鉄華団参上!「鉄血のオルフェンズ」3周年イベントに昭弘&シノもサプライズ登場
TVアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のイベント「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 3rd Anniversary“ THE REFLECTION”」が、本日1月6日に東京・日本橋三井ホールにて開催された。コミックナタリーでは昼公演の模様をレポートする。
2015年10月に第1期の放送がスタートした「鉄血のオルフェンズ」の3周年を記念し行われた今回のイベント。お正月の定番曲「春の海」が琴により生演奏され、ステージには三日月・オーガス役の河西健吾、オルガ・イツカ役の細谷佳正、ユージン・セブンスターク役の梅原裕一郎が袴姿で登場する。中央に鉄華団のマークがあしらわれた巨大ボードに「鉄」「華」「団」と1文字ずつ大きな筆を走らせた3名は、完成したボードが立てられると「鉄華団参上!」と声を揃えた。
改めて3人による「新年あけましておめでとうございます!」の挨拶が終わると、完成した書を見ながらトークが繰り広げられていく。すると会場には、村田太志演じるノルバ・シノの「なあオイ昭弘! オルガたち3人が習字ってものをやってるみてえだな!」、内匠靖明演じる昭弘・アルトランドの「なんだと!」という声が響き渡る。場内がどよめく中、客席後方から村田、内匠の2人がサプライズゲストとして登場。歓声と拍手を受けてステージへと上がった2人とともに、キャスト陣は鉄華団幹部の5人が初めてイベントに勢揃いしたことを喜んだ。
「鉄血の3周年トーク」と題したトークコーナーでは、内匠をMCに、放送を終えた今だから話せるエピソードを展開。細谷はメインキャラクターの演者に同世代が多かったことに触れ、「鉄華団という仲間でありながら、『負けねえぞ!』というバチバチとした雰囲気も感じた」と述懐する。同作が初主演作となった河西は「(第1話のアフレコは)ド緊張してました」と振り返る一方、細谷は「誰にも負けたくなかった!」と力強くコメント。村田は細谷の気持ちに共感すると述べながらも「(ほかの演者に)出してもらったのものに対して、僕がどう返していくかが楽しい」と話し、梅原は「(自身が)一番芸歴が短いと言ってもいいくらいだったので、まずは皆さんと同じ土俵に上がれるよう、食らいつくのに必死でした。そのもがいているところがユージンにつながったのかと今になっては思います」と振り返った。
続く「昭弘&シノの習字コーナー」では、内匠と村田が執筆した書道がステージに運び込まれる。2人が書いたのは「昭弘或流渡嵐人(昭弘・アルトランド)」、「乃流破士乃(ノルバ・シノ)」という、それぞれが演じるキャラクターの漢字表記。これはこの日のためにスタッフと長井龍雪監督が考案したもので、昭弘の「或流渡嵐人」の「嵐人」は、ラフタ・フランクランドの「ランド」の漢字と同じ表記に設定された。また河西、細谷がそれぞれ執筆した「三日月王我主(三日月・オーガス)」「御留我威都華(オルガ・イツカ)」とともに、こちらもスタッフと長井監督が考案し、梅原が執筆した「勇迅七星駆(ユージン・セブンスターク)」の文字も公開され、「七星」で「セブンスター」と読むことに、内匠と村田からはツッコミが入っていた。
再び琴による生演奏が行われた後、会場のモニターではとあるPVが上映される。ここで「鉄血のオルフェンズ」のスマートフォンアプリでの新展開が発表され、先程の映像はアプリ内で視聴可能なスピンオフ作品「鉄血のオルフェンズ ウルズハント」のPVであることが明かされる。そしてステージには内匠、河西、細谷に加え、サンライズの小川正和プロデューサー、バンダイナムコエンターテインメントの藤原康則プロデューサーが登壇。新キャラクターやモビルスーツが公開されたほか、「ウルズハント」はアプリをダウンロードすると視聴できること、「ウルズハント」ではTVシリーズのスタッフが集結し、毎話サンライズ制作による新規アニメーションが展開されること、同作は「鉄血のオルフェンズ」第1期と第2期の間にあたるエピソードであることなどが語られた。
観客同様、2人の説明を静かに聞いていた細谷は、発表が「鉄血のオルフェンズ」の劇場版ではなかったことをどこか残念そうにつぶやき、会場からは笑いと拍手が起こる。これまでにも各所で劇場版を望む発言をしていた河西と細谷。それを受けて、小川プロデューサーは「今回のスタッフに(TVシリーズでシリーズ構成を担当していた)岡田(麿里)さんの名前がないですが、岡田さんも劇場版をやりたいと言ってくれている。(今後アプリで)新しいガンダムフレームも発表されていくと思うので、“止まりさえしなければ”……」とオルガのセリフ「止まるんじゃねぇぞ」を思わせる言葉で今後の展開に期待を寄せる。また藤原プロデューサーからはアプリに実装される「オリジナルモード」では三日月らTVアニメ版のキャラクターが登場することも言及。TVアニメのキャラクターたちにスポットを当てたエピソードも、今後アニメーションとして実装できるよう進められていることも触れられた。改めて小川プロデューサーからは「『ウルズハント』を一から作っています。また、TVシリーズを観ていただいた方が望むようなキャラクターたちのお話も実装しなければならないので、すみませんがもう少し時間がかかります。楽しんでいただけるようがんばって作っていきます」とファンへメッセージが贈られた。
そしてイベントの後半は、キャスト5人による生アフレコのコーナーへ。特別に編集された第1期、第2期の映像とともにキャラクターの独白が演じられたほか、名シーンでの掛け合いも披露され、キャスト陣の熱のこもった芝居に涙をこぼす観客の姿も見受けられた。最後はUruによる第2期2クールのエンディングテーマ「フリージア」をバックに、キャスト陣から1人ずつ挨拶が行われ、河西は「せっかくいい雰囲気なので、三日月で締めたいと思います。『ここじゃないどこか、ここにいるみんなで、行こう。ありがとう』」と三日月の声でメッセージを贈る。深くお辞儀する5名に会場からは温かい拍手が贈られた。
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」スピンオフ作品「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント」
スタッフ
監督:長井龍雪
シリーズ構成:鴨志田一
キャラクターデザイン原案:伊藤悠
キャラクターデザイン:千葉道徳
メカデザイン:鷲尾直広、海老川兼武、形部一平、寺岡賢司、篠原保
美術:草薙
音楽:横山克
(c)創通・サンライズ・MBS