「ゾンビランドサガ」アイアンフリルも登場!ライブでアニメシーンを忠実に再現
TVアニメ「ゾンビランドサガ」のライブイベント「ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュみんなでおらぼう!~」が本日3月17日に東京・品川インターシティホールで開催された。コミックナタリーでは夜公演の様子をレポートする。
「ゾンビランドサガ」は宮野真守演じる謎のアイドルプロデューサー・巽幸太郎によって集められたゾンビの少女たちが、佐賀を救うためにアイドルグループを結成したことから始まるオリジナルアニメ。「東京アニメアワードフェスティバル2019」の「アニメ オブ ザ イヤー部門」で作品賞・テレビ部門の受賞や、作中のアイドル・フランシュシュが佐賀県PR大使に委嘱されるなど話題を呼んだ。
イベントには源さくら役の本渡楓、二階堂サキ役の田野アサミ、水野愛役の種田梨沙、紺野純子役の河瀬茉希、ゆうぎり役の衣川里佳、星川リリィ役の田中美海の6人が出演。アニメ第1話でさくらが車に轢かれるシーンから始まるライブのオープニング映像が流されると、早速ファンの熱気は高まっていく。大歓声でフランシュシュのメンバーが迎え入れられ、オープニング主題歌「徒花ネクロマンシー」でライブは幕を開けた。
ステージに2人残された本渡と田野がアニメ第2話の口喧嘩を再現し、その流れで「DEAD or RAP!!!」を披露。観客の手拍子に合わせ、見事にラップをやりきった2人へ惜しみない拍手が贈られた。サガロックフェスティバルでのステージを控えるフランシュシュの映像からスタートした「アツクナレ」では、ライブシーンの再現と言わんばかりのパフォーマンスを見せる。水野愛と紺野純子のパートが光るこの楽曲に合わせ、2人のイメージカラーである白と青のペンライトが会場を染め上げた。続く「目覚めRETURNER」ではアニメと同じく楽曲は途中からテクノポップ調に変化するという演出が行われ客席はさらなる興奮に包まれた。
再度のMCをはさみメンバーがはけると、水野愛がかつて所属していた作中に登場するアイドルグループ・アイアンフリルの名前が前方のスクリーンに映し出される。歓声とどよめきが起こる会場に、現在のアイアンフリルのメンバーである詩織役の徳井青空、ユイ役の金子千紗、真琴役の日野向葵、ひかり役の真央、じゅりあ役の遠野まゆが、アニメと同じ衣装に身を包みサプライズで登場。彼女たちの持ち曲である「ゼリーフィッシュ」をフランシュシュに負けじと歌い上げる。ライブにはもちろん初登場の彼女たちだが、徳井の「いつもの自己紹介を」という振りから、5人が息ぴったりに振り付け付きの自己紹介を披露すると温かい拍手が沸き起こった。
「もう一曲歌っちゃおうかな」と言うアイアンフリルに種田からの制止が入り、薫役の佐藤優希、ノノ役の望月麻衣、仁奈役の大出千夏、みゆ役の松井栞里に種田を加えた “旧アイアンフリル”が「FANTASTIC LOVERS」を披露する。衣装を替えた種田の登場と、新旧アイアンフリルの出演という連続のサプライズに会場はさらに熱気を帯びていく。
前方のスクリーンにはまたもアニメの名シーンが映される。星川リリィがフィーチャーされた第8話より、リリィの父親である豪剛雄がライブ会場に駆けつける場面が流れると、会場からは「たけおー!」と彼を応援する声が。ここまでの楽曲から一転してゆったりとしたテンポの「To My Dearest」が披露されると、黄色のペンライトで彩られた会場にはしっとりとした空気が流れ、楽曲が終わると自然と拍手が贈られた。
背中に「腐乱臭衆」の文字が入った特攻服風の衣装に着替えたメンバーの登場に沸くなかスタートしたのは「特攻DANCE~DAWN OF THE BAD~」。レディースチームの特攻隊長というサキを思わせる田野の力強い歌声に応えるように「夜露死苦ー!」とこの日一番の声援で合いの手を入るなど会場も一体感を見せさらにライブを盛り上げる。
アニメ最終話のアルピノライブで披露した白の衣装に着替えたメンバーは「ヨミガエレ」を披露。楽曲の途中ではアニメでのステージが崩れるシーンを思わせる演出で楽曲が一時中断する。劇中の巽幸太郎のように観客が手拍子でリズムを取り出すと、ステージに倒れこんだメンバーが1人ずつ立ち上がり歌唱を始める。本渡が「ヨーミーガエーレー!」と高らかに歌い上げたところで音楽が再び鳴り、会場の温度が一気に上昇した。
直後のMCでもメンバーが観客の手拍子に胸が熱くなったと口々に話し、本渡の発案で会場を巻き込んでの記念撮影が行われた。田中は息のあった観客の歓声に驚き、「みんなが黄色(のペンライト)で迎えてくれて楽しく歌えました」と感謝を伝え、衣川は「もっともっと応援してくださったら、もっと発展していくんじゃないかな」と期待を述べる。河瀬は「みんなが笑顔で声援をくれて、順子が見てた世界はこんななんだなって」「ここに立てて順子のことが少しでも分かった気がします」と涙を浮かべながら話し感動を呼ぶ。河瀬のもとにかけよる種田の姿にも歓声が起こるなか、種田はゾンビの彼女たちから何度でも立ち上がることの大切さを学んだと話し、メンバー、スタッフへの感謝を述べた。
田野はアニメが終わった後も応援してくれるファンへ「夢は具体的に」と話し始めると、「武道館に連れて行ってほしいとここで言います!」と力強く宣言。さらに観客と「武道館につれてってください!そこんとこ」「よろしく!」とコールアンドレスポンスを行い、熱い約束が交わされた。本渡は歌やダンスにコンプレックスがあったことを明かし「さくらに救われながらここまでやってこれました」「フランシュシュのためにも、作品のためにも、ファンの人たちのためにもがんばっていきたいです」とさらなる飛躍を誓った。
感動的なMCの後には、最後の曲として本作のエンディングテーマ「光へ」を披露。止まないアンコールの声援を受けて、ステージ上のスクリーンには最終話でアンコールを受けステージへ向かうフランシュシュの映像が。「あの曲歌われてないよね?」という本渡が「FLAGをはためかせろ」のタイトルを叫び最後のパフォーマンスが始まる。出し惜しみなしの全力のパフォーマンスに呼応し、会場のボルテージも最高潮を迎えた。
最後には出演者がステージに集合。佐賀県でのライブや、再放送の実施が発表されるなど「ゾンビランドサガ」の終わらない展開に会場が沸く。アニメ最終話のセリフである「さがー!」「おっはよーございます!」のコールアンドレスポンスが行われ、名残惜しむような拍手が続くなかイベントは幕を閉じた。
「ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュみんなでおらぼう!~」セットリスト
01.「徒花ネクロマンシー」
02.「DEAD or RAP!!!」
03.「アツクナレ」
04.「目覚めRETURNER」
05.「ゼリーフィッシュ」 / 現アイアンフリル
06.「FANTASTIC LOVERS」/ 旧アイアンフリル
07.「To My Dearest」
08.「特攻DANCE~DAWN OF THE BAD~」
09.「ヨミガエレ」
10.「光へ」
11.「FLAGをはためかせろ」
(c)ゾンビランドサガ製作委員会