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「電子コミック大賞2019」授賞式、有野晋哉がマンガ原作挑戦の野望語る

電子書籍配信サイト・コミックシーモアが主催する「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2019」の授賞式が、本日1月23日に東京・恵比寿ガーデンプレイスのザ・ガーデンルームにて開催された。

「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞」は出版社36社が推薦する“2019年に電子でヒットしそうなコミック”の中からユーザー投票を行い、得票数が最も多い作品を“みんなが選んだ、2019年に最もヒットしそうな電子コミック”として発表するマンガ賞。大賞に星月子猫原作、ふーみキャラクター原案による岩元健一「LV999の村人」が輝き、男性部門賞を金田一蓮十郎「ゆうべはお楽しみでしたね」と吉川景都「鬼を飼う」、女性部門賞を九瀬しき「この男は人生最大の過ちです」と千歳四季「蒼竜の側用人」、BL部門賞をオカモト優「好きでごめん。」とにやま「僕のおまわりさん」、TL部門賞をもんでんあきこ「すべて愛のしわざ」とneco「ちっぱい彼女と美人彼氏」が獲得した。

イベントにはゲストとしてよゐこの有野晋哉、池田エライザ、辛酸なめ子が登場してのトークセッションも実施。事前にノミネート作に目を通したという有野は、おすすめのタイトルを聞かれ「元々『ジャガーン』を読んでいて、娘にも見せようと思っていたんですが、途中でエロいシーンが出てくるからまだダメだと思って(笑)。それ以外だと『ゆうべはお楽しみでしたね』が面白かったですね」とコメントする。

投稿サイト・小説家になろうの小説を普段から読んでいるという池田は、おすすめのタイトルとして「LV999の村人」を挙げ、「マンガを読んでから原作小説を読み始めたんですが、読んでいてその後の展開が気になる作品です」と語る。辛酸はノミネート作品の傾向について「男性部門はグルメ系、女性部門はハイスペックなイケメン王子様が女性を好きになるような王道の作品が多い。男性作品は食欲、女性作品は愛欲みたいな流れがあるのかなと思いました」と分析した。

その後行われたトロフィーや盾の贈呈式には各作品の作者や担当編集者らが登壇。「LV999の村人」の岩元は「この度は立派な賞をいただきありがとうございます。これもひとえに応援してくださった方々のおかげだと思っています。これを今後の糧にして一層がんばっていこうと思います」と謝辞を述べる。星月は「『LV999の村人』というタイトルからは想像できないと思うんですが、この作品はキャラクターが何回も壁にぶち当たりながらも努力して小さな希望を掴み取っていく作品です。これを機に読んでいただければ」とアピール。ふーみはトークパートで池田が本作をおすすめの作品として取り上げたことから、「何を言おうか考えていたときに池田さんに作品に触れていただいたので、うれしすぎて(話すことが)飛んでしまいました(笑)。この度は本当にありがとうございました」と喜びをあらわにする。

このほか贈呈式には「鬼を飼う」の吉川も登壇し、「この作品は短編として始まったんですが、描きたいことが増えてきてだんだんとページ数を増やしていただき、今は月30ページの作品としてやらせていただいています。自由に描かせていただける環境を作っていただいて(担当編集者の)星野さんには感謝しています。今後もがんばって描いていけたら」と挨拶。最後に有野はマンガ原作者にも挑戦してみたいと野望を明かしながら「(今回男性部門賞にノミネートされた『ごほうびおひとり鮨』のように)食べ歩きに行って、『このお店でこういう料理があったから、それをマンガにして』みたいなことをマンガ家の先生にオファーしたいですね」と語った。

なおコミックシーモアでは「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2019」受賞タイトル9作品を購入した人に、50%分のポイントを還元するキャンペーンを本日から2月28日23時59分まで実施している。