新條まゆのデビュー25周年を記念した展覧会「デビュー25周年記念 新條まゆイケメン展▼」が、明日4月11日から22日まで東京・池袋マルイ7階展示会場にて開催。本日4月10日、内覧会と新條の囲み取材が行われた。
まず会場に入ると、新條からの「イケメンは我が人生です」「それでは、まゆたんワールドをぜひお楽しみください!」という挨拶が書かれたパネルがお出迎え。一歩先に進むと、新條のプロフィールとともに「イケメンQ&A」と銘打ったコーナーが登場する。ここでは「子供の頃に胸をときめかせたマンガはありますか? そのイケメンは誰でしょうか?」「好きなイケメンの髪型は?」「好きなイケメンのファッションは?」「今ハマっているイケメンはいますか?(2次元3次元問わず)」などイケメンにまつわる質問と、それに対する新條の回答が展示されている。
さらに奥では、新條の25年間を振り返る「イケメン年表」を壁一面に掲出。これまで新條が描いてきた150人以上のイケメンの中から、厳選した100人のイケメンが年代順に紹介された。また反対側の壁には「メイキング・オブ・イケメン」という、新條の作画工程をパネルで見せるコーナーも。隣には数々のイケメンを生み出してきた新條の仕事部屋の写真も並べられた。
ここからはアナログ時代の生原稿を始め、「快感▼フレーズ」「覇王▼愛人」「ラブセレブ」といった作品の複製原画が展示されるコーナーへ。描き下ろしのイケメンアートも並び、「快感▼フレーズ」の大河内咲也が40歳になったらという設定の「咲也」をはじめ、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの岩田剛典が出演している化粧品のCMからインスパイアされたという「サマー・オブ・イケメン」、昔から描いてほしいと言われ続けてきたという吸血鬼が題材の「ヴァンパイア」といったイラストがお目見えした。
またゲームアプリ「快感▼フレーズCLIMAX -NEXT GENERATION-」のコーナーでは、専用アプリを使ってキャラクターと撮影できるフォトスポット、キャラクターの声が聞こえる「ヴォイス展示」も登場。最後には来場者によって選ばれた1位になったキャラクターを新條が描き下ろし、「キャラファイングラフ」として販売する「イケメン展キャラクター人気投票」といったコーナーも設けられた。
会場を巡り、終始「恥ずかしい!」と言いながら展示を楽しんでいた新條。囲み取材では「快感▼フレーズ」の次世代を描く物語として、2月発売のSho-Comi5号(小学館)より「ソノ声で、ソノ歌を。」をスタートさせた現在の心境を、「人生設計がちょっと狂っちゃって(笑)。本当は、(自宅のある)軽井沢に引きこもってイラストを描きながらのんびりしようと思ってたんです。だから少コミで描いてくれと言われたときに、最初はお断りして。断るというか、もう『快感▼フレーズ』は描けないのでと言ったんです。でもSho-Comi50周年に新條さんがいないのはおかしい、という話になって、『じゃあ、考えようかな。さすがに50周年であれば描こう!』って」と語る。
また話題は、25年間にわたる少女マンガ家としての活動にも。「今回Sho-Comiで連載を始めるまでは、もう少女マンガは描かないと決めてたんです。だって、少女マンガって疲れるんです!(笑) やることいっぱいあるし、ただ作品を発表してるだけじゃないという部分があって。まさに、氷山の一角だけが見えているみたいな。でもそういうお話をいただいて、どうしようかなどうしようかなと何カ月か考えてたら『あ、これなら描ける』と思った瞬間があったんです」と、現在に至る経緯を赤裸々に明かした。
また「イケメンキャラクターと普通のキャラクターはどう描き分けているか」という質問に、新條は「男の子のキャラクターは、基本的に全部同じ気持ちで描いてます。しゃべっているセリフを最大限にカッコよく見せるために無駄な身振り手振りを入れたり(笑)、目線はどのカメラ位置がいいか考えたり。主人公視点でイケメンに見えてるとかではなく、それぞれの最大限のカッコよさを追求してます」と回答。最後に本展の来場者に向けて、見どころを「恥ずかしいですけど、イラストは見てほしいです。あとは自分ではできないものをいっぱい作ってもらったので、それですかね。『イケメン年表』とか、自分で作るのは無理ですよ! あんなの、自分で作ってたら苦行です(笑)。 あとはゲームアプリのコーナーも『今はこんな技術があるのか!』と驚いたので、皆さんもぜひ体験していただければ」と呼びかけた。
「デビュー25周年記念 新條まゆイケメン展▼」
日時:2019年4月11日(木)~4月22日(月)11:00~20:30(入場は閉館の30分前まで)
会場:池袋マルイ7階展示会場
入場料:500円
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