アニメ「おジャ魔女どれみ」のステージイベント「『おジャ魔女どれみ』20周年記念 ~マジカルステージ~」が、本日3月23日より東京・東京ビッグサイトで催されている「AnimeJapan 2019」内で行われた。
イベントは春風どれみ役の千葉千恵巳、藤原はづき役の秋谷智子、妹尾あいこ役の松岡由貴、瀬川おんぷ役の宍戸留美、飛鳥ももこ役の宮原永海によるTVアニメ「おジャ魔女どれみ」オープニングテーマ「おジャ魔女カーニバル!!」の歌唱により幕開け。一同は時折マイクを客席に向け、コールアンドレスポンスで場内は早くも盛り上がりを見せた。
歌い終えたあとはプロデューサーの関弘美の進行によりトークを展開。キャスト5名は千葉が「ピーリカピリララ ポポリナペーペルト!」とファンにはおなじみのどれみの呪文を唱えたのを皮切りに、それぞれ演じるキャラクターの呪文とともに挨拶をした。前半では20周年を記念して行われる展開を続々と紹介。まずは短編FLASHアニメ「おジャ魔女どれみ お笑い劇場」第1話がお披露目された。全26話の本作にはどれみたちに加え、「ハナちゃん、マジョリカ、春風ぽっぷも登場します」と関プロデューサー。さらに期間限定ショップ「おジャ魔女どれみSHOPパート3」内で実施されたクラスメイト人気投票で上位3位に選ばれたキャラクターも登場すると言い、併せて人気投票の結果も発表された。3位には小竹哲也、2位には玉木麗香、そして1位には矢田まさるが輝き、松岡は「私たちも投票したんですけど、みんな矢田まさるに入れたんですよ」と明かした。
続いて、これまでの「おジャ魔女どれみ」シリーズを振り返るコーナーへ。第1作「おジャ魔女どれみ」を千葉が「呪文をどんなふうに言うかすごく大変でした。手探りでやっていました」と振り返り、第2作「おジャ魔女どれみ♯」については宍戸が「やっと仲間に入れてもらったおんぷちゃんですが、お仕事で昼間はハナちゃんのお世話ができなくて。(ハナちゃんに)『ルピナスの子守唄』を歌ってあげたのがとても印象的でした」と語った。
第3作「も~っと!おジャ魔女どれみ」は宮原が「ももこちゃんはあまり日本語がしゃべれない中、お菓子作りを通してどれみたちと交流を深めていったり、すごく思い入れがあります」と話し、第4作「おジャ魔女どれみドッカ~ン!」は「最終回に向けてみんなが毎回涙をこらえて録っていた」と秋谷。松岡は第5作「おジャ魔女どれみ ナ・イ・ショ」での自身演じるあいこについて、「考えごとしながら(鉄棒の)大車輪をできるような運動神経の持ち主のあいこが、カナヅチで泳げないというのを知って、あいこにも弱点があったんだなあとびっくりしました」と振り返った。
さらにステージでは次々と新情報が明かされる。「おジャ魔女どれみ♯」のBlu-ray BOX化が伝えられると客席からは拍手が起こり、ライトノベルシリーズの最新作「おジャ魔女どれみ 20’s」の発売予定が明かされるとさらなる歓声が上がった。キャラクターデザインを手がけた馬越嘉彦の描き下ろしによるLINEスタンプ第2弾の知らせには、松岡が「いつか(LINEスタンプに)声を入れるのが夢なんです」と話す。また5月17日に福岡のT・ジョイ博多にて第1回が行われる「おジャ魔女どれみ」20周年記念イベントでは、スタッフおすすめの話数の上映のほか、ライトノベルのエピソードの朗読なども考えていると関プロデューサーより語られた。
ここで「いよいよ本日メインの情報です」と関プロデューサーが切り出し、映画「魔女見習いをさがして」の製作が発表された。お披露目されたティザービジュアルを見て、千葉が「いっぱいいる!」とシルエットが多いことを指摘すると、関プロデューサーは「いいところに気付いた」と作品の内容をほのめかしつつ、「間違いなくみなさんも出てまいります」と明言。続けて「『おジャ魔女どれみ』は3歳から8歳くらいをターゲットに作っていたので、昔シリーズのどれかを観ていただいた方たちは、今18歳から27歳くらいだと思います。大人になった皆様たちと一緒にもう一度『どれみ』の世界を作れたらと思って考えました」と本作の意図を語り、「オリジナルのスタッフも本当に忙しい人たちなのに集まってくれて、鋭意制作中です。働き方改革を守って。ホワイトな会社らしい作り方をしております」と話し、キャストやファンを笑わせた。
最後に宮原は「終わってから何年も経つのにこうして会いに来てくださることに、メンバー一同感謝しています。一緒に20周年を盛り上げてくださったらうれしいです」と述べ、宍戸は「今日が始まりのような感じがして、映画の特報に私もうるうるしました。これからもがんばっていきます」と意気込みを述べた。松岡は「今度は私たちが日本中遊びに行きたいと思います。その時はみんな来てくれるー?」と呼びかけ、秋谷は「あっという間のお時間で、もっともっとやっていたいです。またお会いできるのを楽しみにしています」と語り、千葉は「これをまた新たなスタートとして、皆さんと一緒にワクワクドキドキ楽しんで、25周年、30周年までがんばりたいと思います」とイベントを締めくくった。
映画「魔女見習いをさがして」は監督を佐藤順一と鎌谷悠、脚本を栗山緑、キャラクターデザイン・総作画監督を馬越嘉彦、作画監督を中村章子が担当。2020年公開予定だ。
映画「魔女見習いをさがして」
2020年公開予定
スタッフ
監督:佐藤順一、鎌谷悠
脚本:栗山緑
キャラクターデザイン・総作画監督:馬越嘉彦
作画監督:中村章子
アニメーション制作:東映アニメーション