真鍋昌平「闇金ウシジマくん」が、本日3月4日発売の週刊ビッグコミックスピリッツ14号(小学館)で最終回を迎えた。これを記念し、本日都内にて「『闇金ウシジマくん』デコトラ出発式」が行われた。
「ウシジマデコトラ」は本日より東京、神奈川、千葉、埼玉、静岡、名古屋、大阪、京都、奈良を走行。車体には、数多くのトラックのペイントなどを手がけてきた関口操による迫力ある丑嶋のイラストがあしらわれた。またデコトラからは“トラッカーの歌姫”アドによるオリジナルソングが流れている。
イベントに登壇した真鍋は、完結を迎え「15年間ずっと机に座っていたので、終わってすぐにぎっくり腰になって寝込んでました(笑)」と告白。作品のラストに関しては何年か前より考えていたと言い、「心の準備はできていたんですが、終わったら呆然というか、何も考えられない状態になっていましたね」と心境を明かす。また同作について「自分のマンガ人生の中でも関わった時間が長いので、全部を捧げる気持ちでやっていました」と振り返り、「自分の中では(終わり方は)これしかないと思って描いたんですが、朝Twitterで検索したらけっこう批判が多かったので落ち込んでます(笑)」と述べながらも、「受け止めます」と笑顔を見せた。
ここでイベントにはスペシャルゲストとして、カウカウファイナンスの受付嬢・小百合をモチーフとした衣装を身にまとうCYBERJAPAN DANCERSが登場。真鍋の横に並ぶと、BGMに合わせて華麗なダンスを披露した。「闇金ウシジマくん」の大ファンだというCYBERJAPAN DANCERSのJUNONは「小学校の頃から常に読んでいて、青春時代は『ウシジマくん』と一緒に育ったと言っても過言ではないくらい。今日は真鍋先生とお会いすることができて本当に夢のようで、今年一番のダンスパフォーマンスをさせていただきました」と目を輝かせた。
「ウシジマデコトラ」について、真鍋は「関口先生は界隈ではすごく有名な方で、普通だったら描いてくれないところ、先生の娘さんがたまたまマンガを読んでいたのでやってくれたという経緯があって。すごく感謝しています」と述懐。CYBERJAPAN DANCERSのKANAEは「私たちは普段“派手”を売りにしているんですけれど、『ウシジマデコトラ』を見たときに、『完全に負けたっ!! 悔しいっ!!』って思って。すごい迫力があってカッコいいので、街の中で走っているのをぜひ観てみたいです」とコメントした。
なお「ウシジマデコトラ」の走行にあわせ、SNS上ではハッシュタグキャンペーンを展開。自身で撮影した「ウシジマデコトラ」の写真をハッシュタグ「#ウシジマデコトラ」とともにTwitterもしくはInstagramに投稿すると、抽選で10名に1万円分のオリジナルQUOカードがプレゼントされる。走行ルートなどの詳細はスピリッツの公式Twitter(@spiritsofficial)もしくは「闇金ウシジマくん」完結記念特設サイトをチェックしよう。締切は3月12日24時。
2004年に連載がスタートした「闇金ウシジマくん」は、闇金融「カウカウファイナンス」を経営する丑嶋馨を主人公に、借金を繰り返す客や関係者の人間模様、社会の闇を描いた作品。第56回小学館漫画賞では一般向け部門を受賞し、山田孝之主演によるTVドラマ、実写映画も展開された人気作だ。単行本の最終46巻は5月30日に発売。同日には真鍋のインタビューや描き下ろしマンガなどを収めた「ウシジマくん本(仮)」も刊行される。
また本日発売のスピリッツ14号では、夏頃に真鍋の読み切りが、今秋に新連載が予定されていることが告知された。