ベルアラートニュース

アニメ「ヴァンガード」新章「続・高校生編」へ、伊藤彰「3つくらい先まで考えてる」

TVアニメ「カードファイト!! ヴァンガード」の新シリーズ発表会が、本日4月18日に東京都内にて開催された。

発表会の司会は戸倉ミサキ役の橘田いずみ、新田シン役の森嶋秀太が担当。前半ではブシロードの島村匡俊プロデューサー、原作者・伊藤彰、テレビ愛知の尾谷孝氏が登壇し、アニメの今後の展開について語った。現在TOKYO MXほかでのテレビ放送、YouTubeでの全話無料配信を行っているTVアニメ「カードファイト!! ヴァンガード」は、5月11日に新シリーズ「続・高校生編」をスタートさせる。それに伴いテレビ愛知、テレビ東京ほかにて毎週土曜日8時からの放送が決定している。

「続・高校生編」のテーマは「クロスロード」。伊藤が手がける原作マンガの続きを描く、完全オリジナルストーリーが展開される。お披露目されたPVでは、「廃部」「ヴァンガード甲子園」など気になるキーワードが登場。伊藤は「マンガは想像にお任せするような形で終わらせたんですが、今回はそこを膨らませて、ちゃんとアニメとして成立するようにシリーズ構成を考えさせていただきました」とコメントした。

また今作は2011年から2012年にかけて放送されたTVアニメ第1作以来、テレビ愛知が制作局を務める。島村プロデューサーは「そもそも主人公のアイチという名前も愛知県から来ていますし、名古屋は『ヴァンガード』にとって大切な地域」と話し、尾谷氏は「第1作のスタート時に負けないように、それ以上の盛り上げができるようにがんばりたい」と意気込みを語った。なおJR名古屋駅では5月6日から12日にかけて、アイチのオリジナルボイスが流れるデジタルサイネージ広告が100面にわたって展開される。

さらに本作はテレビ愛知において、元号が“令和”に改められて最初に始まる新番組であるという。そこで伊藤描き下ろしのアイチと櫂の“令和イラスト”が発表されると、橘田は「4月始まりじゃなくてラッキー!」と喜び、森嶋も「櫂くんの表情が優しい!」と感想を述べた。島村プロデューサーが「伊藤先生が描きたいお話は(「続・高校生編」で)一区切りですか?」と尋ねると、伊藤は「そうですね。最初に想定していた完結まで行けると思います」とコメント。しかし島村プロデューサーは「こういうこと言うと『終わっちゃうんですか?』と言われますが、終わりません!」と続け、7月に行われる戦略発表会でアニメの新章について発表することを明かした。伊藤は最後に「3つくらい先まで考えながら、ずっと仕事しています。どんどん続いていく『ヴァンガード』をこれからもよろしくお願いします」と挨拶してステージを後にした。

続いては「続・高校生編」のオープニングテーマ、エンディングテーマを担当する、「BanG Dream!」プロジェクト発のガールズバンド・RAISE A SUILENより、倉知玲鳳、紡木吏佐がステージに登場。紡木のことを“シーサー”というあだ名で呼んでいるという橘田も交え、和気あいあいとトークを展開した。オープニング曲の「Invincible Fighter」、エンディング曲の「Takin’ my Heart」の特別映像もお披露目。紡木は「『BanG Dream!』から生まれた私たちが新たな作品にお邪魔できるなんて、貴重な経験をさせてもらっていると思います」とコメント。倉知は「プロジェクトの垣根を超えて関わらせていただけてとってもうれしいです。作品を盛り上げていけるようにがんばります」と意気込みを述べた。

終盤ではトレーディングカードゲームの新情報について、また5月3日・4日に開催される「大ヴァンガ祭×大バディ祭2019」について島村プロデューサーから紹介が行われる。イベントに参加する先導アイチ役の代永翼、櫂トシキ役の佐藤拓也、公式イメージキャラクターを務めるDAIGOからのビデオメッセージも上映された。発表会の最後には製作総指揮を務めるブシロードの木谷高明が登壇。「8年3カ月前にアニメ放送が始まったころは、こんなに多くの人に楽しんでもらえるようになるとは思っていませんでした。テレビ愛知さんでもう一度土曜の朝に放送していただけるというのは、ふるさとに帰ったような気分です。これを機に『ヴァンガード』をさらに盛り上げていきたいと思っています」と意気込みが語られ、発表会を締めくくった。なお本発表会の模様は、YouTubeの「ヴァンガードch」にてアーカイブが公開されている。

(c)Project Vanguard2019/Aichi Television