水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」大倉忠義&成田凌で映画化!監督は行定勲

左から大伴恭一役の大倉忠義、今ヶ瀬渉役の成田凌。

水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」「爼上の鯉は二度跳ねる」の映画化が決定した。大伴恭一役を大倉忠義(関ジャニ∞)、今ヶ瀬渉役を成田凌が務める。監督は行定勲。

「窮鼠はチーズの夢を見る」は、学生時代から受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた優柔不断な恭一と、7年ぶりに再会した後輩・今ヶ瀬の関係を描く物語。今ヶ瀬から突如思いを告げられた恭一は一途なアプローチに振り回されながらも、やがて彼と過ごす時間が心地よくなり、恋の痛みに翻弄されていく。2006年に小学館から単行本が発売され、その続編となる「俎上の鯉は二度跳ねる」が2009年に刊行。また中村悠一、遊佐浩二によるドラマCDもリリースされた。

映画は「窮鼠はチーズの夢を見る」と題し、2020年に全国公開される。「100回泣くこと」に続く単独主演となる大倉は本作について「素直に、とてもピュアなラブストーリーだと思いました。もちろん衝撃を受けましたが、恋に落ちるきっかけというのは、誰にも分からないものだなと」とコメント。また成田は「現場に入り、大倉さんと対峙しないと見えてこない感情はきっとあると思いますが、今ヶ瀬という役に自分がどう寄り添えるか、今から胸が膨らみますし、心のスイッチが入りました」と本作への意気込みを語る。

そして行定監督は「男と男の性愛を区別することなくリベラルに描く原作の在り方と、深い共感を得るセリフの素晴らしさに感銘を受けました」と原作に惹かれ映画化を切望したことを明かし、「私はラブストーリーをいくつも作ってきましたが、これまでとは違う新しい愛のカタチに期待してください」と自信をのぞかせた。

大倉忠義(大伴恭一役)コメント

素直に、とてもピュアなラブストーリーだと思いました。もちろん衝撃を受けましたが、恋に落ちるきっかけというのは、誰にも分からないものだなと。行定組でのお芝居は大きなプレッシャーがありますが、とても贅沢な時間だと思うので、堪能したいと思います。成田さんと初めて共演させていただきますが、お互いすんなり入っていけそうな気がして楽しみです。人が人を好きになるということに境界 線はないということを、この映画を通じて感じてもらうきっかけになればと思います。

成田凌(今ヶ瀬渉役)コメント

セリフの一言一言がとても繊細で、どう表現していくか、とてもやりがいがある作品だと感じました。現場に入り、大倉さんと対峙しないと見えてこない感情はきっとあると思いますが、今ヶ瀬という役に自分がどう寄り添えるか、今から胸が膨らみますし、心のスイッチが入りました。きっと、誰にとっても共感してもらえる恋愛が描けると思います。行定組の一員として、丁寧に一生懸命に作っていくので、観て頂く方それぞれが自由に楽しんでもらえたら嬉しいです。

行定勲監督コメント

男と男の性愛を区別することなくリベラルに描く原作の在り方と、深い共感を得るセリフの素晴らしさに感銘を受けました。マイノリティの人が受ける社会の偏見や苦悩に焦点を当てるだけでなく、人と人がぶつかり合う激しくも切ない個人の物語に惹かれ映画化を切望しました。これは、人を受け入れることについての映画になると思います。大倉忠義と成田凌は、私が撮りたいと思っていた俳優たちです。私の新たな恋愛映画への挑戦は、二人の持つ男の繊細さと色気で今までにない映画に昇華されることを確信しています。私はラブストーリーをいくつも作ってきましたが、これまでとは違う新しい愛のカタチに期待してください。

映画「窮鼠はチーズの夢を見る」

2020年全国公開

原作:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」/「俎上の鯉は二度跳ねる」(小学館「フラワーコミックス α」刊)
監督:行定勲
脚本:堀泉杏
出演:大倉忠義、成田凌
配給:ファントム・フィルム

(c)水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会