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西加奈子原作の映画「まく子」にいくえみ綾、今日マチ子がコメント寄稿

3月15日に公開される映画「まく子」に合わせ、いくえみ綾、今日マチ子ら著名人からコメントが寄せられた。

西加奈子の小説を原作とする「まく子」は、小学5年生の旅館の息子・サトシと、「ある星から来た」という転入生の少女・コズエを中心に、小さな町の不器用な人々を映し出す作品。サトシ役は山崎光、コズエ役は新音が演じ、サトシの母・明美役は須藤理彩、父の光一役は草なぎ剛が務める。また監督は「くじらのまち」の鶴岡慧子が担当。主題歌「若気の至り」は高橋優が歌唱する。

いくえみは「『なんて壮大なファンタジーだ』と思っているうちに、『やっぱり自分の中の小さな物語だ』と気づき、最終的には『小さな自分の中にある壮大な宇宙だ』という結論になりました。幸福感に包まれます」、今日は「世界に立ちすくんでいた10代はじめの自分を連れて、もういちど観に行きたい。果てしない宇宙と、その優しさに触れに」とそれぞれコメントを寄せた。コメントを掲載したチラシは、上映劇場にて随時展開される予定。

なお原作者の西が新たに描き下ろしたイラストを表紙にあしらった文庫版「まく子」は、本日2月12日に福音館文庫より発売された。

いくえみ綾コメント

「なんて壮大なファンタジーだ」と思っているうちに、「やっぱり自分の中の小さな物語だ」と気づき、最終的には「小さな自分の中にある壮大な宇宙だ」という結論になりました。
幸福感に包まれます。

今日マチ子コメント

世界に立ちすくんでいた10代はじめの自分を連れて、もういちど観に行きたい。
果てしない宇宙と、その優しさに触れに。

吉行和子コメント

少年の大人になっていくとまどいの目、少女は宇宙からこの役の為に来たみたい、草なぎさんはますますステキ。
西加奈子さんの世界が映像になって、私もこの中にいたい、と思いました。

いとうあさこコメント

子どもの頃ってがむしゃらに悩んだなぁ。
でもソクラテスだってプラトンだって悩んで大きくなったんだもんね。みんな一緒。
「ああなりたい」「こうなりたくない」なんて好き勝手言っていた“子供”の自分から、今の“大人”の私はどう映るんだろう。

川島明(麒麟)コメント

子供から大人にスライドしていくとき、誰しも「人間」が下手くそだった。
でも、大人だからうまくやってるふりして実は今も相変わらず不器用。
いやむしろ大人の方が。
そんなモヤモヤもぬるっと受け入れて明日から背伸びをやめれる。
そんな最高のおはなしです。

棚橋弘至コメント

ファンタジーなのかと思わせておいて超リアル。
人の影響。人の成長。人の救い。
最後まで引き込まれました!

狗飼恭子コメント

人を許すということ、他者を受け入れるということを、ささやきみたいな小さな声で教えてくれる映画でした。

※山崎光の崎は立つ崎が正式表記。草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀。

映画「まく子」

2019年3月15日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開

原作:「まく子」西加奈子(福音館書店刊)
監督・脚本:鶴岡慧子
出演:山崎光、新音、須藤理彩 / 草なぎ剛 / つみきみほ、村上純(しずる)、橋本淳、内川蓮生、根岸季衣、小倉久寛

(c)2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)