井上三太、武井宏之、川原瑞丸が、映画「ブラック・クランズマン」の応援イラストを描き下ろした。
「ブラック・クランズマン」は、1979年に黒人刑事が過激な白人至上主義団体・KKK(クー・クラックス・クラン)に潜入捜査するという大胆不敵な事件を綴った、同名ノンフィクション小説を元にした作品。井上、武井、川原は、それぞれのタッチで「ブラック・クランズマン」の登場人物を描いた。そのほか町山智浩、いとうせいこう、綾戸智恵、菊地成孔、副島淳、三代目パークマンサー、杏レラト、ダイアモンド☆ユカイらからの応援コメントも到着している。
スパイク・リーが監督を務めた「ブラック・クランズマン」は、3月22日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国でロードショー。
応援コメント
井上三太
スパイク・リーが取り上げ続けた差別の問題が今だになくならない現代。
今こそ見るべき一本だと思います。
武井宏之
争っちゃえばどちらも同じ!大切なのはユルさとユーモア。
あとは大好きな70年代の音楽と風景。実はとっても平和な映画!
町山智浩(映画評論家)
デカいアフロにイカす革ジャンの70年代ブラザーが帰ってきた!
トランプと差別野郎どもにキック・アス!
スパイク・リーにRight On(異議なし)!
いとうせいこう(作家・クリエイター)
スパイク・リー『ブラック・クランズマン』、
単純にハラハラするし政治的な皮肉に何度も笑えるし、
もともと実話をベースにしているのではあれ、
やがてフィクションから逸脱するメッセージを鮮明にするし、見どころ満載。
綾戸智恵(ジャズシンガー)
スパイクらしい映画や。
アダム・ドライバー扮するフリップが現場で恐怖ギリギリ追い込まれていくたびに自分のアイディンティティを知らされていく様が凄い。
実は88年にN.Y.で『ミシシッピー・バーニング』見ててユダヤ系の観客がたまに笑うシーンがあったんやけど今理由がわかった。
エンドロールの歌に答えはあったんや。
出演者に気づきのあるこの作品、観客である私らが何も感じないはずがないやろ!
試写に一緒に行った息子から初めての視線を感じた。共感したんや!
菊地成孔(音楽家・文筆家)
迷走中だったスパイクが、ドナルド・トランプとバリー・ジェンキンズ(「ムーンライト」「ビールストリートの恋人たち」)のお陰で一挙に覚醒!
完璧なオールドスクーラーの復活!!骨太で笑える社会派!!!
副島淳(俳優)
歴史変換の中で繰り広げられる世界観が監督の創る描写におとしこまれ正義を貫き動いた人たちの歴史が一つの蹄となり感銘を受けた
三代目パークマンサー(軟式globe。’11)
こんなドッキリ見たことない!
コントのようなホントの話
白と黒がおりなすコントラストストーリー
見逃すと損だよアホだよ♪
杏レラト(黒人映画歴史家)
正しいことをして権力と戦う、これぞスパイク・リーの真骨頂。
150年も続くKKKに、スパイクからの150年分のお返しだ!
ダイアモンド☆ユカイ(ロックシンガー・俳優)
“過激でコミカルでドキュメンタリーなリアリティ、お騒がせ野郎な黒人映画監督が帰って来た。
イッツオンリースパイクリー、されどスパイクリー、俺はこいつが好きなんだよ。
アフロマンス(パーティークリエイター)
笑っていいのか、怒っていいのか、泣いていいのか。
喜怒哀楽がアフロのように絡み合った、とんでもない爆弾映画。
上村翔平(THREE1989)
劇中に使用されている”音楽の多様化”がこれまでのスパイク・リーが表現してきた映画とは一味も二味も違う事を物語っていたかのように思えた。”自由とは何か”という刃をもう一度突きつけられた作品。
宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)
今なお、いや、今こそ、スパイク・リーが最重要監督であることを証明した快作。
メッセージ性だけじゃない、その根っからエンターテインメント精神に感服した。
大和田俊之(慶應義塾大学教授)
「ブラック・クランズマン」はアメリカにおける白人至上主義への抵抗を描くだけでなく、その黒人差別がいかにイメージ=映像に刻印されてきたかを告発する。その意味で本作は、映像の力を熟知したスパイク・リー自身の闘争の記録である。
デーブ・スペクター(放送プロデューサー)
刑事が潜伏する仕組み(からくり)が大胆で相手を知らないうちに追い詰めるのはリー監督ならではの差別と偏見へのリベンジ!
この映画の味が濃くてスパイク・リーではなくスパイス・リー!
リー監督のウィットと信念が健在!
ユーモアを持って今も分断(分極化)してるアメリカ社会を考えせる力作。
さりげないユーモアと社会風刺がアクションを交えて提供できるのは流石スパイク・リー(!)
時代背景の音楽やファッションや自動車(車)まで楽しめる。ディテールが細かくて大満足!
激動の時代だった70年代から何を学んだか。今は果たして進化(進歩)してるかどうか深く考えさられる。
スパイク・リーの大ファンです。「ブラック・クランズマン」は好きな作品のトップ入り!
奈月セナ(グラビアタレント)
劇中に流れるThe TemptationsやJames Brown等の人種差別からの解放を訴える端的な歌詞はメッセージ性が強く、
愛、怒り、哀しみなど当事者にしか分からない溢れるような感情を生々しく感じさせられました。
黒人霊歌をアレンジしたPrinceの「Mary Don’t You Weep」も使用されていて、
映像だけでなく時代背景にあった音楽も楽しめる作品です。
羽原大介(脚本家)
一途な愛と激しい怒りが渦を巻き時間を忘れる。目を背けてはならない現実をエンターテイメントに昇華した傑作。
浜田秀哉(脚本家)
『過去』を描くことで、『今』を描く。
『喜劇』であり、『悲劇』。
こんなにも振り幅の大きい映画はそうはない。
観客の心に爪痕を残す衝撃作。
樋口毅宏(作家)
スパイク・リー・イズ・カムバック!
戦いと和解と愛と暴力と。
喉越しが良いだけのエンディングにしないのも、スパイク・リーらしさ炸裂!
松江哲明(ドキュメンタリー監督)
このリズム感、テーマ、そして怒り。
社会への憤りを映画を撮る喜びと共に炸裂させる演出に、
これこそがスパイク・リーだ、と確信した。
丸屋九兵衛(bmr・人種差別研究家)
やあ、原作邦訳を監修した丸屋九兵衛だ。その原作本でも強調されていたが、これは70年代の記録であると同時に、現在進行形のヘイトを描いたもの。そんな本作も『ゲット・アウト』も「コメディ」と形容するアメリカは、本当に危ない。
丸山ゴンザレス(ジャーナリスト)
潜入捜査で恐ろしいのは嘘のほつれ始めだ。
生まれた「疑い」は、病となって感染し人間関係を蝕む。
本作はギリギリのユーモアを交えながら、
嘘の人間関係だから見えてくる人間の奥底の本性をあぶり出している。
三澤則行(靴作家)
監督にお会いした印象は圧倒的な迫力で表現もストレート。
漂う緊張感。
でもユーモアも忘れない。
本作はまさに監督そのものだ。
吉岡正晴(音楽ジャーナリスト)
えぐる、えぐる、問題の本質を。リー監督のその姿勢は過去30年以上まったく軸ぶれず。1979年の史実と2018年の問題点を見事に結ぶ映画巧者だ。
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