赤井ヒガサ原作による「劇場版『王室教師ハイネ』」のイベントが、本日12月29日に東京・よみうりランド内の日テレらんらんホールにて開催された。
TVアニメ、そして同キャストでの舞台を経て、2019年2月16日に公開される「劇場版『王室教師ハイネ』」。本日のイベントにはハイネ役の植田圭輔、カイ役の安里勇哉、ブルーノ役の安達勇人、レオンハルト役の廣瀬大介、リヒト役の蒼井翔太が登壇した。前回のイベントでVTRのみの出演だった蒼井は「地上に舞い降りてきました」とにこやかに挨拶。植田は「5人でイベントができてうれしいです。しょーたん(蒼井)が地上に舞い降りてきてくれて本当に感謝でございます」と喜んだ。
ここからは「劇場版『王室教師ハイネ』を語ろう!」と題し、キャストが本作について掘り下げていくコーナーに。安里は「新キャラとして出てくる双子の王子(イヴァンとユージン)に教育的指導していく中で、僕たち王子の成長も見ごたえがある」と述べ、蒼井は「TVアニメのときは見せなかったレオ兄(レオンハルト)のカッコいい一面が見られるところがある」と拳銃を打つシーンが見どころだと紹介した。
これまでのシリーズから変わったところを聞かれると、植田は「ハイネは無機質で、何事にも動じないのをテーマとしてきたんですけど、演じていく中で『やっぱりハイネも人間だよな』と思って。そういう今までの経験を生かして劇場版に臨みました」と、安里は「カイへの思いが強くなった」と回答。また茨城出身の安達は「より“訛り”が成長したかな。でも訛りが強くなってきたおかげで、自分が訛ってる瞬間がわかってきたんですよ!」と胸をはり、周りから総ツッコミを受ける。
次の廣瀬は「自分で成長したなんておこがましくて言えない」と言うと、蒼井が「大ちゃん(廣瀬)だけじゃなく皆さんだけど、舞台をやってらっしゃる方って負けず嫌いっていう特徴があるなってアフレコのときに思いました。監督がOK出してたとしても、うまくいかなかったと自分が感じたらもう1回やりたいって」と明かす。また蒼井が答える番になると、廣瀬が「若返った?」「(年齢)折り返してない?」と言及。蒼井は「とある番組で僕が愛用してるサプリメントが暴露されたんですけど、それって40代女性用のものなんです。男性用のを飲むとヒゲが生えてきたり、体毛が濃くなるんじゃないかと思って(笑)。そのおかげかもしれないですね」と言い、同じく“(年齢)折り返してるタイプの人種”という植田と「時が止まってるよね」と顔を見合った。
会場には劇場版のオリジナルキャラクターとして登場する、ユージン役の阪本奨悟、イヴァン役の橋本祥平からVTRも到着。阪本について廣瀬は「ドSなキャラクターってイメージにないけど、アフレコをきてるとぴったり」と称賛し、「阪本さんって感情があまり表に出なさそうだけど、アニメのアフレコは初めてだったので収録中ちょっと震えてて。人なんだなあ……と思いました」と微笑む。また「(植田が)アフレコについて本当に丁寧に教えてくれた」という橋本のVTRでの発言を受け、植田は「自分にとって先輩として教えてくれたのはまさしく蒼井(翔太)大先生だったので。大したことできないけど、ガイドぐらいになれればいいかなって思っていました」と語った。
イベントではアニメのストーリーにちなみ、「キャスト面談&教育的指導!?」と題したコーナーも。登壇者たちは各自のプロフィールを順に披露し、その中の弱点を克服するゲームに挑んでいく。安達は“小心者”を直すため「みんなの力で巨大風船の爆破を阻止せよ!」という企画、廣瀬は“計画性のなさ”を治すため「ロイヤルvs百均 目利きゲーム」といったコーナーに挑戦する。作文が苦手という安里は、表現力を身につけるため「どんなお客様でもご満悦!スーパーウェイター」というゲームをやってみることに。安里はカフェのウェイターになりきり、ほか4人はそれぞれ与えられた設定の客を演じる。渋谷にいそうな女子高生役の蒼井がリアルな演技で会場を沸かせたり、近所に住む耳の遠いおじいちゃん役の植田が劇をひっかき回したりで安里を「もう2度とやりたくない」と困らせた。
終盤にはライブコーナーも行われ、5人はTVアニメでエンディングに使用された「Prince Night~どこにいたのさ!? MY PRINCESS~」を歌唱。次に劇場版のエンディング主題歌「“友達 以上×敵 未満”」を披露し、蒼井いわく“歌謡曲チックで覚えやすい”曲調で観客を盛り上げた。最後に植田は「『ハイネ』がまた改めてこうやって劇場版になって、舞台『王室教師ハイネ-THE MUSICAL II-』ができるのは、皆さんの愛があってだと感じております。来年は『ハイネ』イヤーとなるので、これからも応援よろしくお願いします」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。
「王室教師ハイネ」は子どものような外見を持つ王室専属の家庭教師ハイネと、美形だが曲者揃いな4人の王子たちを描いた王室コメディ。月刊Gファンタジー(スクウェア・エニックス)にて連載されており、2017年春にTVアニメ化、同年秋には舞台化を果たした。劇場版ではTVアニメのその後を描いたオリジナルストーリーが展開される。
(c)赤井ヒガサ/ SQUARE ENIX・劇場版「王室教師ハイネ」製作委員会 (c)ミュージカル「王室教師ハイネ」製作委員会