「ぼくと小さな怪獣」
「美術学生イトウの青春」「放課後のオレンジ」などで知られるイトウハジメの描き下ろし単行本「ぼくと小さな怪獣(きみ)」が、イースト・プレスより刊行された。
「ぼくと小さな怪獣」は、研究者の卵であるイトウに姪っ子ができたことから始まるエッセイ作品。一緒に遊んでいるときはもとより、研究室で難しい討論をしているときにふと袖からミルクの匂いがしてなごんだり、慌てて家を出たため絵本を手に持ったまま学校に来てしまったり、離れた場所にてもイトウの生活に姪っ子の存在が入り込む様子と、それに感化されていく心地よさを描き出している。