ミナト役の五十嵐雅、大和アレクサンダー役の武内駿輔。
「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- IV ルヰ×シン×Unknown」の舞台挨拶が、本日5月5日に東京・新宿バルト9にて行われた。本記事には同作の内容に関する重要なネタバレを含むため、まだ観ていない人はご注意を。
公開2日目、上映後に行われた舞台挨拶には一条シン役の寺島惇太、香賀美タイガ役の畠中祐、十王院カケル役の八代拓、鷹梁ミナト役の五十嵐雅、大和アレクサンダー役の武内駿輔が登壇。TVアニメ「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」の放送に先がけ先行公開されてきた、劇場編集版全4章の最終章にあたる本作の公開を迎え、寺島は「最終章をお見せすることができて今はほっとしていますし、皆さんの感想を見るのがすごく楽しみです」と笑顔を見せる。畠中は「4章の台本をもらった時、本当に情報量が多すぎて混乱した」と明かし、「お客様にどう伝わるのかな?という若干の不安に、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』の公開時の感情が呼び起こされました」と語る。八代も情報量の多さに同意しつつ、「“ありがとう”って言葉や感謝の気持ち、きらめきや愛に満ちた作品になっていると思います」とコメントした。
五十嵐も“ありがとう”という言葉を引き継ぎ、「劇場から“ありがとう”の掛け算が始まると思います」と表現。クライマックスで描かれるプリズムショーのシーンについても言及し、「皆さんに懸かってますからね! “一緒に作る”の最終形態ですから、期待してますよ!」と呼びかける。武内は「ストーリーはもちろん、スタッフやキャスト、応援してくれる皆さんの思いが合致したからこそのクオリティだと思います。これを踏まえて彼らがどういうふうに歩んでいくのか、アレクも準備期間中のようなところがあったので、引き続き注目していただきたいです」と語った。
寺島は4章の台本を読んだ時を振り返り、「『KING OF PRISM by PrettyRhythm』の頃から僕と蒼井さんは背景を伝えられていて、いずれはそういう場面を演じる時が来るって覚悟してたんですけど、あの神的な人たちのことは知らされていなかったんです。10話の台本をめくったら冒頭に『神1』『神2』って書かれていて、『ハテ?』って(笑)」と述懐。「想像の上を行く、監督の思い描いているものをちゃんと表現しなくちゃというプレッシャーはありましたが、その時のために自分の中で蓄えていたストックを吐き出せました」と続けた。また4章で“Unknown”とされているサブタイトルについて、司会者からその意味を尋ねられた畠中がひとつの回答を示すものの、一方で五十嵐は「ここは分からないほうが面白いと思うんだよ」と答えを濁す。八代が「監督は必要最低限のことすら濁すので(笑)、皆さんだけじゃなく僕らにも委ねてるんだと思います」と述べると、畠中も「みんなに任せる!」と口を揃えた。
さらに第0話としてテレビ放送された特番に出演し、ファンの注目を集めたサンシャイン池崎について寺島が「まったく作品を知らない状態で来ていただいたんですが、もはや完全にエリートの一員ですよね」と言及し、五十嵐が「(池崎さんと)プリズムジャンプ対決したい!」と話す一幕も。話題は2020年2月に開催されるライブイベントにも及び、それぞれが意気込みを語るなか、畠中が「めちゃめちゃ気合入ってます。ただ衣装が……」と自身演じるタイガの衣装がふんどしであることに触れると、会場に集まったファンからはふんどし着用への期待を寄せる歓声が起こった。
最後に武内は「引き続き彼らを愛していただければと思いますし、愛される彼らをより魅力的に見せていけるように、これからもパフォーマンスに集中して取り組んでいきたいと思います」と今後への意欲を見せる。五十嵐は「ミナトの曲にもありますが、“風”って僕の中ですごく大事なキーワードなんです」と切り出し、さまざまな擬音で風を表現しつつ「その風が“エンゲージ”につながるんです。それはメンバーの絆が消えた時に壊れてしまうという、ある意味で脆さも含んでいるので、これからも皆さんと手を繋いでいく必要があるわけです」と力説。すると八代が「気付いてました? あなたが『ぴゃー!』とか『どしゃー!』とか言った時、一斉にキーボード打つ手が止まりましたよ!」と一列目に座った記者陣を指し示し、会場は爆笑に包まれた。
八代は「7人が動くときは絶対中心にシンくんがいて、その出会いの貴重さを4章で改めて感じました。7人らしい4章を見ていただけたことがうれしいです」と語り、畠中は「難しいところもありますが、一番伝えたいことはとってもシンプルだと思います。『キンプリ』らしいラストだと思いますし、参加できて良かったと心から思います」と挨拶した。最後に寺島は「『キンプリ』は1作目から監督が作品内で多くを語らない構成になっていて、今回皆さんが知りたいことを監督が描いてくれると思ったら、最終話でいっぱいバラ撒いていって……おい菱田! これ、続き観たいよ!」と叫び、客席からも即座に「見たーい!」と歓声が起こる。そして「これだけ魅了していったんだから、最後までしっかり責任取ってもらわなきゃいけないので、引き続き応援していただいて、その先を見ていければと言わせていただきます」と力強い言葉で舞台挨拶を締めくくった。
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